未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

保編 データ不足

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何気にラブコメ風だったお話が、ガチの<恋愛すれ違いもの>的な展開に。

そう言えば学校に通ってた頃、アニメ好きの同級生が集まって何やら盛り上がってたな。

「中途半端なシリアス要素とか要らない!」

とか何とか。

正直、俺は大して興味もなかったから、聞くとはなしに聞こえてしまうその話に『どうでもいいだろ、そんなこと……』と思ってりもしたんだが、もしかするとあいつらの言ってたのはこういうことか?

でもなあ。些細なすれ違いさえ起こらないことって、そんなにあるか?

って、いかんいかん。話を戻さねば。








新暦〇〇三十一年四月二日。



とにかく、どうにも歯車が噛み合わなくなってきてしまったたもつみどりだったが、しかしみどりの方は、

<大好きなお兄ちゃん>

のことも、

<何となく気になってる男性>

のことも、普通にただ好きなだけなんだろう。『どっちが好き』なんじゃなく、『どっちも好き』なんだと思う。

そもそもたもつのことは異性として好きなわけじゃなく、『お兄ちゃんとして好き』なだけだろうから、すばるのことが気になりだしてようやく目覚め始めてるだけなんだろうな。

とは言え、たもつも、そういう部分で経験が豊富なわけでもなく、妹の変化に戸惑ってるだけっていうのもあるんじゃないか?

こればっかりは、第三者は見守るしかない。

人間なら多少のアドバイスができたとしても、何しろ相手はパパニアン。俺の経験はたぶん役には立たない。

人間同士のいざこざについてはデータを蓄積しているメイフェアも、やっぱりパパニアンが相手ではデータ不足だ。

もう二十年以上見守ってきててもな。メイトギアが数千年に亘って代々蓄積してきた人間のデータに比べれば。

人間も、いったん噛み合わなくなってくると、些細なことで衝突したりすることはよくある。

幸い、たもつ達の関係は<衝突>と言えるほどのものじゃなかったが、ぎくしゃくしてるのは確かか。

その様子を、メイフェアも心配そうに見守っている。

「このままではたもつ様もみどり様も不憫で……

どうすればいいのでしょう……?」

まるで人間のようにそう尋ねてくるメイフェアだが、俺にもなんともし難い。

と思ってると、あおみどりのところにやってきて、彼女を抱き締めていた。たもつの様子に不安になっている彼女を、支えるためだろうな。

一方、たもつの方には、ほまれが…と思うと、やってきたのはとどろきだった。

するととどろきは、いきなり、たもつの背をばしっと叩いた。

「が…!?」

これにはたもつもムッと来たらしく、険しい表情で睨み返す。

そこに、とどろきの蹴り。

すんでのところでそれを躱し、たもつは身構えた。そしてとどろきの方は完全にやる気だ。

ここまであまり絡むことのなかった二人のそれに、俺も少し驚かされたのだった。

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