2,008 / 2,979
第四世代
深編 人間が生まれないと
しおりを挟む
新暦〇〇三八年四月二日
ああそうだ。これまた何度も言うが、俺は別に、パートナーを作ることも子供を生み育てることも、この自然そのままが当たり前にある世界に生きていてさえ、
『人間として当然のことだ』
とは思わないし、その実感もない。むしろ、
『パートナーを作らないし子供も持たない持てない個体も、別に珍しくないよなあ』
という実感の方がよっぽど強い。
地球人社会で長く、
『結婚して子供を作るのが当たり前。それが人間としての義務』
的な考え方が幅を利かせていたのは、人間が生まれないと<国>というシステムを維持できないからじゃないのか?
<国というシステムを構築し維持するためのリソース>
として人間が必要だったからじゃないのか?
対して野生には、<国>なんてものがない。<群れ>という小さな集団はあっても、国はない。だから、子供が生まれないことで群れが消滅したところで、その種全体としては大して影響もない。となれば、パートナーを作り子供を作ることを義務のように考える必要もないわけだ。そんなことを義務のように考えなくても、パートナーを作る者は作るし子供を作る者は作るからな。
それで十分に成立してるんだよ。そのことがまた、自然においてはバランスを保ってくれてる。
なのに人間は、<国>や<社会>を維持するためのリソースを求めて次々と人間が生まれることを望み、それを義務であるかのように思い込ませて、いや、まさしく<洗脳>してきた。
しかも、実際には『国のために』だったそれを、
『老後に子供に養ってもらうため』
『老いた自分の面倒を子供に見てもらうため』
なんて詭弁にすり替えて、いかにも、
『自分自身のためになる』
的なニュアンスに錯覚させて思い込ませてきたんだろうなって気がして仕方ないんだよな。
だってそうだろう? 野生の生き物で、
『老いた親の面倒を見る』
なんてのがそんなに当たり前のようにいるか? 『老いては子に従え』どころか、
『老いた個体は、次の世代が生きていくための糧や贄になる』
のがむしろ普通だぞ?
とにかく地球人くらいなもんなんだよ。老いた個体が次の世代に自分の面倒を見させようとする生き物なんてのはな。
不自然極まりないんだ。まぎれもなく。実際、その所為で社会システムに無理が生じてたんだろう?
で、それをロボットを発展させることで何とか取り繕ってきたわけだ。『ロボットを作る』なんてのができるのも人間ならではだしな。
だからまあ、なんとかなってるものの、やっぱりそれは『自然じゃない』よな。
ああそうだ。これまた何度も言うが、俺は別に、パートナーを作ることも子供を生み育てることも、この自然そのままが当たり前にある世界に生きていてさえ、
『人間として当然のことだ』
とは思わないし、その実感もない。むしろ、
『パートナーを作らないし子供も持たない持てない個体も、別に珍しくないよなあ』
という実感の方がよっぽど強い。
地球人社会で長く、
『結婚して子供を作るのが当たり前。それが人間としての義務』
的な考え方が幅を利かせていたのは、人間が生まれないと<国>というシステムを維持できないからじゃないのか?
<国というシステムを構築し維持するためのリソース>
として人間が必要だったからじゃないのか?
対して野生には、<国>なんてものがない。<群れ>という小さな集団はあっても、国はない。だから、子供が生まれないことで群れが消滅したところで、その種全体としては大して影響もない。となれば、パートナーを作り子供を作ることを義務のように考える必要もないわけだ。そんなことを義務のように考えなくても、パートナーを作る者は作るし子供を作る者は作るからな。
それで十分に成立してるんだよ。そのことがまた、自然においてはバランスを保ってくれてる。
なのに人間は、<国>や<社会>を維持するためのリソースを求めて次々と人間が生まれることを望み、それを義務であるかのように思い込ませて、いや、まさしく<洗脳>してきた。
しかも、実際には『国のために』だったそれを、
『老後に子供に養ってもらうため』
『老いた自分の面倒を子供に見てもらうため』
なんて詭弁にすり替えて、いかにも、
『自分自身のためになる』
的なニュアンスに錯覚させて思い込ませてきたんだろうなって気がして仕方ないんだよな。
だってそうだろう? 野生の生き物で、
『老いた親の面倒を見る』
なんてのがそんなに当たり前のようにいるか? 『老いては子に従え』どころか、
『老いた個体は、次の世代が生きていくための糧や贄になる』
のがむしろ普通だぞ?
とにかく地球人くらいなもんなんだよ。老いた個体が次の世代に自分の面倒を見させようとする生き物なんてのはな。
不自然極まりないんだ。まぎれもなく。実際、その所為で社会システムに無理が生じてたんだろう?
で、それをロボットを発展させることで何とか取り繕ってきたわけだ。『ロボットを作る』なんてのができるのも人間ならではだしな。
だからまあ、なんとかなってるものの、やっぱりそれは『自然じゃない』よな。
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者パーティーに追放された支援術士、実はとんでもない回復能力を持っていた~極めて幅広い回復術を生かしてなんでも屋で成り上がる~
名無し
ファンタジー
突如、幼馴染の【勇者】から追放処分を言い渡される【支援術士】のグレイス。確かになんでもできるが、中途半端で物足りないという理不尽な理由だった。
自分はパーティーの要として頑張ってきたから納得できないと食い下がるグレイスに対し、【勇者】はその代わりに【治癒術士】と【補助術士】を入れたのでもうお前は一切必要ないと宣言する。
もう一人の幼馴染である【魔術士】の少女を頼むと言い残し、グレイスはパーティーから立ち去ることに。
だが、グレイスの【支援術士】としての腕は【勇者】の想像を遥かに超えるものであり、ありとあらゆるものを回復する能力を秘めていた。
グレイスがその卓越した技術を生かし、【なんでも屋】で生計を立てて評判を高めていく一方、勇者パーティーはグレイスが去った影響で歯車が狂い始め、何をやっても上手くいかなくなる。
人脈を広げていったグレイスの周りにはいつしか賞賛する人々で溢れ、落ちぶれていく【勇者】とは対照的に地位や名声をどんどん高めていくのだった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる