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2.闇
2-6
しおりを挟む通路の一番奥、おそらく曲がり角。
そこから黒い何かがゆらゆらと歩いているのが見えた。
「な、なにあれ・・・」
「俺が知るか。取り合えず、あいつに見つからないように、反対側から行こう」
二人は向きを変え反対側の道を選んだ。
ズズズ・・・
何かを引きずる音は止むことなく聞こえてくる。
「ついて来てる気がする・・・」
「振り返るな」
振り返ろうとする沙耶香を止める淳平。
少しきつい口調になってしまった事を謝りながら「振り返ったって何も変わらないから。恐怖が増すだけだ」そう言って少し歩くペースを速めた。
それについて行くように小走りになってついて行く沙耶香は淳平の言う通り、振り返る事はやめ前だけを見つめていた。
暫くすると、背後からの音は聞こえなくなりようやく淳平の歩くペースも落ち着いた。
沙耶香は壁にれもたれずり落ちながら座り込んで膝を抱えるようにしてうずくまってしまった。
「もう少し歩けるか?こんな何もない所で座り込んで、さっきの変な奴に見つかったら大変だ」
「何が大変だって言うんですか」
「あんな遠くにいたのに殺気を感じた」
淳平は静かに言った。
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