未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

メイガス編 私の意思

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シモーヌ、ビアンカと、自身の経験をメイガスに語って聞かせて、次は久利生くりうの番だった。

「僕の場合は、シモーヌと状況はほぼ同じかな。ただ、正直なところ、今の自分になったことは僕にとっては逆に幸運だったんだ。人間社会にいた頃の僕は人形みたいなものだったからね。だけどここなら、僕は僕として生きることができる。だから僕は、今の自分として生まれることができて幸せなんだ」

経緯もなにもすっ飛ばして、結論だけを久利生くりうは語った。まあ、彼にとってはその結論こそが全てだろうからな。

その久利生くりうに、メイガスは、フッと目を細めて、

「確かにね。ビアンカとのことも、あんたは彼女を案じていたからこそ簡単に受け入れることができなかったのは察してたよ。あんたの家は大変な名家だったそうじゃないか。でもその分、いろいろと制約もある。嫁に来るとなればそれこそ大変な話だ。しかも、正式じゃなかったとはいえ、婚約者予定のもいたって聞いたよ。そんな中にビアンカを連れて帰るのは躊躇いもあっただろう」

相変わらず不鮮明ではあるものの、はっきりと聞き取れる部分からの文脈で何を言っているのかは俺にも分かった。

「さすがに、同じ歴史の深い家柄のあなたにはお見通しだったか……」

久利生くりうが苦笑いを浮かべる。

「少佐……」

そんな彼にビアンカが神妙な表情になった。彼女自身、その辺りのことは察していたそうだ。久利生くりう家に嫁として入るのがどれだけ大変か。彼はそれを心配してくれていたということも。

だけどここじゃ、そんなものはまったく関係ない。いずれ<歴史>が積み重なっていけば似たような話も出てくるかもしれないとしても、少なくとも今は、久利生くりうとビアンカは、これから自分達で<家>を作っていく立場だ。どんな家を作るのかも、二人次第だ。

そんな二人を見て、メイガスは、

「私の家なんて、ただの<成り上がりのごっこ遊び>だったからね。あんたとこほど厳しくもなかったさ。捨てようと思えばいつでも捨てられる程度のものだった。惑星探査への志願を反対されたって、無視して強引に参加すればそれで済んだ。

ただ、親の言うことを聞かずに勝手なことをした娘が遭難して死んだとか、私の両親はさぞかし『親の言うことを聞かないからだ!』とか言って勝ち誇ってただろうね。

でも、いいさ。私は私の意思でプロジェクトに参加したんだ。その結果がどうあろうと、それは受け入れる。遭難して命を落としたことも、後悔はしてない。

そして、あんたらと一緒で、私は私だ。人間としての姿も失って、<地球人、メイガス・ドルセント>でもなくなった。ショックじゃないと言えば嘘になるが、その代わり、自分の選択が間違ってなかったと改めて実感できたよ」

そう言い切って、笑顔を作ろうとしていたのだった。

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