未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
1,087 / 2,961
第三世代

麗編 家族の光景

しおりを挟む
で、まどかうららひなたの三人も順調に育ってることで、最近では、じゅんの役割も逆に増えていってる感じだな。

要は、<密林の中で自分で生きる方法>を身に付けるという点において。

これは、人間として育ったひかりはやや苦手とするところだ。いや、<苦手>というほどじゃないんだが、行動原理が基本的に人間(地球人)のそれに近いから、ちょっと違うんだよ。

その点、じゅんは、それなりに大きくなるまで普通に<パパニアン>として育ってきた上、ここに来てからも無理に人間(地球人)の生き方をさせようとはしてないから、パパニアンとしての生態もかなり残ってる。と言うよりも、明らかにパパニアン寄りなんだ。

知能自体、地球人で言えば精々十歳くらい。しかも言語能力的にはひなたにも負けるかもしれないレベルだからな。俺の仕事をそのまま受け継ぐっていうのは、正直、無理だ。現時点での一番の候補は、ほぼ俺と同じことができているひかりだ。今はまだ育児に専念してもらってるが、能力的にはむしろ俺より上だろう。冷静かつ肝が据わってるし。次いでまどかひなたの成長次第だな。

ゆえにじゅんの仕事は、子供達に、

『<自然の中で一人ででも生き抜く能力>を伝授する』

って感じだ。

今日も、三人を連れて密林に入ってる。しかも、人間(地球人)のように地上を移動するんじゃなく、パパニアンとして樹上を主に移動する形で。

これは、俺やシモーヌには真似できない。ひかりも、俺やシモーヌよりは遥かに樹上を移動するのは上手いが、やっぱり服を着て靴を履いて地上を主なフィールドにして育ってきたこともあってか、じゅんには及ばない。

まどかひなたも、さすがに最近じゃ服をちゃんと着てくれるようになったとはいえ、靴はいまだにあまり好きじゃないようだ。立体的に動く時にはかえって邪魔になるからだろう。おかげで、足の裏なんてとても子供のそれとは思えないくらいに皮膚が分厚く固い。

そんなこんなで、ひかりよりもずっと野性的に育ってる。この辺りは、ひかり自身の性格もあったんだろうな。あかりの方は割と野性児な部分も強いし。

と、噂をすれば何とやらで、

「やほーっ!」

いつものようにあかりがミレニアムファルコン号をまとって現れた。

「来るなら来るで連絡してほしいんだけど」

シモーヌがちょっとお説教風に、見事な着地を決めたあかりに声を掛ける。それがまた<母親の姿>そのもので、なんだか微笑ましい。するとあかりは、

「こうやっていきなり来るのがいいんじゃん。サプライズサプライズ♡」

ニカッと悪戯っぽく笑った。

「そういうところもあかりらしくて俺は好きだよ」

俺の言葉に、

「もう、錬是れんぜまでそんな」

シモーヌがやや不満そうに腰に手を当てる。

ああでも、いいなあ。この感じ。

そんな俺達を、屋根の上から、あらたが見てた。

あいつもいい歳だ。人生の折り返し地点も過ぎている。うららとのことをどうするつもりかは分からないが、親心としては上手くいってほしいというのは、正直なところではある。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...