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犯人は、お前だ
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「ライト!ライト!しっかりして!」
ベスは、力を込めてライトの頬をたたいた。
「ん・・・」
ライトの意識がようやく戻った。
「『ん・・・』じゃないわよ!レニーが来るわよ!急いで逃げないと」
「レニー?なんで?」
ライトは、状況がうまく飲み込めず、頭を抱えていた。
「あんた、やばいわよ」
「オレが?なんで」
「ここの主を殺したのよ」
「は?!」
勢いよく起き上がったが、首の後ろに痛みが走りうずくまった。
***
ダン!!!
「動くな!警察よ!」
レニーは、扉を蹴り飛ばした。
「お前さんはもう警察官じゃないがね」
後ろから、老刑事がつぶやきながら、中に入って行った。
レニーは入口に立ち止まったまま、辺りを見回すと壁にこぶしをぶつけた。
ドンッと大きな音がだだっ広い部屋に響き渡った。
「ちっ!」
老刑事は、一番奥の部屋を確認しながら「ここには、誰もいないみたいだな」と髪の毛をなでながらぼやいた。
人の気配が感じられないとわかると、老刑事の肩にわざとぶつかりながら次の部屋に向かった。
その背中を睨むように見つめた老刑事は「ヤル気がみなぎってるのはいいが、ミスだけはするなよ?」と茶化しながら歩き始めた。
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