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猫ホスト
会員番号1
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20歳まで恋をしてこなかったコンビニ店員の美穂が初めて恋をした。
その相手は妻が居る病院の院長、出会いは…。
ーコンビニー
棚に品物をならべていたとき突然、頭痛に襲われ美穂は倒れた。
「大丈夫ですか?」
「……」
女性客の声に反応せず美穂は頭痛に苦しんだ。
「すみません、誰か来てください」
「はい」
女性客の声に奥から男性店員が現れると女性客が話しかけた。
「救急車を呼んでください」
「田中さん!」
「早く救急車を」
「はい」
男性店員は急いで奥に行き店の電話で救急車に連絡した。
「10分で来るそうです」
再び女性客に近づき男性店員が話しかけると女性客が口を開いた。
「私が連絡すれば良かったんですがスマホを忘れてしまってすみません」
「俺が連絡したし気にしないでください」
「ううう…」
「田中さん!」
「大丈夫ですか?」
頭痛に苦しむ美穂に男性店員と女性客が話しかけていると救急車が到着した。
その後、美穂は救急車で病院に運ばれていった。
コンビニから30分後、病院に到着した美穂はベッドに乗せられ診察室に運ばれた。
その後、美穂は中山大介院長の治療を受け激しい頭痛も和らいだ。
「点滴を打って患者さんが目を覚ましたら知らせてくれ」
「わかりました」
「よろしく」
中山大介院長が診察室を出ていくと看護婦はベッドで仰向けで寝ている美穂の腕に点滴を打ち診察室を出ていった。
1時間後、再び看護婦が様子を見に診察室に現れると目を覚ました美穂が話しかけた。
「ここはどこですか?」
「病院ですよ、まだ頭痛は痛みますか?」
「大丈夫です」
「今、先生を呼んできますね」
外した点滴を持って看護婦が診察室を出ていくと美穂は身体を起こした。
そこへ中山大介院長が現れた。
「脳に異変が起きて激しい頭痛に襲われ倒れた」
「脳に異変が…」
「脳の薬と痛み止を1週間だすから1日1回飲んでください」
「わかりました、薬がなくなったらどうしたら良いんですか?」
「薬がなくなったら病院に来てください」
「わかりました」
「今回は人が居たから病院に来れたけど1人だったら危なかったですよ」
「運が良かったです」
「独り暮らしですか?」
「はい」
「再び倒れたら危険だ、独り暮らしができるまで俺の家に居なさい」
「え…」
驚いた顔で美穂が見つめると中山大介院長が口を開いた。
「妻が居るからもし再び倒れても病院に連絡ができる」
「迷惑じゃないですか?」
「事情を話せばわかってくれる」
そう言って中山大介院長は美穂の手を握りベッドからおろすと診察室を出ていき駐車場に向かった。
ー駐車場ー
車の前に着き中山大介院長の手が離れると美穂が話しかけた。
「迷惑だから自宅に帰ります」
「君が心配なんだ」
「心配してくださってありがとうございます、薬を飲めば大丈夫だから」
そう言って美穂が離れようとしたその時、中山大介院長に手を掴まれ唇を奪われた。
その後、美穂は中山大介院長の車に乗り込み中山大介院長の運転で中山大介院長の自宅に向かった。
病院から40分後、中山大介院長の自宅に着いた中山大介院長と美穂は車からおり家の中に入った。
「保奈美」
「はい」
「頭痛で倒れて仕事場から運ばれた患者さんなんだが独り暮らしだって言うから暫くの間、この家で住んで良いかな」
「倒れたら大変ですものね、私は良いですよ」
「お世話になります」
美穂が保奈美に向かってお辞儀をすると中山大介院長が美穂に向かって話しかけた。
「今日は点滴を打ったから薬は明日から飲んでください」
「わかりました」
「遅くならなかったら俺が薬を持ってきます、遅くなったら看護婦が持ってきます」
「わかりました」
「保奈美、あと頼むな」
「はい」
家から出ていく中山大介院長を見送ると保奈美は美穂に向かって話しかけた。
「疲れたでしょう、どうぞ」
「失礼します」
靴を脱ぎあがると美穂は保奈美の案内でリビングに向かい中に入った。
「飲み物を持ってくるからソファーに座って待ってて」
「はい」
優しく微笑みリビングから離れていく保奈美を見つめると美穂はソファーに座った。
「点滴のせいかな眠くなってきた」
そう言って美穂は座ったまま目を閉じ眠りについた。
それから時間が過ぎ夜になった。
ー午後、7時ー
美穂の薬を持って中山大介院長が帰宅した。
「田中さんは?」
「ソファーでずっと寝てる、起こすのも悪いかなと思ってそのままにしてる」
「田中さんは俺に任せて保奈美は食事の準備をしなさい」
「お願いします」
玄関からキッチンに保奈美が向かうと大介院長はリビングに向かい美穂に近づいた。
その後、大介院長は美穂をお姫様抱っこし客用の部屋に運ぶとベッドに仰向けで寝かせた。
その後、大介院長は薬をテーブルの上に起き部屋のドアを閉めるとベッドに近づいた。
「今から俺達の不倫恋愛が始まる」
そう言って大介院長は眠る美穂の唇に唇を重ねた。
その言葉どおり美穂と大介院長の不倫恋愛は5年続いた。
ー車中の中ー
助手席で外を眺めていた美穂は運転している大介院長に話しかけた。
「不倫恋愛、もうやめませんか」
「どうして?」
運転しながら大介院長が問いかけると美穂が口を開いた。
「優しく接してくれる保奈美さんを騙し続けるなんて無理です」
「保奈美と別れると言ったら?」
「大介院長、遅いです」
「……」
危なくない道に車を停車すると大介院長は美穂に目を向け話しかけた。
「美穂」
「頭痛も治ったみたいだし独り暮らしに戻っても大丈夫だと思います、だから大介院長の家を出ます」
「ダメだ」
美穂を抱きしめると大介院長は気持ちを口にした。
「本気で美穂が好きなんだ、保奈美とは今日、別れ話をする」
「別れるなら私と別れましょ」
そう言って大介院長から離れると美穂は助手席からおりた。
「大介院長、薬はちゃんと飲みます」
「美穂」
「保奈美さんにお世話になりましたと伝えてください」
「美穂、行くな」
「大介院長、さようなら」
そう言って助手席のドアを閉めると美穂は涙をこらえながら道を歩いた。
「大介さん…さようなら…」
涙を流しながら美穂は歩いていた足を走りに変えた。
それから暫くして美穂は立ち止まり手で涙を拭うとまわりを見渡した。
「時々、車が通ってたのに今は車が通ってない…それにここどこだろ」
道に迷ったと思った美穂はタクシーを呼ぼうとスマホをポケットから取り出したその時、目の前に樹海が現れた。
「嘘でしょ」
驚きで美穂がスマホを落とすと男性の声が聞こえた。
「お嬢さん、脳と心にダメージがありますね」
「……」
「お入りなさい」
「……」
美穂が警戒していると樹海からスーツ姿の男性が出てきた。
「癒しませんか?」
そう言ってスーツ姿の男性が手を差し出すと美穂はその手を握った。
そして美穂はスーツ姿の男性と共に樹海の中に入った。
「ミク、お客さんだぞ」
「あの?」
「前方に歩けば猫のホストクラブと書かれた店が出てきます、その店に入ってください」
「……」
不安そうな顔で美穂が見つめるとスーツ姿の男性は笑顔で美穂の背中を優しく押し歩かせた。
「……」
無言で美穂が前方に歩き続けると猫のホストクラブと書かれた店が現れた。
「あれかな」
走って店に近づき立ち止まると中から三毛猫が現れた。
「いらっしゃいませ、中へどうぞ」
「……」
無言で中に入り美穂は三毛猫についていった。
そして三毛猫は部屋の前に止まりドアを開き「どうぞ中へ」と話しかけると美穂は部屋の中に入った。
三毛猫はドアを閉め椅子に近づくと座り話しかけた。
「座ってください」
「はい」
美穂も椅子に近づき座ると三毛猫が話しかけた。
「お名前とダメージを受けたことを話してください」
「田中美穂です、ダメージを受けたことは…」
「話したくないですか?」
「……」
「不倫恋愛なんて話せないですよね」
「どうして…」
「なぜわかるのか」
「……」
「樹海が教えてくれたんです」
「樹海が」
「美穂さん、さようならしても大介院長のこと愛してる、そうですね」
「……」
「あなたが望むこと叶えますよ」
「本当ですか?」
「あなたの望みは何ですか」
「大介さんと不倫恋愛じゃない恋愛をしたい」
「わかりました」
そう言って椅子からおりると三毛猫は美穂に近づき人間に変身した。
座ったまま美穂が驚いた顔で見つめると人間に変身した三毛猫は美穂の唇を奪った。
その後、三毛猫は唇を離し美穂に話しかけた。
「あなたの望みは叶ったよ」
「え…」
「樹海を出て来た道を戻ってごらん車の中で中山大介さんが待っている」
「本当に?」
「脳の異変と頭痛、消えたから安心して」
「激しい頭痛に襲われることは」
「もうない」
「……」
その言葉を聞いて美穂の目から涙が流れた。
「田中美穂の新しい人生が始まる、頑張って」
「ありがとうございました」
涙を流しながらお辞儀をしその後、顔をあげた美穂は猫のホストクラブと樹海が消えていることに驚いた。
「猫のホストクラブと樹海が消えてる」
「美穂」
「……」
名を呼ばれ振り返った美穂は運転席から話しかけてくる大介院長に驚いた。
「急に車からおりてどこに行ってたんだ」
「…ゴメンなさい…」
「美穂の両親に会う時間に遅れるぞ早く乗れ」
「……」
助手席のドアを開き乗り込むとドアを閉め美穂は保奈美のことを話した。
「保奈美さんの元に帰らなかったんですか?」
「保奈美?誰だよ」
「え…」
「変なこと言ってないでシートベルト締めろ」
「私達、不倫恋愛してたじゃないですか」
「不倫?何、言ってんだ、俺は独身だ」
「え…」
「行くぞ、シートベルト締めろよ」
そう言って大介院長は車を走らせ美穂はシートベルトを締め小さな声で口にした。
「スーツ姿の男性や樹海や猫ホストクラブの三毛猫…夢じゃなかったんだ」
「何?」
「何でもない」
そう言って美穂が嬉しそうな顔で前方を見つめると運転する大介院長は美穂の自宅に急いだ。
その後、美穂の自宅に着いた美穂と大介院長は美穂の両親に会い交際を認めてもらい美穂と大介院長は結婚し夫婦になった。
コンビニ店員から院長夫人になった美穂は大介の支えになりながら美穂は心の中でお礼を口にした。
「三毛猫さん、私に新しい人生を授けてくださってありがとうございます…私、幸せになります」
ー樹海、猫のホストクラブー
猫のホストクラブから三毛猫のミクが出てくるとスーツ姿の司が話しかけた。
「お疲れさま」
「どうだ」
「田中美穂さんは中山大介さんと結婚し夫婦になったよ」
「そうか」
「院長夫人になった田中美穂さんの新しい人生がスタートした」
「そうだな」
そう言って三毛猫のミクとスーツ姿の司は樹海から空を見つめ美穂と大介の幸せを願った。
その相手は妻が居る病院の院長、出会いは…。
ーコンビニー
棚に品物をならべていたとき突然、頭痛に襲われ美穂は倒れた。
「大丈夫ですか?」
「……」
女性客の声に反応せず美穂は頭痛に苦しんだ。
「すみません、誰か来てください」
「はい」
女性客の声に奥から男性店員が現れると女性客が話しかけた。
「救急車を呼んでください」
「田中さん!」
「早く救急車を」
「はい」
男性店員は急いで奥に行き店の電話で救急車に連絡した。
「10分で来るそうです」
再び女性客に近づき男性店員が話しかけると女性客が口を開いた。
「私が連絡すれば良かったんですがスマホを忘れてしまってすみません」
「俺が連絡したし気にしないでください」
「ううう…」
「田中さん!」
「大丈夫ですか?」
頭痛に苦しむ美穂に男性店員と女性客が話しかけていると救急車が到着した。
その後、美穂は救急車で病院に運ばれていった。
コンビニから30分後、病院に到着した美穂はベッドに乗せられ診察室に運ばれた。
その後、美穂は中山大介院長の治療を受け激しい頭痛も和らいだ。
「点滴を打って患者さんが目を覚ましたら知らせてくれ」
「わかりました」
「よろしく」
中山大介院長が診察室を出ていくと看護婦はベッドで仰向けで寝ている美穂の腕に点滴を打ち診察室を出ていった。
1時間後、再び看護婦が様子を見に診察室に現れると目を覚ました美穂が話しかけた。
「ここはどこですか?」
「病院ですよ、まだ頭痛は痛みますか?」
「大丈夫です」
「今、先生を呼んできますね」
外した点滴を持って看護婦が診察室を出ていくと美穂は身体を起こした。
そこへ中山大介院長が現れた。
「脳に異変が起きて激しい頭痛に襲われ倒れた」
「脳に異変が…」
「脳の薬と痛み止を1週間だすから1日1回飲んでください」
「わかりました、薬がなくなったらどうしたら良いんですか?」
「薬がなくなったら病院に来てください」
「わかりました」
「今回は人が居たから病院に来れたけど1人だったら危なかったですよ」
「運が良かったです」
「独り暮らしですか?」
「はい」
「再び倒れたら危険だ、独り暮らしができるまで俺の家に居なさい」
「え…」
驚いた顔で美穂が見つめると中山大介院長が口を開いた。
「妻が居るからもし再び倒れても病院に連絡ができる」
「迷惑じゃないですか?」
「事情を話せばわかってくれる」
そう言って中山大介院長は美穂の手を握りベッドからおろすと診察室を出ていき駐車場に向かった。
ー駐車場ー
車の前に着き中山大介院長の手が離れると美穂が話しかけた。
「迷惑だから自宅に帰ります」
「君が心配なんだ」
「心配してくださってありがとうございます、薬を飲めば大丈夫だから」
そう言って美穂が離れようとしたその時、中山大介院長に手を掴まれ唇を奪われた。
その後、美穂は中山大介院長の車に乗り込み中山大介院長の運転で中山大介院長の自宅に向かった。
病院から40分後、中山大介院長の自宅に着いた中山大介院長と美穂は車からおり家の中に入った。
「保奈美」
「はい」
「頭痛で倒れて仕事場から運ばれた患者さんなんだが独り暮らしだって言うから暫くの間、この家で住んで良いかな」
「倒れたら大変ですものね、私は良いですよ」
「お世話になります」
美穂が保奈美に向かってお辞儀をすると中山大介院長が美穂に向かって話しかけた。
「今日は点滴を打ったから薬は明日から飲んでください」
「わかりました」
「遅くならなかったら俺が薬を持ってきます、遅くなったら看護婦が持ってきます」
「わかりました」
「保奈美、あと頼むな」
「はい」
家から出ていく中山大介院長を見送ると保奈美は美穂に向かって話しかけた。
「疲れたでしょう、どうぞ」
「失礼します」
靴を脱ぎあがると美穂は保奈美の案内でリビングに向かい中に入った。
「飲み物を持ってくるからソファーに座って待ってて」
「はい」
優しく微笑みリビングから離れていく保奈美を見つめると美穂はソファーに座った。
「点滴のせいかな眠くなってきた」
そう言って美穂は座ったまま目を閉じ眠りについた。
それから時間が過ぎ夜になった。
ー午後、7時ー
美穂の薬を持って中山大介院長が帰宅した。
「田中さんは?」
「ソファーでずっと寝てる、起こすのも悪いかなと思ってそのままにしてる」
「田中さんは俺に任せて保奈美は食事の準備をしなさい」
「お願いします」
玄関からキッチンに保奈美が向かうと大介院長はリビングに向かい美穂に近づいた。
その後、大介院長は美穂をお姫様抱っこし客用の部屋に運ぶとベッドに仰向けで寝かせた。
その後、大介院長は薬をテーブルの上に起き部屋のドアを閉めるとベッドに近づいた。
「今から俺達の不倫恋愛が始まる」
そう言って大介院長は眠る美穂の唇に唇を重ねた。
その言葉どおり美穂と大介院長の不倫恋愛は5年続いた。
ー車中の中ー
助手席で外を眺めていた美穂は運転している大介院長に話しかけた。
「不倫恋愛、もうやめませんか」
「どうして?」
運転しながら大介院長が問いかけると美穂が口を開いた。
「優しく接してくれる保奈美さんを騙し続けるなんて無理です」
「保奈美と別れると言ったら?」
「大介院長、遅いです」
「……」
危なくない道に車を停車すると大介院長は美穂に目を向け話しかけた。
「美穂」
「頭痛も治ったみたいだし独り暮らしに戻っても大丈夫だと思います、だから大介院長の家を出ます」
「ダメだ」
美穂を抱きしめると大介院長は気持ちを口にした。
「本気で美穂が好きなんだ、保奈美とは今日、別れ話をする」
「別れるなら私と別れましょ」
そう言って大介院長から離れると美穂は助手席からおりた。
「大介院長、薬はちゃんと飲みます」
「美穂」
「保奈美さんにお世話になりましたと伝えてください」
「美穂、行くな」
「大介院長、さようなら」
そう言って助手席のドアを閉めると美穂は涙をこらえながら道を歩いた。
「大介さん…さようなら…」
涙を流しながら美穂は歩いていた足を走りに変えた。
それから暫くして美穂は立ち止まり手で涙を拭うとまわりを見渡した。
「時々、車が通ってたのに今は車が通ってない…それにここどこだろ」
道に迷ったと思った美穂はタクシーを呼ぼうとスマホをポケットから取り出したその時、目の前に樹海が現れた。
「嘘でしょ」
驚きで美穂がスマホを落とすと男性の声が聞こえた。
「お嬢さん、脳と心にダメージがありますね」
「……」
「お入りなさい」
「……」
美穂が警戒していると樹海からスーツ姿の男性が出てきた。
「癒しませんか?」
そう言ってスーツ姿の男性が手を差し出すと美穂はその手を握った。
そして美穂はスーツ姿の男性と共に樹海の中に入った。
「ミク、お客さんだぞ」
「あの?」
「前方に歩けば猫のホストクラブと書かれた店が出てきます、その店に入ってください」
「……」
不安そうな顔で美穂が見つめるとスーツ姿の男性は笑顔で美穂の背中を優しく押し歩かせた。
「……」
無言で美穂が前方に歩き続けると猫のホストクラブと書かれた店が現れた。
「あれかな」
走って店に近づき立ち止まると中から三毛猫が現れた。
「いらっしゃいませ、中へどうぞ」
「……」
無言で中に入り美穂は三毛猫についていった。
そして三毛猫は部屋の前に止まりドアを開き「どうぞ中へ」と話しかけると美穂は部屋の中に入った。
三毛猫はドアを閉め椅子に近づくと座り話しかけた。
「座ってください」
「はい」
美穂も椅子に近づき座ると三毛猫が話しかけた。
「お名前とダメージを受けたことを話してください」
「田中美穂です、ダメージを受けたことは…」
「話したくないですか?」
「……」
「不倫恋愛なんて話せないですよね」
「どうして…」
「なぜわかるのか」
「……」
「樹海が教えてくれたんです」
「樹海が」
「美穂さん、さようならしても大介院長のこと愛してる、そうですね」
「……」
「あなたが望むこと叶えますよ」
「本当ですか?」
「あなたの望みは何ですか」
「大介さんと不倫恋愛じゃない恋愛をしたい」
「わかりました」
そう言って椅子からおりると三毛猫は美穂に近づき人間に変身した。
座ったまま美穂が驚いた顔で見つめると人間に変身した三毛猫は美穂の唇を奪った。
その後、三毛猫は唇を離し美穂に話しかけた。
「あなたの望みは叶ったよ」
「え…」
「樹海を出て来た道を戻ってごらん車の中で中山大介さんが待っている」
「本当に?」
「脳の異変と頭痛、消えたから安心して」
「激しい頭痛に襲われることは」
「もうない」
「……」
その言葉を聞いて美穂の目から涙が流れた。
「田中美穂の新しい人生が始まる、頑張って」
「ありがとうございました」
涙を流しながらお辞儀をしその後、顔をあげた美穂は猫のホストクラブと樹海が消えていることに驚いた。
「猫のホストクラブと樹海が消えてる」
「美穂」
「……」
名を呼ばれ振り返った美穂は運転席から話しかけてくる大介院長に驚いた。
「急に車からおりてどこに行ってたんだ」
「…ゴメンなさい…」
「美穂の両親に会う時間に遅れるぞ早く乗れ」
「……」
助手席のドアを開き乗り込むとドアを閉め美穂は保奈美のことを話した。
「保奈美さんの元に帰らなかったんですか?」
「保奈美?誰だよ」
「え…」
「変なこと言ってないでシートベルト締めろ」
「私達、不倫恋愛してたじゃないですか」
「不倫?何、言ってんだ、俺は独身だ」
「え…」
「行くぞ、シートベルト締めろよ」
そう言って大介院長は車を走らせ美穂はシートベルトを締め小さな声で口にした。
「スーツ姿の男性や樹海や猫ホストクラブの三毛猫…夢じゃなかったんだ」
「何?」
「何でもない」
そう言って美穂が嬉しそうな顔で前方を見つめると運転する大介院長は美穂の自宅に急いだ。
その後、美穂の自宅に着いた美穂と大介院長は美穂の両親に会い交際を認めてもらい美穂と大介院長は結婚し夫婦になった。
コンビニ店員から院長夫人になった美穂は大介の支えになりながら美穂は心の中でお礼を口にした。
「三毛猫さん、私に新しい人生を授けてくださってありがとうございます…私、幸せになります」
ー樹海、猫のホストクラブー
猫のホストクラブから三毛猫のミクが出てくるとスーツ姿の司が話しかけた。
「お疲れさま」
「どうだ」
「田中美穂さんは中山大介さんと結婚し夫婦になったよ」
「そうか」
「院長夫人になった田中美穂さんの新しい人生がスタートした」
「そうだな」
そう言って三毛猫のミクとスーツ姿の司は樹海から空を見つめ美穂と大介の幸せを願った。
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