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新世代
誉編 確認
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嶽が衝撃波のような咆哮を放つために大きく口を開いた瞬間を、エレクシアは見逃さなかった。
食らうために口を開けたのであればすぐに閉じられるが、咆哮の為に開かれたそれは、閉じるまでに僅かに時間を要するからだ。
そしてエレクシアは、自分から、嶽の口へと跳び込んだんだ。
「え!?」
と俺が声を上げた時には、既に彼女の姿は、嶽の口の中へと消えていた。
「エレクシアっ!?」
俺が彼女の名を叫んだその時―――――
嶽の頭がガクンっと跳ね、それと同時に、脳天から何かが恐ろしい勢いで『生えた』。
―――――いや、突き出たのか。
数瞬の間をおいて、俺にもようやくそれが何か分かった。
<腕>だ。血まみれの腕が、嶽の脳天を突き破って突き出たんだ。
それは紛れもなく、エレクシアの腕だった。彼女が、嶽の口の中から脳へ向けて<抜き手>を放ったのだと、俺はようやく気付いた。
外からではダメージが十分に通らないからということで、エレクシアは中からのそれを狙っていたらしい。
だからといって躊躇なくそれを行う辺りが、さすがにロボットということか。
嶽がどれほど異常な強さを有していても、やはり動物であることに変わりはない。
と言うか、たとえロボットであっても、自身のすべてを制御している中枢を破壊されてはお終いである。
自身の口の中から脳を破壊されたことにより、嶽の体は何度かビクビクと痙攣したのち、どずんと地面に倒れ伏した。
倒れてからも、何度もビクビクと痙攣したが、それもやがて収まり、静かになる。
「死んだ……?」
タブレットの画面を凝視したまま呟いた俺の目に、半開きになって泡混じりの血を溢れさせる嶽の口が見えた。
それが僅かに動いたと思うと、押し広げるようにしてずるりと血の塊のようなものが吐き出された。
いや、違う……。
「エレクシア…!」
エレクシアだった。嶽の口から這い出したエレクシアが血まみれの体を起こし、すっと立ち上がる様子が、メイフェアとイレーネのカメラに捉えられていた。
「嶽の死亡を確認しました。状況終了です」
ぬらりと血を滴らせつつエレクシアが言うのに合わせるように、
「うおっ! うおおっ!!」
「うぉう! おっ!! うぉーっ!!」
「うあっ! あっ、あっ!!」
という声が、密林に響いた。
恐ろしい外敵が倒されたことを悟った誉達の<勝鬨>の雄叫びだった。
だが、興奮している誉達とは対照的に、明と丈、翔と彗の姿は、いつの間にか見えなくなっていた。
嶽が絶命するのと同時に、それぞれその場を去っていくのを、メイフェアとイレーネが確認している。
「倒せたんだな……」
俺は、ローバーの中で、一人、ぐったりと椅子にもたれかかったのだった。
食らうために口を開けたのであればすぐに閉じられるが、咆哮の為に開かれたそれは、閉じるまでに僅かに時間を要するからだ。
そしてエレクシアは、自分から、嶽の口へと跳び込んだんだ。
「え!?」
と俺が声を上げた時には、既に彼女の姿は、嶽の口の中へと消えていた。
「エレクシアっ!?」
俺が彼女の名を叫んだその時―――――
嶽の頭がガクンっと跳ね、それと同時に、脳天から何かが恐ろしい勢いで『生えた』。
―――――いや、突き出たのか。
数瞬の間をおいて、俺にもようやくそれが何か分かった。
<腕>だ。血まみれの腕が、嶽の脳天を突き破って突き出たんだ。
それは紛れもなく、エレクシアの腕だった。彼女が、嶽の口の中から脳へ向けて<抜き手>を放ったのだと、俺はようやく気付いた。
外からではダメージが十分に通らないからということで、エレクシアは中からのそれを狙っていたらしい。
だからといって躊躇なくそれを行う辺りが、さすがにロボットということか。
嶽がどれほど異常な強さを有していても、やはり動物であることに変わりはない。
と言うか、たとえロボットであっても、自身のすべてを制御している中枢を破壊されてはお終いである。
自身の口の中から脳を破壊されたことにより、嶽の体は何度かビクビクと痙攣したのち、どずんと地面に倒れ伏した。
倒れてからも、何度もビクビクと痙攣したが、それもやがて収まり、静かになる。
「死んだ……?」
タブレットの画面を凝視したまま呟いた俺の目に、半開きになって泡混じりの血を溢れさせる嶽の口が見えた。
それが僅かに動いたと思うと、押し広げるようにしてずるりと血の塊のようなものが吐き出された。
いや、違う……。
「エレクシア…!」
エレクシアだった。嶽の口から這い出したエレクシアが血まみれの体を起こし、すっと立ち上がる様子が、メイフェアとイレーネのカメラに捉えられていた。
「嶽の死亡を確認しました。状況終了です」
ぬらりと血を滴らせつつエレクシアが言うのに合わせるように、
「うおっ! うおおっ!!」
「うぉう! おっ!! うぉーっ!!」
「うあっ! あっ、あっ!!」
という声が、密林に響いた。
恐ろしい外敵が倒されたことを悟った誉達の<勝鬨>の雄叫びだった。
だが、興奮している誉達とは対照的に、明と丈、翔と彗の姿は、いつの間にか見えなくなっていた。
嶽が絶命するのと同時に、それぞれその場を去っていくのを、メイフェアとイレーネが確認している。
「倒せたんだな……」
俺は、ローバーの中で、一人、ぐったりと椅子にもたれかかったのだった。
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