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「はあ、はあ、はあ」
俺は走りながら腕時計を見た。今は8時12分つまりあと8分、家から学校までは、約2キロある。
「ちょっととばすか。」
俺は走るスピードをあげた。
学校についたのは、家から出て、5分後だった。校門を通過してすぐに、クラス分けの、はりだされている掲示板があった。そこから自分の名前を探す。
「1年Ⅾ組か。」
俺は、急いで1年Ⅾに向かった。
Ⅾ組に着いて、ドアを開けようとした時、はっとして出していた手を戻した。
「あっぶねー、危うく勢いよく開けて注目を集めるところだった。」
俺は音をたてないようにそっとドアを開け、自分のせきに座る、隣の席の人はまだきていないようだ。
「大丈夫か?まだ来てないってことわ、遅刻じゃないのか?」
これは、独り言のつもりだった。
「葵〈あおい〉なら、大丈夫ですよ。きっともうすぐ来ます。」
静かな声が前の席から聞こえてきた。
「え」
前を向くと、いかにも委員長になりそうな女の子がこちらを見ている。
「ああ、今の僕にいったの?」
「はい、聞きませんでした?」
彼女は、きょとんとした顔で首を捻る。
「ああ、さっきのは、独り言だったんだけど…」
それを聞いて、彼女の顔はみるみる赤くなっていく。
「あわわわわ、ごめんなさいてっきり訊かれたのかと思って。」
慌てたように弁解している。なんか可愛い。
「ああ、まあそういう時ってあるよね。君、名前は?僕は、茅野宮零二<かやのみやれいじ>」
「はい、笹柳渚<ささやなぎなぎ>といいます。」
「うん、じゃあよろしく。」
「はい、よろしくおねがいします。」
なんか恥ずかしいな、この状況。
「ふふ~ん。渚にこんなコミュがあったなんて。驚きだな~。」
隣から威勢のいい声が聞こえ、目をやった。その言い方だと笹柳さんの友達か。
「はじめまして、私は、新美音葵<あらにねあおい>、よろしくね!あ、君さ中学のころ陸上部だった?さっき、走ってたでしょ!すごく足速いね。」
「いえ、帰宅部でした。あと僕は茅野宮零時といいます。」
コミュ力高いな。というか、まさか見られていたとは不覚だ。そうこうしている時予鈴が鳴り、女の人が入ってきた。
「皆さん、席に着いて。」
言われるままに、話していた生徒が席に戻っていく。
「今日から、このクラスの担当になりました。宮野咲です。1年間よろしく。では、早速みんなに報告があります。」
自己紹介短すぎだろ!と心の中で思った。
「明日、実力テストをします。」
それを聞くなり、クラスが騒がしくなった。それを見て先生は予想していたかのように。ため息をついた。
「まあ、みんなの気持ちも分かります、が、これは毎年恒例です。理解してください。」
初日ということもあって、今日の下校は早かった。帰っていると、笹柳と新美音が一緒に帰っているのが見えた。
「あの二人仲良いんだな。」そう思いながら俺は一人家に帰った。
家に帰ると、小雪がスタンバっていた。
「お兄ちゃん、お帰り。お風呂する?ご飯にする?それとも、こ・ゆ・き?」
「は?」
「あっ!ちなみに、今水道管工事中で~、食材きらしてるから、お兄ちゃんは小雪を選ぶしかないのだよ。」
小雪は「ふっふっふ」と言いながら腕を組んでいる。
「はあ、じゃあ温泉行って、どっかで食べるか。」
両親は共働きでほとんど家にいないから家の家事は小雪がしている。
「じゃあ、着替えてくるから。」
「うん、40秒でね!」
「りょうかーい」
「はやくはやく~」
「ちょっと待て、今鍵しめるから。」
玄関の鍵をしめ、小雪のところへ向かった。
「なんか嬉しそうだな。」
「うん、だって久しぶりにお兄ちゃんとのお出かけだからね。」
小雪…
「お兄ちゃんも嬉しいぞ、小雪と出かけられて」
そう言って、小雪の方を見ると、なぜか目を合わせてくれなかった。ただ分かったのは、小雪の耳が赤くなっていたことだけだった。
翌日、テストがあり。3日後に結果が返された。
「ねえ、渚はどうだった?」
葵が渚に聞くと、渚は答案を隠した。
「教えません、個人情報です。」
「ええ、じゃあ私も見せるからさ、ほら!」
葵は自分の答案を見せてきた。
「へえ、すごいな全部90点超えてるな。」
そう言うと、葵は自慢げに笑った。
「零二君の方は?」
言われて、俺は自分の答案を見せた。
「え、全教科75点なの?すごいえね初めてみたよ。」
まあ、配点を考え全て75点にするのは、簡単じゃなかった。
「じゃあ、二人見せたんだし、渚も見せるしかないよね!」
「嫌です。あっ!」
渚の机から、答案用紙が落ちた。
「あーあー」
俺と葵がひろう。これは故意ではないが見てしまった。渚の点数。
「全部30点代…」
葵がつぶやいた。渚は泣き目になっている。
「まあ、この高校にいるってことは頭が良いってことだから。まあ、気にしなくていいんじゃないか?」
とっさにフォローを入れるが、渚の泣き目は治らなかった。
下校の時に帰ろうとしたところを渚に呼び止められた。
「零二君、勉強を教えてくれないでしょうか。」
今回の結果がよほど悔しいらしい。
「良いけど、新美音さんじゃないの?」
「はい、葵は今日部活の体験に行ってますから。」
なるほど、葵はスポーツ系か。
「そっか。じゃあどこでやる?」
そう聞くと、渚は恥ずかしそうにいった。
「では、私の家で…」
俺は走りながら腕時計を見た。今は8時12分つまりあと8分、家から学校までは、約2キロある。
「ちょっととばすか。」
俺は走るスピードをあげた。
学校についたのは、家から出て、5分後だった。校門を通過してすぐに、クラス分けの、はりだされている掲示板があった。そこから自分の名前を探す。
「1年Ⅾ組か。」
俺は、急いで1年Ⅾに向かった。
Ⅾ組に着いて、ドアを開けようとした時、はっとして出していた手を戻した。
「あっぶねー、危うく勢いよく開けて注目を集めるところだった。」
俺は音をたてないようにそっとドアを開け、自分のせきに座る、隣の席の人はまだきていないようだ。
「大丈夫か?まだ来てないってことわ、遅刻じゃないのか?」
これは、独り言のつもりだった。
「葵〈あおい〉なら、大丈夫ですよ。きっともうすぐ来ます。」
静かな声が前の席から聞こえてきた。
「え」
前を向くと、いかにも委員長になりそうな女の子がこちらを見ている。
「ああ、今の僕にいったの?」
「はい、聞きませんでした?」
彼女は、きょとんとした顔で首を捻る。
「ああ、さっきのは、独り言だったんだけど…」
それを聞いて、彼女の顔はみるみる赤くなっていく。
「あわわわわ、ごめんなさいてっきり訊かれたのかと思って。」
慌てたように弁解している。なんか可愛い。
「ああ、まあそういう時ってあるよね。君、名前は?僕は、茅野宮零二<かやのみやれいじ>」
「はい、笹柳渚<ささやなぎなぎ>といいます。」
「うん、じゃあよろしく。」
「はい、よろしくおねがいします。」
なんか恥ずかしいな、この状況。
「ふふ~ん。渚にこんなコミュがあったなんて。驚きだな~。」
隣から威勢のいい声が聞こえ、目をやった。その言い方だと笹柳さんの友達か。
「はじめまして、私は、新美音葵<あらにねあおい>、よろしくね!あ、君さ中学のころ陸上部だった?さっき、走ってたでしょ!すごく足速いね。」
「いえ、帰宅部でした。あと僕は茅野宮零時といいます。」
コミュ力高いな。というか、まさか見られていたとは不覚だ。そうこうしている時予鈴が鳴り、女の人が入ってきた。
「皆さん、席に着いて。」
言われるままに、話していた生徒が席に戻っていく。
「今日から、このクラスの担当になりました。宮野咲です。1年間よろしく。では、早速みんなに報告があります。」
自己紹介短すぎだろ!と心の中で思った。
「明日、実力テストをします。」
それを聞くなり、クラスが騒がしくなった。それを見て先生は予想していたかのように。ため息をついた。
「まあ、みんなの気持ちも分かります、が、これは毎年恒例です。理解してください。」
初日ということもあって、今日の下校は早かった。帰っていると、笹柳と新美音が一緒に帰っているのが見えた。
「あの二人仲良いんだな。」そう思いながら俺は一人家に帰った。
家に帰ると、小雪がスタンバっていた。
「お兄ちゃん、お帰り。お風呂する?ご飯にする?それとも、こ・ゆ・き?」
「は?」
「あっ!ちなみに、今水道管工事中で~、食材きらしてるから、お兄ちゃんは小雪を選ぶしかないのだよ。」
小雪は「ふっふっふ」と言いながら腕を組んでいる。
「はあ、じゃあ温泉行って、どっかで食べるか。」
両親は共働きでほとんど家にいないから家の家事は小雪がしている。
「じゃあ、着替えてくるから。」
「うん、40秒でね!」
「りょうかーい」
「はやくはやく~」
「ちょっと待て、今鍵しめるから。」
玄関の鍵をしめ、小雪のところへ向かった。
「なんか嬉しそうだな。」
「うん、だって久しぶりにお兄ちゃんとのお出かけだからね。」
小雪…
「お兄ちゃんも嬉しいぞ、小雪と出かけられて」
そう言って、小雪の方を見ると、なぜか目を合わせてくれなかった。ただ分かったのは、小雪の耳が赤くなっていたことだけだった。
翌日、テストがあり。3日後に結果が返された。
「ねえ、渚はどうだった?」
葵が渚に聞くと、渚は答案を隠した。
「教えません、個人情報です。」
「ええ、じゃあ私も見せるからさ、ほら!」
葵は自分の答案を見せてきた。
「へえ、すごいな全部90点超えてるな。」
そう言うと、葵は自慢げに笑った。
「零二君の方は?」
言われて、俺は自分の答案を見せた。
「え、全教科75点なの?すごいえね初めてみたよ。」
まあ、配点を考え全て75点にするのは、簡単じゃなかった。
「じゃあ、二人見せたんだし、渚も見せるしかないよね!」
「嫌です。あっ!」
渚の机から、答案用紙が落ちた。
「あーあー」
俺と葵がひろう。これは故意ではないが見てしまった。渚の点数。
「全部30点代…」
葵がつぶやいた。渚は泣き目になっている。
「まあ、この高校にいるってことは頭が良いってことだから。まあ、気にしなくていいんじゃないか?」
とっさにフォローを入れるが、渚の泣き目は治らなかった。
下校の時に帰ろうとしたところを渚に呼び止められた。
「零二君、勉強を教えてくれないでしょうか。」
今回の結果がよほど悔しいらしい。
「良いけど、新美音さんじゃないの?」
「はい、葵は今日部活の体験に行ってますから。」
なるほど、葵はスポーツ系か。
「そっか。じゃあどこでやる?」
そう聞くと、渚は恥ずかしそうにいった。
「では、私の家で…」
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