未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

彗編 ただの子供じゃない

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狙撃用ライフルを構えてスコープ越しにビアンカが見守る中、キャサリンは、自身の獲物を横取りしようとするオオカミ竜オオカミと対峙していた。

「があああああっ!」

「グルルルルルルッ!」

共に威嚇のための唸り声をあげて。

見た目にはすっぽんぽんの十歳から十一歳くらいの少女が、

<毛皮の生えたヴェロキラプトル>

といった風情の肉食の猛獣と睨み合ってる形だが、いやいや、そこから実際に受ける迫力はそんなものじゃ済まないな。

キャサリンを守るためにドウも待機しているものの、果たして出番があるのやら。

そして、

「がうっ!!」

一声上げてキャサリンが先に動いた。

『先に動いた方が負ける』

みたいなことは地球人社会で作られるフィクションではよく使われる文言だが、実際の自然では必ずしも常に当てはまるとは限らない。

『どちらが勝つ』

などというのは、結果が出てみないと分からないんだよ。普通に考えれば圧倒的に優位なはずの相手が思わぬ反撃にあい撃退されるということが往々にしてあるからな。だからこの勝負も、結果が出てからでしか何も語れないと思う。

結果が出てからならあれこれ勝因を考察することもできるだろうが。

それでもキャサリンはオオカミ竜オオカミの姿を何度も見たことがある。その一方で、若いオオカミ竜オオカミはキャサリンの強さを知らない。こうしてドウを従えた彼女に挑みかかったのがその証拠だ。彼女が危険に陥ればドウが動き、状況をひっくり返すだろう。キャサリンの強さはまだ未知数でも、ドーベルマンMPMの強さは、はっきり言ってオオカミ竜オオカミなんかじゃまったく歯が立たない。

その程度にはアップデートされている。

だから本来は、オオカミ竜オオカミに勝ち目なんかないんだ。そんな相手の強さを見抜けないオオカミ竜オオカミはこの先、生きていくことも難しそうだ。

とは言え、さすがに一筋縄ではいかないようだ。

キャサリンが飛び掛かってきたのを、わずかに動いて躱して見せた。どうやらセンスはあるようだな。同時に、無数の牙が並んだ大きな口で彼女を容赦なく捕らえようとする。

するが、キャサリンの方もそんな簡単にはやられない。<人間そっくりの部分の足>でオオカミ竜オオカミの横っ面を蹴飛ばした。

地球人の子供じゃそんなことをしただけで逆に怪我をするかもしれないが、キャサリンの足は狩りをするために使い込まれていて、特に足の裏は子供とは思えないくらいに分厚く硬くなっていて、踏みつけるようにして蹴れば滅多に怪我もしない。

いやはや、その時点でもう大したもんだよ。

ただの<子供>じゃないんだ。

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