THIEF -シーフ-

SIVA

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8-13

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レニーは、ゆっくりと路地の奥へと進んでいた。



 何故だがこの先がすごく気になっていた。





―――――




ライトは勢いよく振り返った。




 「どうした?」



 「いや」



 顧客リストを握りしめ「嫌な予感がするな」とつぶやいた。



 嫌な予感がするときは大体がレニーがかかわっている。



 「レニーがこっちに来てるってことか?」



 「あいつのすることだ。俺たちの大体の行動はわかってるだろ。こんな怪しげな路地があれば、行ってみようと思うはずだ」


 「じゃあどうするんだ?」



そうだな・・・とつぶやくと「二手に分かれるか?」と提案した。




 「既にこのあたり一帯が包囲されてたら?」



 「そりゃないな。ここへ来れるのはあの女だけだ」


 開けた場所で足を止め、左右を確認した。


「俺がおとりになるから、お前はこれをチップに渡してくれ」



 「え?!本気で言ってんのか?」



ライトは不敵に笑うだけだった。




 「わかったよ」




ウォルトは、少々ライトの行動に不信を抱きながらも先を急いだ。
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