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「 1・28 」吸い取っちゃいます
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近づく足音を彼は聞いていた。本当は眠りから覚めているのだけど、起きたくない。こんなに深い眠りは、久しぶりだから。
「まだ、寝てるみたいだ。何時まで寝てるんだろ。」
薫は心配そうに御前様の寝顔を見た。御前様は、運んだ薫のベッドで起きようとしない。でも、綺麗だ。まるで、眠り姫みたいだと思う美しい顔。
「眠り姫は、王子様のキスで目を覚ますんだよね。仕方ないなー、僕が。」
「遠慮するぜ、起きてるからな。」
なんと、御前様が目を開けたではないか。残念だ、初キスだったのに。
「でも、男同士で初キスは無いよね。おかしいな、僕。」
「してやっても、いいぜ。俺は。」
肩を掴んで引き寄せられて、重ねられた唇。唇から何かが伝わった気がした。
「え、何?あ、御前様!大丈夫?」
次には、目を覚ましたはずの御前様がクテッとしてしまった。また、寝てしまったのか?でも、薫は元気が増えた気がしてる。
肌が艶々(つやつや)、睫毛がビローンと伸びる、唇がポテッとしてピンク色。身体から匂い立つよな妖艶さ。本人は、気がついていない。
観察した鼠下駄が、手帳にメモを書き込んでいる。
「お手伝い無しで精気を吸い取る成長。初心者から脱皮中!」
薫は、長くなった睫毛をパチパチさせた。意味が分からない。何を吸い取ったんだろう。
穴の空いたドアから部屋の中を誰かが覗いている。女生徒だ。可愛い顔に薫は呼んだ。
「百合谷さん、何してるんですか?」
「御前様を探してたんだもん、入っていい?」
「どうぞ、いいですよ。」
「この部屋、魔法で入れる人を制限してるみたい。あなた、魔法が使えるのね。そう、見えないけど?」
「僕が?使えないですよー。」
「嘘つきって、嫌いよ!」
百合谷はドアを開けて入って来た。それまでの笑顔は失せて不機嫌そうな顔になる。そして、ベッドの側に居る薫に命令した。
「ちょっと、邪魔。どいて!可愛い顔が気にくわないわ!」
可愛いって、僕が?そんな事を言われた事ないのに。でも、怖いからベッドから離れる。
「御前様、百合谷でーす。寸止め掛けたから苦しいでしょ、ゴメンナサーイ。イカせてあげまーす!」
百合谷は寝ている御前様の上に屈むと唇に口つけた。懸命に吸い取ろうとしている。これは、止めなくては。
「駄目、そんな事したら!」
「いいのよ、精気を取ってるんだから。どうして、上手くいかないの!」
腹を立てて喚く美少女。仕方ありません、この薫が吸い取っちゃいましたから。
「まだ、寝てるみたいだ。何時まで寝てるんだろ。」
薫は心配そうに御前様の寝顔を見た。御前様は、運んだ薫のベッドで起きようとしない。でも、綺麗だ。まるで、眠り姫みたいだと思う美しい顔。
「眠り姫は、王子様のキスで目を覚ますんだよね。仕方ないなー、僕が。」
「遠慮するぜ、起きてるからな。」
なんと、御前様が目を開けたではないか。残念だ、初キスだったのに。
「でも、男同士で初キスは無いよね。おかしいな、僕。」
「してやっても、いいぜ。俺は。」
肩を掴んで引き寄せられて、重ねられた唇。唇から何かが伝わった気がした。
「え、何?あ、御前様!大丈夫?」
次には、目を覚ましたはずの御前様がクテッとしてしまった。また、寝てしまったのか?でも、薫は元気が増えた気がしてる。
肌が艶々(つやつや)、睫毛がビローンと伸びる、唇がポテッとしてピンク色。身体から匂い立つよな妖艶さ。本人は、気がついていない。
観察した鼠下駄が、手帳にメモを書き込んでいる。
「お手伝い無しで精気を吸い取る成長。初心者から脱皮中!」
薫は、長くなった睫毛をパチパチさせた。意味が分からない。何を吸い取ったんだろう。
穴の空いたドアから部屋の中を誰かが覗いている。女生徒だ。可愛い顔に薫は呼んだ。
「百合谷さん、何してるんですか?」
「御前様を探してたんだもん、入っていい?」
「どうぞ、いいですよ。」
「この部屋、魔法で入れる人を制限してるみたい。あなた、魔法が使えるのね。そう、見えないけど?」
「僕が?使えないですよー。」
「嘘つきって、嫌いよ!」
百合谷はドアを開けて入って来た。それまでの笑顔は失せて不機嫌そうな顔になる。そして、ベッドの側に居る薫に命令した。
「ちょっと、邪魔。どいて!可愛い顔が気にくわないわ!」
可愛いって、僕が?そんな事を言われた事ないのに。でも、怖いからベッドから離れる。
「御前様、百合谷でーす。寸止め掛けたから苦しいでしょ、ゴメンナサーイ。イカせてあげまーす!」
百合谷は寝ている御前様の上に屈むと唇に口つけた。懸命に吸い取ろうとしている。これは、止めなくては。
「駄目、そんな事したら!」
「いいのよ、精気を取ってるんだから。どうして、上手くいかないの!」
腹を立てて喚く美少女。仕方ありません、この薫が吸い取っちゃいましたから。
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