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第四世代
彗編 現状で可能な限りの対応を
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こうしてオートジャイロによる救急搬送中も、ホビットMk-Ⅱ自体が<生命維持装置>となって心臓マッサージと人工呼吸を続けた。これも、ロボットだからまったく疲れることもなく延々と続けることができる。
だが、移動に時間が掛かることについては、さすがにどうにもならない。たとえアリアンを使っても、この距離だとそれほど変わらないだろう。しかし焦れる。
こちらの受け入れ態勢は、エレクシアが対処してくれたからもう万全だ。相当重篤な状態でも治療カプセルにさえ入れれば何とかなる可能性はある。
脳の機能さえ失われていなければ。重要な臓器の機能が完全に失われていなければ。
「来た……!」
理論上可能な速度ギリギリで飛行を続けたオートジャイロが上空に見えた。そうして集落の真上に差し掛かったところでエレクシアがジャンプ、オートジャイロにしがみついて赤ん坊を受け取り、またすぐ飛び降りた。
当然、本来ならオートジャイロが着陸するのを待つところだが、その時間さえ惜しんでいる俺の心情を察して、彼女が緊急対応としてそうしてくれたんだ。<救急救命モード>ならその程度のパフォーマンスは発揮できる。
しかも、赤ん坊を受け取って地上に飛び降りてくる最中でさえ心臓マッサージを行いながら。
こればかりは人間には無理だ。複数のタスクを同時に完全にこなすことができるメイトギアならではだな。
そして着地も完璧にこなし、彼女はそのまま光莉号に駆け込んだ。
しかし……
「バイタル戻りません。蘇生は失敗です。脳波測定三回中三回ともフラット。死亡しました」
続けて錬慈を抱いた俺が医務室に駆け込んだものの、エレクシアは淡々とそう告げただけだった。
「そうか……」
呟いた俺を、
「錬是……」
「お父さん……」
シモーヌと光が労わってくれる。さらにエレクシアも、
「これはマスターの責任ではありません。現状で可能な限りの対応を行えたと考えます」
ロボットとしてただただ客観的な事実だけを伝えてくれた。これには俺も、
「ああ……分かってる……」
とは応えさせてもらった。もらったが、やっぱりいい気はしないよな。
「丁重に弔ってやってくれ……」
俺の言葉に、
「承知しました」
エレクシアはやはり淡々と応えて、生きることができなかった赤ん坊の遺体を丁寧に拭き、整え始めてくれた。その上で布でくるんで、まるでただ寝ているかのように綺麗にしてくれる。
この時にはもう集落内の墓地にイレーネが穴を掘ってくれていたが、念のために四十八時間そのまま安置して、万が一にも蘇生しないかを確認することになったのだった。
だが、移動に時間が掛かることについては、さすがにどうにもならない。たとえアリアンを使っても、この距離だとそれほど変わらないだろう。しかし焦れる。
こちらの受け入れ態勢は、エレクシアが対処してくれたからもう万全だ。相当重篤な状態でも治療カプセルにさえ入れれば何とかなる可能性はある。
脳の機能さえ失われていなければ。重要な臓器の機能が完全に失われていなければ。
「来た……!」
理論上可能な速度ギリギリで飛行を続けたオートジャイロが上空に見えた。そうして集落の真上に差し掛かったところでエレクシアがジャンプ、オートジャイロにしがみついて赤ん坊を受け取り、またすぐ飛び降りた。
当然、本来ならオートジャイロが着陸するのを待つところだが、その時間さえ惜しんでいる俺の心情を察して、彼女が緊急対応としてそうしてくれたんだ。<救急救命モード>ならその程度のパフォーマンスは発揮できる。
しかも、赤ん坊を受け取って地上に飛び降りてくる最中でさえ心臓マッサージを行いながら。
こればかりは人間には無理だ。複数のタスクを同時に完全にこなすことができるメイトギアならではだな。
そして着地も完璧にこなし、彼女はそのまま光莉号に駆け込んだ。
しかし……
「バイタル戻りません。蘇生は失敗です。脳波測定三回中三回ともフラット。死亡しました」
続けて錬慈を抱いた俺が医務室に駆け込んだものの、エレクシアは淡々とそう告げただけだった。
「そうか……」
呟いた俺を、
「錬是……」
「お父さん……」
シモーヌと光が労わってくれる。さらにエレクシアも、
「これはマスターの責任ではありません。現状で可能な限りの対応を行えたと考えます」
ロボットとしてただただ客観的な事実だけを伝えてくれた。これには俺も、
「ああ……分かってる……」
とは応えさせてもらった。もらったが、やっぱりいい気はしないよな。
「丁重に弔ってやってくれ……」
俺の言葉に、
「承知しました」
エレクシアはやはり淡々と応えて、生きることができなかった赤ん坊の遺体を丁寧に拭き、整え始めてくれた。その上で布でくるんで、まるでただ寝ているかのように綺麗にしてくれる。
この時にはもう集落内の墓地にイレーネが穴を掘ってくれていたが、念のために四十八時間そのまま安置して、万が一にも蘇生しないかを確認することになったのだった。
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