未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

文字の大きさ
1,211 / 2,969
第三世代

モニカとハートマン編 感情を持たないロボット

しおりを挟む
「ビアンカ! ルコアが負傷した。僕が手術を行うから命の心配はない。また、作戦については変更はない。ハートマン、グレイ、テレジアと連携して遅滞戦闘に務めてほしい。エレクシアの到着まで凌ぐんだ」

「……っ! イエッサー!」

ルコアが負傷したと聞いたビアンカが息を呑むのが分かったが、彼女はそれでもうろたえなかった。自身に与えられた役目をわきまえているからだ。

「ルコアを、お願いします」

ハートマンも、久利生くりうにそう告げてドーベルマンMPMらと共に家を出た。

感情を持たないロボットであるハートマンだが、その声が強張って聞こえるのは、俺の方の錯覚だろうか……

カメラを、随伴しているドーベルマンMPMのそれに切り替えると、右腕を失ったハートマンが猛然と<戦場>目掛けて走る姿が映った。その背中が見る見る遠ざかる。全力で走られると、ドーベルマンMPMではまったくついていくこともできない。

それもまた、彼の怒りが爆発しているかのように見えて、

牙斬がざんを抑えることができず、ルコアを傷付けることになってしまった自分自身が許せない!』

とでも考えているかのように見えて、胸が締め付けられる気がする。

と同時に、久利生くりうと共にルコアの手術を行っているモニカの方も、決して<表情>を作れるような顔の構造になっていないのに、精々、仕草でそれっぽい様子を見せられるようにしてあるだけなのに、沈痛な表情に見えてくるのが不思議だ。

でも実際には、ハートマンもモニカも、自身の役目を淡々とこなそうとしているに過ぎない、過ぎないはずなんだ。そのはずなのに……

それは結局、俺自身の感情を、ハートマンやモニカに投影しているからなんだろうが……

だが、ここから、ハートマンとモニカの<戦い>が山場を迎えることになるのは事実だろう。共に、ルコアを守るために。

そして、娘も同然のルコアを傷付けられたビアンカも、自身の感情を敢えて抑え付けながらも、グレイとテレジアとドーベルマンMPMらの連携により自身が受け持つ射線に牙斬がざんが来ると、容赦なくショットガンを放った。流れ弾がビクキアテグ村に届かないように、決して自身が受けつ位置以外には、銃を向けない。

作戦行動中に感情をコントロールできない人間が軍に採用されない理由が分かる。もしここで彼女が冷静さを失ってめったやたらに銃を放てば、余計な被害が出る可能性が高いからな。

なのに、そんなビアンカの感情を代弁するかのように、

「許さんぞ! 牙斬がざんっ!!」

ハートマンが『吼えた』。吼えながら自身の体を激しく回転させ、容赦のない蹴りを牙斬がざんへと叩き込んだのだった。

しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

うちの冷蔵庫がダンジョンになった

空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞 ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。 そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

処理中です...