異世界に転生したら村人Ａだったんだが。

不登校

「翔、朝ごはんよー」

　母親の大きな声で俺は目が覚めた。

　時計を見れば、短い針が8時をさしていた。普通の高校生なら、

　遅刻だと思い、焦るのだが、翔は違う。翔は高校に行っていない。

　つまり、不登校なのだ。不登校になった理由は、また今度。

　翔が寝起きでぼーっとしていると、どたどたと足音が聞こえた。

　ばんっという音をたてて、母親が部屋に入ってきた。

「もう！なにしてるの？朝ごはん冷めちゃうからはやく食べて！」

　と大声で言ってきた。相変わらず、朝からうるさい。

　「わかった」

　と、返事をし、下に下りて行く。

　テーブルの上には、卵焼きや味噌汁などのいかにも朝ごはんというのがならんでいた。

　俺は、それを残さず食べ、また、自分の部屋に行った。

　「ふぁああ。昨日、遅くまで起きすぎたなぁ。」

　俺は、あくびをしながら昨日のことを思い出す。

　最近話題になっていた、某オンラインゲーム。最初は、馬鹿にしていたけど、

　やってみると、とても面白くはまってしまい、そのオンラインゲームの大会が

　昨日やっていて、その大会で昨日眠るのがおそくなっていた。そのため、今、とても眠い。

　母は、柔道をやっていたらしく、腕ひしぎ逆十字固めが得意らしい。そのため、

　朝ごはんを食べないと技をかけられてしまう。そのため、わざわざおき、ご飯を食べ、眠るのだ。

　「あー眠い眠い」

　俺は布団に入り、目を閉じた。昨日、夜遅くまでやっていたせいか、今まで寝ていたにもかかわらず、すぐに眠りにつけた。