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(1) 可愛い女の子
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何時ものように、フラフラと歩き回って疲れたら座る。金も無いから店に入る事も出来ない。
(仕事して帰って来た母ちゃんが、説教たれるのを聞きたくないけど。家出する気力も無いってか。)
どうして、こうなったんだろう。大学に入るまでは真面目にやってたよな。それなりに。
大学は希望校に落ちて滑り止めに落ちてお情けで拾ってもらった学校へ補欠の補欠で入れてもらった。
少しは、通ってたよなー。
「分かんないんだけど、違うんだ。僕の居る場所じゃない気がする。どうしてだろう?」
何が違うと聞かれても答えようが無い。自分自身、違いを理解できてないからだ。
何処かへ行かないといけない気がして。学校なんか行ってられないんだ。やる事があるんだ。何かが。
「あれ、何だ?」
太の歩いてく方向に男の子のグループが居る。その先頭を歩いているのは、小柄なブルーネットの頭の女の子だった。
「スゲー、縦ロールだ!」
ピンクのドレスはレースやリボンが一杯。ロリータファッションだった。地面まであるロングドレスで、町を歩く服装じやない。
「よー、お嬢さま。何処、行くんだよ?」
「その服、ゴスロリってのだろ。」
「バカだな、お前。ロリータはゴスロリと違うんだよ。」
「じゃ、どう違うんだ?」
「うーん、言えねーなあ。コスプレだろ、な?」
少女は、通行人の注目を浴びながら歩いて行く。堂々としたものだ。あんなのに付け回されて怖くないんだろうか。
でも、関わりになりたくない。そう思った太は、違う道に行こう方向転換する。
『お前・・、待つんでしゅー!』
頭の中に響く声は、何だ。驚いて立ち止まる。
(やべー、おかしくなっているよ。僕は!)
学校いきたくない病から家に居ても違和感もってるし。変だって自分です思ってて、頭おかしいよね。
やっぱ、気が狂ってる?
「手を出すでちゅ、早く。早く手を出すんでちゅって!」
そういう声が近くなって、従順な太は求められるままに腕を上げた。
バシッーー。
腕を掴む手は小さいけど、その力は強い。思いっきり引っ張られてしまうのだ。
(仕事して帰って来た母ちゃんが、説教たれるのを聞きたくないけど。家出する気力も無いってか。)
どうして、こうなったんだろう。大学に入るまでは真面目にやってたよな。それなりに。
大学は希望校に落ちて滑り止めに落ちてお情けで拾ってもらった学校へ補欠の補欠で入れてもらった。
少しは、通ってたよなー。
「分かんないんだけど、違うんだ。僕の居る場所じゃない気がする。どうしてだろう?」
何が違うと聞かれても答えようが無い。自分自身、違いを理解できてないからだ。
何処かへ行かないといけない気がして。学校なんか行ってられないんだ。やる事があるんだ。何かが。
「あれ、何だ?」
太の歩いてく方向に男の子のグループが居る。その先頭を歩いているのは、小柄なブルーネットの頭の女の子だった。
「スゲー、縦ロールだ!」
ピンクのドレスはレースやリボンが一杯。ロリータファッションだった。地面まであるロングドレスで、町を歩く服装じやない。
「よー、お嬢さま。何処、行くんだよ?」
「その服、ゴスロリってのだろ。」
「バカだな、お前。ロリータはゴスロリと違うんだよ。」
「じゃ、どう違うんだ?」
「うーん、言えねーなあ。コスプレだろ、な?」
少女は、通行人の注目を浴びながら歩いて行く。堂々としたものだ。あんなのに付け回されて怖くないんだろうか。
でも、関わりになりたくない。そう思った太は、違う道に行こう方向転換する。
『お前・・、待つんでしゅー!』
頭の中に響く声は、何だ。驚いて立ち止まる。
(やべー、おかしくなっているよ。僕は!)
学校いきたくない病から家に居ても違和感もってるし。変だって自分です思ってて、頭おかしいよね。
やっぱ、気が狂ってる?
「手を出すでちゅ、早く。早く手を出すんでちゅって!」
そういう声が近くなって、従順な太は求められるままに腕を上げた。
バシッーー。
腕を掴む手は小さいけど、その力は強い。思いっきり引っ張られてしまうのだ。
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