未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

光編 毛のないパパニアンの子供

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この時、萌花ほのかは、きれいな鳥を見掛けてそれを追いかけてしまったらしい。それ自体はここでは珍しいものじゃなかったが、たまたま、彼女の目の前にとまってそれから飛び立ったのを反射的に、という感じだったようだ。その様子がカメラに捉えられていた。

地球人の子供だったらすぐに鳥を見失ってしまったであろうところが、パパニアンとしての能力を備えた萌花ほのかにはそれなりに追いすがることができてしまったというのも皮肉な話である。

だがそんな彼女を見付けてしまった者がいた。

アクシーズだった。しょうの縄張り深くまで入り込んだ若いアクシーズが、萌花ほのかを見付けてしまったんだ。

<毛のないパパニアンの子供>

のようにも見える彼女を。

体そのものは決して大きくないアクシーズではあるものの、その足に備えた爪は極めて強力な武器であり、パパニアンの成体ですら、目や耳の穴に爪を突き立てて脳にまで届かせ、殺してしまうことがある。そうして動かなくなったところをゆっくりと食べるのだ。

ましてや子供のパパニアンなど、それこそ絶好の獲物以外の何物でもない。

だから萌花ほのかを狙うのは当然だった。滑空し、音もなく近付き、狙いを定めて羽をたたみ急降下。だがその時、獲物との間に何かが飛び込んでくる。

咄嗟にそれを足で掴み、羽を広げて急ブレーキ。上手く風を掴むことができたらしく、そのまま上昇に転じることができたようだ。そのアクシーズの足には、機能停止したドローン。

そう。萌花ほのかに付けられたチップの信号を頼りに駆け付けたドローンが間に入って庇ったんだ。

しかしアクシーズも、掴んだ感触で『これは食べられない』と察したか、上空でドローンを放り出し、改めて萌花ほのかに狙いをつけ、急降下。

だが、ドローンに邪魔をされたのが致命的だったな。

萌花ほのかに向けて足を伸ばしたアクシーズの耳に、

「パンッ!」

という破裂音。それとほぼ同時に、

「ギャッッ!?」

と悲鳴を上げ、身をよじってバランスを崩し、墜落する。かろうじて途中で木の枝に掴まって地上まで落下することは避けられたものの、

「ギギ……!」

苦悶の表情を浮かべている。

そんなアクシーズの視線の先にいたのは、般若の表情をした女性。

ひかりだった。ひかり萌花ほのかとの間に立ちふさがったんだ。

「ママっ!」

声を上げた萌花ほのかに背を向けたまま、

「大丈夫? 萌花ほのか

声を掛けるものの、いつもはとても穏やかな母親の険しい気配に、

「ごめんなさい……」

自分が勝手に出てきてしまったことでこうなったのだと察した萌花ほのかが、体をすくめて小さくなっていたのだった。

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