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第四世代
玲編 日常の光景
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せっかくの好勝負をこんな形で水を差されたものの、まあ、アクシーズの方からすれば獲物が向こうから飛び込んできてくれたんならそりゃ狙うよな。
が、アクシーズも、うっかりしたか胴の方を落としてしまった。しかしそれを拾う前に、残った胸と頭の部分を、木の枝に乗ったまま器用に足で掴んで顔の前までもってきた。そして怪訝そうに匂いを嗅ぐ。透明な、おそらく初めて見るのであろう獣に戸惑っているんだろう。だが、匂いは気に入ったのか、ちぎれた断面から貪り始めた。
一方、地面に落ちた胴については、動かない相手は獲物にならないマンティアンである龍準にとってはまったく興味を持てないただの物体でしかない。
<昆虫型の獣>に首を砕かれて死んだ猪竜の方も、最初の内は痙攣もしていたものの龍準が<昆虫型の獣>と戦っているうちに完全に死に絶えて動かなくなり、やはり興味が失せたようだ。
それでも、運がよかったか、そこに新たな獲物が。
血の匂いを嗅ぎつけたらしいボクサー竜の群れが現れたんだ。そして死んで地面に転がっている猪竜を見付けて、
『ラッキー!』
とばかりに食らい付こうとしたところを、龍準の鎌に捕らえられ、一頭が一瞬で茂みの中に消えた。他のボクサー竜はマンティアンが現れたことに慌てるものの、仲間の一頭が捕らえられたことで逆に危険が去ったことを悟り、気を取り直して猪竜の死体を貪り始めた。
いやはや、切り替えが早い。
ちなみにそのボクサー竜の群れは、駿と剛の群れとは直接関係ないそれだった。もしかすると駿と剛の群れから巣立った個体が合流していたりするかもしれないものの、さすがにそこまでは気にしてられないからな。
いずれにせよ、これで龍準も獲物を得て、命を繋ぐことになった。
まさしくこの密林の<日常の光景>だ。別に何も不思議じゃない。おそらくあの不定形生物由来と思しき<昆虫型の獣>が現れたのには驚かされたとはいえ、実際にはそれも含めてここじゃ日常なんだ。蛮の前に、やはり不定形生物由来のそれと思しきヒト蛇が現れたようにな。
俺達がすべてを把握できていないだけで、思った以上に頻繁にそういうことが起こっている可能性はある。
だからいちいち慌てるのはよそうと思ってる。あくまで一つ一つの事態に具体的に対処するだけで。
その一つが、龍準ということだ。
びくびくと痙攣するボクサー竜を貪り、完全に動かなくなったら食べるところがまだ十分にあってもそれを放り出し、龍準はまた密林の中に姿を消したのだった。
が、アクシーズも、うっかりしたか胴の方を落としてしまった。しかしそれを拾う前に、残った胸と頭の部分を、木の枝に乗ったまま器用に足で掴んで顔の前までもってきた。そして怪訝そうに匂いを嗅ぐ。透明な、おそらく初めて見るのであろう獣に戸惑っているんだろう。だが、匂いは気に入ったのか、ちぎれた断面から貪り始めた。
一方、地面に落ちた胴については、動かない相手は獲物にならないマンティアンである龍準にとってはまったく興味を持てないただの物体でしかない。
<昆虫型の獣>に首を砕かれて死んだ猪竜の方も、最初の内は痙攣もしていたものの龍準が<昆虫型の獣>と戦っているうちに完全に死に絶えて動かなくなり、やはり興味が失せたようだ。
それでも、運がよかったか、そこに新たな獲物が。
血の匂いを嗅ぎつけたらしいボクサー竜の群れが現れたんだ。そして死んで地面に転がっている猪竜を見付けて、
『ラッキー!』
とばかりに食らい付こうとしたところを、龍準の鎌に捕らえられ、一頭が一瞬で茂みの中に消えた。他のボクサー竜はマンティアンが現れたことに慌てるものの、仲間の一頭が捕らえられたことで逆に危険が去ったことを悟り、気を取り直して猪竜の死体を貪り始めた。
いやはや、切り替えが早い。
ちなみにそのボクサー竜の群れは、駿と剛の群れとは直接関係ないそれだった。もしかすると駿と剛の群れから巣立った個体が合流していたりするかもしれないものの、さすがにそこまでは気にしてられないからな。
いずれにせよ、これで龍準も獲物を得て、命を繋ぐことになった。
まさしくこの密林の<日常の光景>だ。別に何も不思議じゃない。おそらくあの不定形生物由来と思しき<昆虫型の獣>が現れたのには驚かされたとはいえ、実際にはそれも含めてここじゃ日常なんだ。蛮の前に、やはり不定形生物由来のそれと思しきヒト蛇が現れたようにな。
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だからいちいち慌てるのはよそうと思ってる。あくまで一つ一つの事態に具体的に対処するだけで。
その一つが、龍準ということだ。
びくびくと痙攣するボクサー竜を貪り、完全に動かなくなったら食べるところがまだ十分にあってもそれを放り出し、龍準はまた密林の中に姿を消したのだった。
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