我が娘が風呂上りにマッパで薄暗い部屋でPCの画面を見ながら不気味な笑い声を上げてるんだが?

京衛武百十

文字の大きさ
32 / 92

ついつい『まさか自分が』って

しおりを挟む
彼と観音かのんと私とでラーメンを食べて以降、時々そうやって三人で外食するようになった。いつも、ラーメン屋かうどん屋かお好み焼き屋かファミレスだけどね。 

でも、それが嬉しくて私は幸せだった。最初はそれこそ近所の店だったけど、休日前の夜なんかには、三人で彼の行きつけの美味しいお店とかでゆっくりと食事をするようになった。

彼は食堂楽を趣味としていて、しかもただ高級なとか敷居の高いお店とかじゃなくて、それこそ穴場的な、隠れ家的な、そっち系の店に詳しくて、私も気軽についていけてありがたかった。

変に格調高い店だとどうしても緊張してしまって、きっと楽しめなかったと思う。

実は彼は、そういうお店もそれなりに知っているらしいんだけど、私が苦手としているのを知ってて、気を遣ってくれたらしいんだ。

あと、彼自身、その手の格調高いお店とかは、仕事の上での接待とかに使うことが多かったのと、前の奥さんがどうしてもそういうお店でないと納得してくれなかったので、結果として詳しくなっただけで、彼としては、美味しければ別に、店そのもののランクとか格付けとかには興味がなかったそうだ。

当然、高いお店は、料理も美味しいところが多いけど、格式ばって行儀作法に気を取られて気軽に味を楽しめないことも少なくないし、なにより小さい子供を連れて行くのは憚られることも多いしで、足が向かないんだって。

たまにどうしてもそういうお店で食べたい時には、むしろ一人で行くことが多かった。後は、観音かのんと私を連れて行けるお店探しも兼ねて一人で行くとかね。

私も観音かのんも、彼が一人で行くことを気にしなかった。三人で一緒に行ける店で、三人一緒の時間を過ごせればそれでよかった。

それだけで満たされた。

観音かのんが大きくなったら、年に一度くらいちょっとお高い店に行ければいいかなって思ってた。

結局それは実現しなかったけどさ……

彼が、食べ過ぎでしょっちゅう胃薬とか飲んでたのを気付いてたのにそれに何も言わなかったことを、今でも後悔してる。

だけど、私自身、『まさか』って思ってたくらいなんだから、彼もきっと、『まさか自分が』って思ってたんだろうな。

人間って、そうだよね。ついつい『まさか自分が』って思っちゃう生き物だよね。

彼は、免許は持ってたそうだけど、事故を起こすのが怖くて自動車の運転はしなかったからそれはなかったけど、飲酒運転とかをする人って、それこそ『自分はお酒を飲んで運転しても事故なんか起こさない』って思ってるからそんなことできるんだろうな。

なのに、『事故を起こすかも』って思って彼は自動車を運転しなかったのに、過ぎた食道楽で自分の寿命をこんなにも縮めることになるとは、思ってなかったんだな。

人間って生き物の弱さや難しさを感じるよ……

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

処理中です...