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17章 もう、後戻りは出来ないから……
295話 邂逅。今、その身を寄せて
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「たしか……彼処だったと思うのですが……」
「彼処……? 全然公園じゃないですよね? と言うより……民家?」
サラが指を指した先には一階建てや二階建ての石造の民家が並んでいる。その内、少し先に建っている二階建ての民家をサラは指さしていた
「まあ、だいぶ最近、何処かの誰かさんのせいでここの大きな改装が行われましたしねぇ……」
横目でそっとレインを見るとレインは目を逸らして俯き、黙り込んだ
「……行ってみれば案外居るかもしれません」
そう言ってスタスタとその民家の方へと歩き出し、レンゼはレインの腕を一回だけ突いてレインの顔を見上げるとサラを指さす
「行きましょう? 落ち込んでいても何も始まりませんから……」
「す、すまないことをしたね。レンゼくん……」
レインは苦笑してトボトボと少し落ち込み気味に歩いて行った。が、普段と差して変わった様子はほとんど見受けられない。違う所と言えば少し猫背になって顔が少し先の地面を見詰めていることくらいだ
皆がその民家の前に到着すると同時にサラはドアをノックした
「は~い」
と、男性の声で返事があった。すぐにドアは開けられ栗毛の青年が現れる
「ッ……サラ……さん? ちょ、ちょっと待って下さい!?」
青年は素早くドアを閉めた。その時、あまり音を立てていなかった
そして数分後
ドアが少しだけ開き、その隙間から手だけが出て来て手招きする
「入りましょう」
固唾を飲んでドアを開くと……
特に変わった様子も無く、リビングのような部屋に繋がっていた。部屋の奥には階段が取り付けられていて手摺もある。部屋の中心には一般家庭では大きなテーブルが置かれ、ソファが二つ、玄関から見て奥と手前にテーブルを挟んで一つずつ置かれている
そして手前のソファから黒い髪が少しだけ飛び出していた
「……ッ!」
レンゼは一瞬、頬を引き攣らせたが瞑目し、深呼吸をして目を開ける
「今、お客さんが来ているので共に待っていて下さい。少し、お茶を切らしてしまい、家内と買いに行ってきます……」
そう小声で呟くと青年と同年代らしき女性は足早にその家を出て行った。何も持たずに
そしてカチャリと何かが擦れたような音が鳴り、それに溜め息が続いた
「あなた方は……まあ良いでしょう。お茶、ご一緒にしませんか?」
黒い髪が揺れ動きレンゼ達にそう伝える
「ああ……やってやるとも……」
レンゼはソファへ近づいて行く。片手を腰ポケットに近付け、少し逃げ腰で……
「お久し振りです。レンゼさん」
笑顔で、心地の良い声でレンゼの顔を見上げる
「……あ、ああ」
「さ、どうぞ隣へ」
ソファに座っている少年は少し奥へと寄り、自分の右側をトントンっと叩いた
「そちらのお二人方もどうぞそちらへ」
と、微笑みながらもう一つのソファへすっと手を伸ばし掌を天井に向ける
「……分かりました」
サラはレインへ一度だけ振り返り、スタスタとソファの方へ歩いて行った。ソファに座るとレンゼの隣に座っている少年をジッと睨み、緊張した空気が漂い始めた
それを分かってか、レインは眉間にシワを寄せて口角を下げ、怒っている風な顔で同じようにレンゼの隣を睨み付ける
「では、お話をお窺いしましょうか」
少年は微笑みながらレンゼの手を握る。ビクッと一瞬だけ震え、バッと手を離しその手を抱えるようにして少し距離を取る
「成る程。飽く迄邪魔をするつもりなのですね」
「ええ。スペービァ、貴方を止めるつもりです」
「では私も厄介事は先に済ませたいので……ここでしますか?」
スペービァは目を細めて笑う。しかし、笑っているようには見えない。何故なら椅子に少しだけユラユラと動く影が見えるからだ
「私としてはここで殺し合うのも良いのですが周りの被害も考え……いえ、やはりダメですね。被害が大きいです。場所指定に応じてもらえるなら私と貴方、一対一でやりましょう」
「……ふふっ、余り奢らない方が良いですよ。サラ」
「貴方こそ、昔となんら変わりは無いようですが? 今も奢っているのでは?」
二人はニコニコと優しい笑みを浮かべ合う。傍から見ればそれは少し気持ち悪くも思えた
「分かりました。お相手致しましょう。どうですか? 一対三でも宜しいのですよ?」
一瞬、サラがレンゼを見た。レンゼはコクっと頷き、レインを見るとレインも同じ返事をする
「分かりました。呑みましょう。その対決。その場所は……スラム街でお願いします」
「「ッ!?」」
「分かりました。では、お連れしましょう」
次の瞬間、レンゼ達は暗闇に閉じ込められた
「彼処……? 全然公園じゃないですよね? と言うより……民家?」
サラが指を指した先には一階建てや二階建ての石造の民家が並んでいる。その内、少し先に建っている二階建ての民家をサラは指さしていた
「まあ、だいぶ最近、何処かの誰かさんのせいでここの大きな改装が行われましたしねぇ……」
横目でそっとレインを見るとレインは目を逸らして俯き、黙り込んだ
「……行ってみれば案外居るかもしれません」
そう言ってスタスタとその民家の方へと歩き出し、レンゼはレインの腕を一回だけ突いてレインの顔を見上げるとサラを指さす
「行きましょう? 落ち込んでいても何も始まりませんから……」
「す、すまないことをしたね。レンゼくん……」
レインは苦笑してトボトボと少し落ち込み気味に歩いて行った。が、普段と差して変わった様子はほとんど見受けられない。違う所と言えば少し猫背になって顔が少し先の地面を見詰めていることくらいだ
皆がその民家の前に到着すると同時にサラはドアをノックした
「は~い」
と、男性の声で返事があった。すぐにドアは開けられ栗毛の青年が現れる
「ッ……サラ……さん? ちょ、ちょっと待って下さい!?」
青年は素早くドアを閉めた。その時、あまり音を立てていなかった
そして数分後
ドアが少しだけ開き、その隙間から手だけが出て来て手招きする
「入りましょう」
固唾を飲んでドアを開くと……
特に変わった様子も無く、リビングのような部屋に繋がっていた。部屋の奥には階段が取り付けられていて手摺もある。部屋の中心には一般家庭では大きなテーブルが置かれ、ソファが二つ、玄関から見て奥と手前にテーブルを挟んで一つずつ置かれている
そして手前のソファから黒い髪が少しだけ飛び出していた
「……ッ!」
レンゼは一瞬、頬を引き攣らせたが瞑目し、深呼吸をして目を開ける
「今、お客さんが来ているので共に待っていて下さい。少し、お茶を切らしてしまい、家内と買いに行ってきます……」
そう小声で呟くと青年と同年代らしき女性は足早にその家を出て行った。何も持たずに
そしてカチャリと何かが擦れたような音が鳴り、それに溜め息が続いた
「あなた方は……まあ良いでしょう。お茶、ご一緒にしませんか?」
黒い髪が揺れ動きレンゼ達にそう伝える
「ああ……やってやるとも……」
レンゼはソファへ近づいて行く。片手を腰ポケットに近付け、少し逃げ腰で……
「お久し振りです。レンゼさん」
笑顔で、心地の良い声でレンゼの顔を見上げる
「……あ、ああ」
「さ、どうぞ隣へ」
ソファに座っている少年は少し奥へと寄り、自分の右側をトントンっと叩いた
「そちらのお二人方もどうぞそちらへ」
と、微笑みながらもう一つのソファへすっと手を伸ばし掌を天井に向ける
「……分かりました」
サラはレインへ一度だけ振り返り、スタスタとソファの方へ歩いて行った。ソファに座るとレンゼの隣に座っている少年をジッと睨み、緊張した空気が漂い始めた
それを分かってか、レインは眉間にシワを寄せて口角を下げ、怒っている風な顔で同じようにレンゼの隣を睨み付ける
「では、お話をお窺いしましょうか」
少年は微笑みながらレンゼの手を握る。ビクッと一瞬だけ震え、バッと手を離しその手を抱えるようにして少し距離を取る
「成る程。飽く迄邪魔をするつもりなのですね」
「ええ。スペービァ、貴方を止めるつもりです」
「では私も厄介事は先に済ませたいので……ここでしますか?」
スペービァは目を細めて笑う。しかし、笑っているようには見えない。何故なら椅子に少しだけユラユラと動く影が見えるからだ
「私としてはここで殺し合うのも良いのですが周りの被害も考え……いえ、やはりダメですね。被害が大きいです。場所指定に応じてもらえるなら私と貴方、一対一でやりましょう」
「……ふふっ、余り奢らない方が良いですよ。サラ」
「貴方こそ、昔となんら変わりは無いようですが? 今も奢っているのでは?」
二人はニコニコと優しい笑みを浮かべ合う。傍から見ればそれは少し気持ち悪くも思えた
「分かりました。お相手致しましょう。どうですか? 一対三でも宜しいのですよ?」
一瞬、サラがレンゼを見た。レンゼはコクっと頷き、レインを見るとレインも同じ返事をする
「分かりました。呑みましょう。その対決。その場所は……スラム街でお願いします」
「「ッ!?」」
「分かりました。では、お連れしましょう」
次の瞬間、レンゼ達は暗闇に閉じ込められた
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