THIEF -シーフ-

SIVA

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名探偵 レニー

2-9

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ウォルトは、レニーを抱えると、ライトの後を追った。


「準備は良いか?」


小さな倉庫に入ると、男と女が待っていた。


「俺が、呼ぶ前に来てるなんて、珍しいなぁ」

ウォルトは、感心したように二人を見た。


「チップは、あんたが抱えてるその子の事が気になってるんですって。私たちの敵なのに。よくここに入れ込んだわね」


「ってか、ベスが後をつけられるから悪いんだろう?だいたい、季節はずれにもほどがあるよ。あの恰好は・・・」


「煩いわね。しょうがないでしょう。偵察しろって言うから、とっさに寝起きの格好で来ちゃったんだから・・」


「だからって黒づくめのフードって・・・」


「おしゃべりはそこまでだ。ウォルト、ベス。今日のルートの確認はできてるか?」

「ばっちりよ」

ウォルトは、ブイサインをした。


「チップ」

「はいはい。わかってるって。ちゃんと、確認はできてる。ただ今回は、いつも以上に慎重にな」

チップと呼ばれた小柄な男は、地図を広げながら「この家は、とてつもないセキュリティを持ってるんだ。調査、大変だったんだぜ?」と、ライトの方を見た。

ライトは、着替えをしながら話を聞いていたため、返事が薄かった。
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