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「 2ー16 」推薦された相手
しおりを挟む年より幼く見える童顔に華奢な身体つき。小さな顔には粒羅(つぶら)な瞳。ロリコンなら喜んで付き合う対象。
これが、学園から押し付けてくるお友達か。そう考えながら、ジロジロと見回す。すると、頬を染めて嬉しそうに言うのだ。
「お兄さんの壱論先輩とは、お友達なんです。」
嫌な名前を聞いてしまった。ベンチから立ち上がると慌てて相手も立ち上がる。
「あの、鮎次郎さん?」
「名前を呼ぶんじゃない!呼んでいいと言ってないぞ。分かったか!」
大声を出すと少年の身体が萎縮して小さくなった。身を縮めている。か細い声の「ごめんなさい」が、苛ついた。
注がれる熱い眼差しが、正直いって鬱陶(うっとう)しい。そんな奴は見慣れ過ぎて見たくも無い。
(何だか、あの付きまとっていた男と似てるんだけどな。雰囲気のせいかな。)
少し離れた場所からネチっこい視線を向けて来ていた男。寄って来たり話しかけたりしないから、余計に気持ち悪い。変態だ。
思春期になる頃からだ、妙な者達に追い回されるようになったのは。外に出ると何時も見られている。勝手に写真を撮ったりと追い回す。
『好きです!あなたが、忘れられないんです』
そう告白されたのは、数えきれない。好きと言われても気持ち悪いだけ。悪寒だけだ。好きで追い回される方の事も考えろ。
たまらずに訴える我が子に母親は嘆くしか無かった。
『鮎次郎、ごめんなさい。この家に生まれたせいで、特殊体質になってしまってるの。それは、外せないのよ!』
三条家には、代々と伝わる能力があり希に強く出る者が生まれる。それは、人を魅了する力だ。それが、こんな遠い学園へ入れられた理由だった。
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お前は、いらない。その学園で終わってくれと言われてるような物だった。鮎次郎は、そう受け取っている。
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