未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

麗編 アカトキツユ

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実を言うと、技術的な面でならここに原子力発電所を作ることは、理論上、それほど難しくないそうだ。ただ、コーネリアス号の工作室のキャパシティ的にすごく時間が掛かるのと、そのための資材を用意するのが大変なだけで。

さすがにコーネリアス号に残されたものだけで賄うとなると、コーネリアス号自体を完全に解体することになるしな。

アリニドラニ村でようやく製鉄と鍛造の試験が始まったばかりだ。実際には当分、先のことになるだろう。

それに、今の規模なら原子力発電所なんて逆に無駄になるだけだ。これから先に電力不足が懸念されるようになるだろうというだけで、本当に不足してるわけじゃない。ソーラーパネルの設置と、水車を使った水力発電だけで間に合ってる。



と、長々と脱線したが、あんずとますらおは、順調に集落建設を行ってくれてる。翌日には自分達が休むための小屋も完成させて、開墾を再開した。当初の予定通りの広さまで開墾し整地し、それから住宅の建設を始める。

建築用の材木についても、乾燥の行程を経たものはまだまだ十分な数を確保できていないから、あんずとますらおが作る集落でも、まずは伐採した木を利用して家を作る。基本的には<丸太小屋>形式の家だ。

で、本格的に新しい集落作りが始まったところで、

「村の名前は、どうする?」

久利生くりうが命名したあんずとますらおの村だから、当然、村の名前についてもまずは彼に意見を求めてみる。

すると、こうなることは予測済みだったそうで、

「じゃあ、<アカトキツユ>はどうだろう?」

すぐに提案してくれた。それに、

「万葉集でしょうか? 『わがせこを大和へると小夜さよ更けて暁露あかときつゆにわが立ちれし』という歌が私のデータベースにあります」

エレクシアが反応する。

「さすがだね。その通りだよ。この朋群ほうむの黎明に、小さな露のごとき潤いをもたらす。というニュアンスなんだが」

久利生くりうのその言葉に、俺はただ感心するしかできないでいた。

いやはや、もう本当にその場でパッと思い付いた形の命名しかできない俺とは大違いだ。

「おお~! 意味はよく分からないけどカッコイイ……!」

あかり久利生くりうの後ろで小さく手を叩いている。

反対する理由もまったくないので、あんずとますらおが建設している村の名前は、

<アカトキツユ>

に決まった。

<アリゼドラゼ><アリニドラニ><ビクキアテグ>と、六音の名前が続いたので、久利生くりうもそれを踏襲してくれたらしい。

実際にどういう集落になるかはまったく未知数だが、しっかりと住人を迎えてくれるものになってくれればと願うよ。

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