4 / 8
1、
3,
しおりを挟む
「どうぞ」
そう言って、渚は俺を部屋に招き入れた。
「お、お邪魔します。」
「はあ~」
渚は、自分の部屋にはいるなりすぐにため息をついた。渚の部屋は学校の近くのアパート、201号室にある。
「あ、お茶いれますから、くつろいでいてください。」
「あ、はい。」
俺は近くの椅子に腰かけた。これが、渚の部屋か…これが女子の部屋?なにか違うような…。
それから、少しして渚がお茶をもって台所から出てきた。渚は俺と相対するようにして座った。
「じゃあ、まず何から始める?」
「では、まずは数学から…」
勉強を始めて、2時間たったところで、テストに出た範囲が終わった。
「渚は、理解が早いな。」
「いえ、零二君の説明がすごくわかりやすいからです。ここまで完璧に理解しているのに、なんで75点になるんですか?」
渚は、笑顔で尋ねてくる。
「ええっと」
「あ!すみません。他意はないです。今のは忘れてください」
「うん、じゃあそうするよ。」
それから沈黙の時間が続いた。
「あ、じゃあ俺そろそろ帰ろうかな。」
そう言って、立ち上がろうとした時、渚が慌てたように服を引っぱってきた。
「あ、あのちょっと待ってください。実はもう1つ相談したいことがあるんです。」
急に引っ張られて首がしまりそうになった。まあまだ、時間あるし聞いてもいいか。俺は、椅子に座りなおした。
「じゃあ、聞こうかな。」
「はい、私は、高校に入って一人暮らしを始めたんですが、最近、変なことがよく起こるようになって。すごく怖くて…」
「変なこと?例えば?」
「学校に帰ってきた時に、ベットが荒らされたような。痕跡があったり。」
なるほど、さっきの違和感はそういう事か、リビングは綺麗にされているのに、ベットだけなぜか整っていない、渚の性格なら、いつも部屋は綺麗にするはず。そもそも、片付いていないと分かっているのに、男子を上がらせたりしないはずだ。
「それから…。」
渚は、言葉を詰まらせた。
「ん?どうした?」
「下着が…いくつか…無くなったりして…」
「…は?」
渚は、顔を赤くしながら、目をつむっている。今にも泣きそうだ、確かにそりゃ怖いな。
「そっ、そうか、つまり学校に行っている間に、何者かが部屋に侵入していると?」
俺は、動揺を抑えながら言った。
「そ、そうです。だから、それが誰か、一緒に探して欲しいんです。」
まあ、渚は可愛いからな。ストーカーの1人や2人…ありえるな。
「警察には言ったの?」
「いいえ、そこまで大きくしたくないといいますか、なるべく多くの人には関わって欲しくないといいますか…」
「そっか…うん分かった、協力しよう。」
それを、聞いて渚に顔が明るくなった。可愛いな。
「本当ですか!」
渚は身を乗り出してきた。
「でも、条件がある。」
「条件?」
「うん、1つ目、このことは他言しないこと、2つ目、どんな些細なことでもいい、変化があったら俺に伝えること、だ。」
「分かりました。じゃあ、連絡先交換しておきましょうか。」
「そうだな。」
そう言って、俺の連絡先リストに、笹柳渚が加わった。
「今日は、ありがとうございました。」
渚は、玄関で見送ってくれた。
「ああ、敬語は使わなくていいよ。」
「そうですか?」
「うん、堅苦しいのは、苦手なんだ。」
「分かりま…分かった。」
「あとは、何かあったら、すぐに連絡してな、微力だけど力になるからさ。」
「うん…ありがとう。」
そう言って、渚は笑顔を見せた。とても綺麗な笑顔だった。
でもその綺麗な笑顔は…
涙を流していた。
そう言って、渚は俺を部屋に招き入れた。
「お、お邪魔します。」
「はあ~」
渚は、自分の部屋にはいるなりすぐにため息をついた。渚の部屋は学校の近くのアパート、201号室にある。
「あ、お茶いれますから、くつろいでいてください。」
「あ、はい。」
俺は近くの椅子に腰かけた。これが、渚の部屋か…これが女子の部屋?なにか違うような…。
それから、少しして渚がお茶をもって台所から出てきた。渚は俺と相対するようにして座った。
「じゃあ、まず何から始める?」
「では、まずは数学から…」
勉強を始めて、2時間たったところで、テストに出た範囲が終わった。
「渚は、理解が早いな。」
「いえ、零二君の説明がすごくわかりやすいからです。ここまで完璧に理解しているのに、なんで75点になるんですか?」
渚は、笑顔で尋ねてくる。
「ええっと」
「あ!すみません。他意はないです。今のは忘れてください」
「うん、じゃあそうするよ。」
それから沈黙の時間が続いた。
「あ、じゃあ俺そろそろ帰ろうかな。」
そう言って、立ち上がろうとした時、渚が慌てたように服を引っぱってきた。
「あ、あのちょっと待ってください。実はもう1つ相談したいことがあるんです。」
急に引っ張られて首がしまりそうになった。まあまだ、時間あるし聞いてもいいか。俺は、椅子に座りなおした。
「じゃあ、聞こうかな。」
「はい、私は、高校に入って一人暮らしを始めたんですが、最近、変なことがよく起こるようになって。すごく怖くて…」
「変なこと?例えば?」
「学校に帰ってきた時に、ベットが荒らされたような。痕跡があったり。」
なるほど、さっきの違和感はそういう事か、リビングは綺麗にされているのに、ベットだけなぜか整っていない、渚の性格なら、いつも部屋は綺麗にするはず。そもそも、片付いていないと分かっているのに、男子を上がらせたりしないはずだ。
「それから…。」
渚は、言葉を詰まらせた。
「ん?どうした?」
「下着が…いくつか…無くなったりして…」
「…は?」
渚は、顔を赤くしながら、目をつむっている。今にも泣きそうだ、確かにそりゃ怖いな。
「そっ、そうか、つまり学校に行っている間に、何者かが部屋に侵入していると?」
俺は、動揺を抑えながら言った。
「そ、そうです。だから、それが誰か、一緒に探して欲しいんです。」
まあ、渚は可愛いからな。ストーカーの1人や2人…ありえるな。
「警察には言ったの?」
「いいえ、そこまで大きくしたくないといいますか、なるべく多くの人には関わって欲しくないといいますか…」
「そっか…うん分かった、協力しよう。」
それを、聞いて渚に顔が明るくなった。可愛いな。
「本当ですか!」
渚は身を乗り出してきた。
「でも、条件がある。」
「条件?」
「うん、1つ目、このことは他言しないこと、2つ目、どんな些細なことでもいい、変化があったら俺に伝えること、だ。」
「分かりました。じゃあ、連絡先交換しておきましょうか。」
「そうだな。」
そう言って、俺の連絡先リストに、笹柳渚が加わった。
「今日は、ありがとうございました。」
渚は、玄関で見送ってくれた。
「ああ、敬語は使わなくていいよ。」
「そうですか?」
「うん、堅苦しいのは、苦手なんだ。」
「分かりま…分かった。」
「あとは、何かあったら、すぐに連絡してな、微力だけど力になるからさ。」
「うん…ありがとう。」
そう言って、渚は笑顔を見せた。とても綺麗な笑顔だった。
でもその綺麗な笑顔は…
涙を流していた。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
筆下ろし
wawabubu
青春
私は京町家(きょうまちや)で書道塾の師範をしております。小学生から高校生までの塾生がいますが、たいてい男の子は大学受験を控えて塾を辞めていきます。そんなとき、男の子には私から、記念の作品を仕上げることと、筆下ろしの儀式をしてあげて、思い出を作って差し上げるのよ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる