未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
621 / 2,978
新世代

明編 印象操作

しおりを挟む
『子供をこの世に送り出した張本人なんだからその責任を負う』

自分が子供を持ったからこそ俺はそう思うんだが、残念ながらそう思えない人間がいるというのも、<心>があるからなんだろうな。だからそれに対してもただ『親の義務だろ!』と押し付けるだけでは上手くいかないんだろう。

その辺りを、今はメイトギアが補ってくれているんだ。これにより、事件に至る例は確実に減っている。ロボット排斥主義者達のコミュニティの方が犯罪発生率が高いという事実がそれを裏付けている。ロボット排斥主義者達のコミュニティに生まれ育った人間が他の地域で事件を起こすというのもある。

もっとも、当のロボット排斥主義者達はそれを、

『恣意的な統計による印象操作だ!』

と言って反発しているそうだが。

加えて、

『人間が被害者になるところをロボットが身代わりになっていることで被害者数が少なくなっているだけ。しかもロボットが被害を受けた事件については当事者間で示談にして認知件数としてカウントされていない例も多い。なので我々のコミュニティとロボットに依存したそれらとの間で、実際の事件発生件数に大きな差はない』

とも主張しているそうだ。

いやいや、身を挺して人間を庇うのもロボットの役目なので、もしその主張が正しいとしても、むしろ『ロボットが人間を守っている』という意味ではきちんと役に立ってるという裏付けになると思うんだが。

なるほど確かに、今なお、凶悪事件はゼロにはなってない。それは事実だ。

ただこれは、メイトギアをはじめとしたロボットには心がないので、残念ながらやはり完璧じゃないということでもあると思う。つまり結局のところ最後は人間自身の力で解決していくしかない問題ということか。

また、どれほど策を講じても、まるでエアポケットのように、それこそ悪魔か何かが仕組んだかのように対策が届かない事例というのは、どうしてもなくならないんだという。

そうして発生した不幸な事件がメディアやネットを通じて大きく取り沙汰されるので、凶悪な事件が頻発しているかのような印象も与えるようだな。

実際には、人口当たりの犯罪発生率は、間違いなく二十一世紀初頭頃よりも減ってるというのに。

これは、メディアやネットが急速に発達した二十一世紀初頭頃にも見られたものらしい。実際の事件発生率はそれ以前よりも明らかに減っているにも拘らず凶悪な犯罪はむしろ増えているような印象を多くの人間が持っている状況というのは。

そして、

『この世界には辛く苦しく悲しく痛いことが多すぎる。だからそんな世界に子供を送り出すのは可哀想だ』

と考える人間はその<印象>を自分の考えの根拠にしているようだ。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

魅了だったら良かったのに

豆狸
ファンタジー
「だったらなにか変わるんですか?」

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

処理中です...