未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

閑話休題 ヒューマン・サファリパーク

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地球人社会には、俗に、

<ヒューマン・サファリパーク>

と呼ばれる地域がある。これは多くの植民惑星で設けられている地域であり、その役目は、

『ホームレスが生きていける場所を提供する』

というものだった。

地球人社会においては非常に手厚い社会保障とセーフティネットが用意されていることで何もホームレスになどならなくても、それこそロボットに養ってもらえば生きていくことができてしまう。

なのに地球人の中には、それすら拒み社会から脱落し<ホームレス>になる者が一定数存在する。一部の者達はそういうホームレスについて、

『生きていても仕方ないから始末するべきだ!』

と声高に叫んだりもするが、現在の地球人社会において<命の選別>は最上級の禁忌とされており、聞き入れられることはない。何しろそれを認めてしまえば、権力を持つ者が命の選別を始め社会が不安定化するという実例が何度も確認されてきたのだ。基本的に自治権が認められたスペースコロニーや植民惑星においてそれを政策として取り入れた例もあったが、ことごとくテロが横行し犯罪率が上昇したのである。

どのような命であっても一方的にそれを否定されることに甘んじる者はそれこそ例外的でしかなく、

『一方的に殺されてなるものか!』

的に命懸けで抵抗を試みるようになるのだと見られている。そして現在の地球人社会ではロボットが大変に普及しており、人間がやりたくないと考えることでもロボットはまったく不満を抱くこともなく淡々と行えてしまうがゆえに、

<ホームレスの保護>

もロボットに任せてしまえば、後は自ら志願してきた人間を管理者に据えるだけで済むがゆえ、社会に適合できない者達についても大きな問題なく生きていけるようになったのだ。

『とにかく平穏に生きていてくれるなら好きにすればいい』

ということである。さりとて、ホームレスの存在を快く思わない人間も決して少なくないため、住み分けのために設けられた保護地域を、口さがない者達は、

<人間を展示する動物園>

の意味で、<ヒューマン・サファリパーク>と揶揄するのだった。

しかし、そんなところでもたまに子供が生まれることがあり、しかも本当にごくごく例外的ではあるものの大変な才能を発揮する者が現れることがある。

<マリーダ・バーンシュタイン>

も、そんな特異な生い立ちを持つ才人の一人だった。本来の名前すら自ら捨てヒューマン・サファリパークに住み着いた男女の間に生を受け、その両親の下で十歳まで育ち、それでいて類稀な才能を発揮したことで高等教育を受けられるようにと、数学者の<リドリー・バーンシュタイン>の養女となり、数学者として名が知られるようになったという稀有な人物であった。

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