(完)恋なんてのは忌まわしいだけだが必要だよ

川なみな

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「 1ー7 」特殊技能科コースとは

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特殊ていう事は資格を取るんだ、きっと。それで、就職もできるかもしれない。明るい未来だと喜ぶ薫。

教えられた別の棟にある教室に向かった。そして、教室に入った途端に目がくらむ。何だ、この光は?


「貴様が同級生とはな、失敗するなよ。」


なんと、そこには御前様が居た。彼の居る場所だけが光って見えるのは気のせいか。綺麗過ぎて眩しいくらいだ。でも、見たいので目を細める。


「何だ、睨むのか?生意気な奴だ!」


睨んでると思われたみたいだ。慌てて笑顔を造る。ヘラヘラしてる顔に嫌な顔をされてしまった。困った。

でも、親切な人だ。教えてくれたのだから。失敗するなというのは何かを作るに違いない。楽しみだ。驚いた事に教師は、あの宿主だった。


「それでは、机の上に何も置かないでください。机の中に入れるように。」


何も?教科書も必要ないって、何を教えてくれるんだろう。


「カオルくんは初めての授業だから、見学していなさい。魔法のやり方を見ているように。」


え、魔法?聞き間違えかもしれない、魔法なんてファンタジーの世界の中だけだから。現実には、存在しないんだよ。


「はい、皆でゴーレムを作りましょう。力を合わせて!」


生徒達が教卓へ両手を向け一斉に呪文を唱え出す。


「ゴーレム、ゴーレム、ゴーレム!」


教卓の上に小さなゴーレムが姿を表すではないか。これは、ドッキリで騙されてたりして。少しずつ形造られていくゴーレムは、仕掛けだったりして。


「あるわけないよ、魔法なんて!」


ここに、魔法を信じていない男の子が居ます。







入ったばかりで親しい相手もいない薫は、今夜も寮の食堂で1人だった。後ろのテーブルに特別技能科コースの男子生徒達が座っている。


「本当に、津海小路家を御前様が継ぐのかな?」


聞こうとしなくても、彼らの会話が耳に入ってくる。御前様の事を話しているようだ。


「三男が跡取りになるって、凄いよな。」

「長男と次男が、あれだから。籍から抜かれたって噂だよ。」

「御前様も、同じ病気になったりしないのかな?ファングループが泣くよ。」

「ならないように、殿様が動いてるらしいけど。呼ばれた凄腕が来るんだろうな。大金を出しても雇うんじゃないか。」


大金を出しても雇う凄腕。薫も興味をもった。何の凄腕なのだろう?

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