未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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新世代

走・凱編 記憶

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「取り敢えず試乗してみるか? 今の体での感覚も掴まないといけないと思うし」

「あ、はい。そうですね」

俺の提案にビアンカは素直に頷いてくれて、キャノピーを閉じた。ちなみにキャノピーは、真ん中でやや羽を広げるように折れ曲がりつつ、カーゴスペースの上へとスライドする形になっている。しかも電動だ。もちろん、急ぐ時には手動で開け閉めもできる。

この方式にしたことでルーフキャリアは付けられなくなったが、必要とあればトレーラーを繋げばいいだろう。トレーラーを繋ぐと今度は小回りが利かなくなるものの、その辺りは仕方ない。

まずはカーゴルーム内で、前進、後退、切り替えしを行い、感覚を掴む。

右ハンドルだったものが真ん中になったからな。

とは言え、その辺は元々、惑星探索の仕事をしてただけあって、乗り物の扱いは手馴れたものだ。記憶はなくても感覚が残ってるんだろう。操作方法も教わらなくても体が勝手に動くようだ。

問題ないようなので、今度は外を走ってもらう。ここまでのテスト走行で安全なルートをコーネリアス号のAIが選定してるので、その指示に従ってゆっくりと走る。

それを待ってる間、

「いいのができてよかったです」

プラントで野菜を収穫しながらシモーヌが言った。ホッとしてるのが分かる。

「まあな。ビアンカももう俺達の仲間だし、自分の意思で自由に動けるようになって欲しいからな。まあ、家の周りをうろつくぐらいなら、今の彼女だと自分の体で動いた方が早いと思うけどな」

「確かに」

笑顔のシモーヌを見ながら、俺もホッとした。

一方、ビアンカの方も快調のようだ。十分も走るとすっかり勘を取り戻したらしく、速度も六十キロほど出して走ってる。

そして走りながら、自分の眼前に広がる世界を堪能してるのが分かる。

その彼女の口から、

「ここに、私達は辿り着いたんですね……!」

と、しみじみとした感嘆が。

「ああ…思い出しました。私達はこれを見付けるために探索を続けてたんです。不幸にして危険な生物に遭遇してしまったけど、それも初めから想定されてたリスクでした。私達はそういうのも覚悟の上でコーネリアス号に乗り込んだんです。

そして、この素晴らしい惑星に辿り着いた……

私、今、ここにいるんですね……」

その言葉に、俺も、

「ビアンカ…記憶が……?」

思わず問い掛ける。

「はい…! 私は、第三百十八惑星探索チーム<コーネリアス>所属、ビアンカ・ラッセ。イオ方面軍第六十六空間騎兵隊から出向してきました!」

それは、<コーネリアス号乗員、ビアンカ・ラッセ>としての記憶。

俺達の<お客さん>じゃなく、自分の任務を遂行している実感を改めて得たことで、記憶が呼び起こされたんだな。

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