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春の物語
ミカを失った(ジョナside)
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俺には3歳年下の妹がいた。
名前はミカ。
明るく元気な妹だ。
女とは思えないほどの活発で山の中を元気に走り回ってる。
村の男どもからも『女』としてではなく男のように扱われているし。
ミカはそれを気にせずに元気に俺の使ってないズボンで走っていた。
「お兄!見てよこれ!大きいの釣れたよ~!!」
ある日大きな魚を釣って来ては村中を驚かせた。
これが普通の小さい魚ならいいんだがミカが釣ってきたのは成人した男が一人で少し重いくらいの大きさだった。
「ミカちゃん、、、流石にこれは・・・。」
「あらま~。ミカちゃんこんな大きなのをどうやって釣ったの?」
と村の大人たちは目を丸くした。
俺らミカの年に近い男たちはというと皆、口が開いてなかなか閉まらない。
父さんは「さすが俺の娘だ!はは。」と乾いた声で笑った。
母さんは「ミカが、、、。」と倒れそうになっている。
「おい、ジョナ。お前の妹はどうしてこんなにタフなんだ?」
肩に手を置かれながら聞かれる。
ミカは周りの大人を驚かせることばかりする。
それはいい意味でもあれば悪い意味でもある。
力も本当に女なのか?と疑いたくなる。
男も顔負けするほどだ。
将来の夢は「騎士団に入ることだ!」といつも言っていた。
困っている人や苦しんでいる人を助けたいと言う。
「それなら他の仕事でも出来るだろ?」
俺が聞くとミカは真剣な顔で声で言った。
「私は普通の人より強いし、女の子らしくもない。それなら騎士としてこの力で沢山の笑顔を守りたい。」
ミカは俺が今まで見てきた中で一番かっこよく見えた。
思わず目を細めてしまう。
ミカが眩しくて誇らしかった。
「ミカならなれるよ。兄ちゃんが応援してる。頑張れ。」
俺がミカに言うとミカは女性らしく微笑んだ。
「ありがとう、お兄ちゃん。」
初めてミカに「お兄ちゃん」と言われたことと初めて見る可愛い笑顔に兄弟なのに顔が熱くなる。
ミカってこんなふうに笑うんだ。
兄弟なのに知らないことだらけだった。
ミカの笑顔は。優しさは強い。
だから騎士になれる。
この時の俺はそう思ってた。
でもミカも普通の女の子出あるのに変わりがなかった。
俺はバカだ。たった一人の妹なのに。兄弟なのに。
ミカを一人にしちまった。
ミカはずっと苦しんでいた。
本当は笑顔の下には涙があった。
元気に明るく、強く、振舞っていたけど本当は一人小さく怯えてたのかもしれない。
それでもミカは強く生きようとしていた。
ミカは暴れまわるオオカミをどうにかしようとしていた。
「ミカちゃん!危ないからやめるんだ!」
周りの大人はミカを止めようとした。
でもミカは「だってあそこにはまだ小さな赤ちゃんがいるんだよ!」
そう言いって走って行ってしまった。
「待て、ミカ!」
俺はミカの後を追いかけるけどミカは体が軽いのかよくわからないけど。
どんなに走ってもミカとの間は空くばかりだった。
ミカの背中は深い霧の中に飲み込まれていくようだった。
「ミカ!」
背中が見えなくなっても俺はミカの事を探し続けた。
「ジョナ!ミカはどうした!?」
父さんが俺の肩を掴みながら訪ねる。
俺は喉がカラカラで最初は上手く声が出なかった。
「わ、からない。ミカの、、声も聞こえないし。見つけれない、、、、。」
息も絶え絶えになりながらも父さんに伝えると
「ジョナ。お前は母さんを守れ。ミカは父さんたちが探すから。」
父さんは俺に優しく言うと村中の男に「ミカを探すから手伝ってくれ!」と呼び掛けていた。
数分後。
俺は母さんと一緒にミカが帰ってくるのを待っていた。
「ジョナ!ミカちゃん見つかった。でも・・・。」
俺はまだ喋ってる友達の言葉を最後まで聞かずにミカの元へと走った。
「ミカ!!」
俺が駆け付けると大人は皆気まずそうに誰も俺の顔をみようとしなかった。
俺はそれには気づかずミカの傍に行く。
だけどそこにいたのはミカとは思えないほど弱った少女だった。
「父さん、誰だよ、この子。ミカはどうしたんだよ。」
俺の声は震えているのが分かった。
「ジョナ・・・。ミカは。ミカは。」
父さんの声も震えていた。
よくよく見たら父さんの目は赤く充血していて、鼻の先も赤い。
村の人たちも何も言わずにミカのために水で顔周りを拭いている。
(嘘だろ、、、何で、どうして''清めの洗顔..をするんだよ。)
清めの洗顔。それは平民や奴隷だけがすることだ。
たいていこれをする場合は諦めるしかない。
きれいな顔で死ねますように。そういう意味が込められている。
俺は絶望した。自分の無力さに。金がなくてこうなることに。
それでもミカはまだこの世をさまよっている。
有名な医者に言ったら「金さえあれば直してやる」と言われた。
だから俺はたくさんの仕事を掛け持ちした。
父さんも母さんも。村中の人も協力してくれた。
でも。
どんなに頑張っても36人で稼ぐには、何十年もかかる金額だった。
だから俺は手っ取りばやく稼げる仕事を見つけた。
それは盗賊だ。妹のミカが嫌いな人を苦しめる悪い奴。
ミカを救うために俺は他人を苦しめる。
俺は毎日、同じことを考える。
今日もまた思い出のミカが遠ざかる。
優しいミカが。元気なミカが。明るくて男勝りなミカが。
(ミカを失った。)
名前はミカ。
明るく元気な妹だ。
女とは思えないほどの活発で山の中を元気に走り回ってる。
村の男どもからも『女』としてではなく男のように扱われているし。
ミカはそれを気にせずに元気に俺の使ってないズボンで走っていた。
「お兄!見てよこれ!大きいの釣れたよ~!!」
ある日大きな魚を釣って来ては村中を驚かせた。
これが普通の小さい魚ならいいんだがミカが釣ってきたのは成人した男が一人で少し重いくらいの大きさだった。
「ミカちゃん、、、流石にこれは・・・。」
「あらま~。ミカちゃんこんな大きなのをどうやって釣ったの?」
と村の大人たちは目を丸くした。
俺らミカの年に近い男たちはというと皆、口が開いてなかなか閉まらない。
父さんは「さすが俺の娘だ!はは。」と乾いた声で笑った。
母さんは「ミカが、、、。」と倒れそうになっている。
「おい、ジョナ。お前の妹はどうしてこんなにタフなんだ?」
肩に手を置かれながら聞かれる。
ミカは周りの大人を驚かせることばかりする。
それはいい意味でもあれば悪い意味でもある。
力も本当に女なのか?と疑いたくなる。
男も顔負けするほどだ。
将来の夢は「騎士団に入ることだ!」といつも言っていた。
困っている人や苦しんでいる人を助けたいと言う。
「それなら他の仕事でも出来るだろ?」
俺が聞くとミカは真剣な顔で声で言った。
「私は普通の人より強いし、女の子らしくもない。それなら騎士としてこの力で沢山の笑顔を守りたい。」
ミカは俺が今まで見てきた中で一番かっこよく見えた。
思わず目を細めてしまう。
ミカが眩しくて誇らしかった。
「ミカならなれるよ。兄ちゃんが応援してる。頑張れ。」
俺がミカに言うとミカは女性らしく微笑んだ。
「ありがとう、お兄ちゃん。」
初めてミカに「お兄ちゃん」と言われたことと初めて見る可愛い笑顔に兄弟なのに顔が熱くなる。
ミカってこんなふうに笑うんだ。
兄弟なのに知らないことだらけだった。
ミカの笑顔は。優しさは強い。
だから騎士になれる。
この時の俺はそう思ってた。
でもミカも普通の女の子出あるのに変わりがなかった。
俺はバカだ。たった一人の妹なのに。兄弟なのに。
ミカを一人にしちまった。
ミカはずっと苦しんでいた。
本当は笑顔の下には涙があった。
元気に明るく、強く、振舞っていたけど本当は一人小さく怯えてたのかもしれない。
それでもミカは強く生きようとしていた。
ミカは暴れまわるオオカミをどうにかしようとしていた。
「ミカちゃん!危ないからやめるんだ!」
周りの大人はミカを止めようとした。
でもミカは「だってあそこにはまだ小さな赤ちゃんがいるんだよ!」
そう言いって走って行ってしまった。
「待て、ミカ!」
俺はミカの後を追いかけるけどミカは体が軽いのかよくわからないけど。
どんなに走ってもミカとの間は空くばかりだった。
ミカの背中は深い霧の中に飲み込まれていくようだった。
「ミカ!」
背中が見えなくなっても俺はミカの事を探し続けた。
「ジョナ!ミカはどうした!?」
父さんが俺の肩を掴みながら訪ねる。
俺は喉がカラカラで最初は上手く声が出なかった。
「わ、からない。ミカの、、声も聞こえないし。見つけれない、、、、。」
息も絶え絶えになりながらも父さんに伝えると
「ジョナ。お前は母さんを守れ。ミカは父さんたちが探すから。」
父さんは俺に優しく言うと村中の男に「ミカを探すから手伝ってくれ!」と呼び掛けていた。
数分後。
俺は母さんと一緒にミカが帰ってくるのを待っていた。
「ジョナ!ミカちゃん見つかった。でも・・・。」
俺はまだ喋ってる友達の言葉を最後まで聞かずにミカの元へと走った。
「ミカ!!」
俺が駆け付けると大人は皆気まずそうに誰も俺の顔をみようとしなかった。
俺はそれには気づかずミカの傍に行く。
だけどそこにいたのはミカとは思えないほど弱った少女だった。
「父さん、誰だよ、この子。ミカはどうしたんだよ。」
俺の声は震えているのが分かった。
「ジョナ・・・。ミカは。ミカは。」
父さんの声も震えていた。
よくよく見たら父さんの目は赤く充血していて、鼻の先も赤い。
村の人たちも何も言わずにミカのために水で顔周りを拭いている。
(嘘だろ、、、何で、どうして''清めの洗顔..をするんだよ。)
清めの洗顔。それは平民や奴隷だけがすることだ。
たいていこれをする場合は諦めるしかない。
きれいな顔で死ねますように。そういう意味が込められている。
俺は絶望した。自分の無力さに。金がなくてこうなることに。
それでもミカはまだこの世をさまよっている。
有名な医者に言ったら「金さえあれば直してやる」と言われた。
だから俺はたくさんの仕事を掛け持ちした。
父さんも母さんも。村中の人も協力してくれた。
でも。
どんなに頑張っても36人で稼ぐには、何十年もかかる金額だった。
だから俺は手っ取りばやく稼げる仕事を見つけた。
それは盗賊だ。妹のミカが嫌いな人を苦しめる悪い奴。
ミカを救うために俺は他人を苦しめる。
俺は毎日、同じことを考える。
今日もまた思い出のミカが遠ざかる。
優しいミカが。元気なミカが。明るくて男勝りなミカが。
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