DECIDE

yuri

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「お兄ちゃん!起きて、遅刻するよ!今日は入学式なのに」
小さい手が肩をゆらしてくる。
「まだ、寝かせろ~」
と言い、寝返りをうった。
「起きないのなら、しょうがないですね、お兄ちゃんの棚の奥の#物#、処分するとしましょう。」
その言葉を聞いて、体がびくっとし、ベッドから飛び起きた。
「ちょっと待てええええええ!なんでお前が#それ#のことを、知っている。小雪!」
目の前にいるのは、二つ下の妹、小雪だ。小雪は、「ふっ」と笑みをうかべ、
「やっぱり。」
と言った。
「お、お前、はめやがったな。」
「なかなか起きないお兄ちゃんが悪いんだよ。」
小雪は、そう言いながら、ほんとに棚を開けようとする。
「あーもう、起きたから。起きましたから、とりあえずそこから離れましょうか。」
そう言うと、小雪は振り返り
「#なに#で目覚めましたか?」
と聞いてくる、その顔は何かを期待しているようだった。
「小雪様のお声で目覚めました。」
と言ったら、笑顔になった。
「よろしい、朝食は作ってるから、早く降りてきてね。お兄ちゃん来ないと食べられないから。」
「はいよ、ってか先に食べていていいんだぞ。」
そう言うと、小雪は少し赤面になって。すねたようになった。
「いいじゃん!それとも小雪と食べたくないの?」
「いえ、食べたいです。」
小雪はまた笑顔になって。
「しょうがないな~、じゃあ待っておいてあげますか。」
そう言って、小雪は降りていった。
「面倒くさい奴だなー。まあそういうのも可愛いけどな」
言いながら、ふと時計を見ると一瞬目を疑った。
「8時10分だと、8時20分までに教室にいないといけないから…やばい」
急いで着替えて降りると小雪が椅子に座っている。テーブルには、朝食が置いてある。
「わ!お兄ちゃん早いね。まあ早くとは言いましたがそんなに急いできてくれるとは。」
こいつなにか勘違いしてないか?まあいっか、それよりも。
「やばい、もう出ないと遅刻する!」
「だから言ったじゃんか。じゃあこれは、保存しておこうかな。」
「ああ、すまん、ありがとな。」
「い…いや…、遅刻しちゃ…い、いけないから…ね。」
そう言う小雪は少し泣き目になっている。「ほんと、すまん!」俺は、心の中で何度も謝る。
「あ!お兄ちゃんメガネ」
とメガネを差し出してきた。
「ああ、そうだった。」
「でも、なぜ、めがねを?中学のときはかけていなかったのに。正直かけていない方がかっこいいのに。」
小雪は小声で呟いた。
「?、なんかいった?」
「なんでもない。じゃあ頑張ってねお兄ちゃん。」

「頑張らねえよ。」
そう言って、玄関を出た。
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