未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第四世代

深編 性別適合治療

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新暦〇〇三八年四月六日



六十世紀の地球人社会では、と言うか、コーネリアス号が進宙した頃の地球人社会でさえ、再生医療の進歩により、<性転換>そのものが確実かつ極めて高度に行えるようになっていた。

それまでの外科手術による、

<見た目だけを、当人が感じている性のそれに近付けるもの>

じゃなく、ほぽ完璧に性機能そのものを作り変えてしまう形のそれになっていたんだよ。

つまり、男性として生まれた者でも、見た目だけでなく、

『女性としての機能のすべてを再現する』

ことができるようになっていたんだ。まさしく、『妊娠・出産だってできる』ということだな。

もちろんそれは<不妊治療>にも活かされていて、<代理出産>や<子宮移植>なんてものに頼らなくても済むようになった。

『子供が欲しいのに妊娠できない』

という問題は完全に解消され、かつては、

『性転換したって子供も産めないんだから、所詮は偽物だ!』

的な言い方で否定されてきた<性別適合治療>についても、妊娠・出産さえ行えるようになったんだから、もう意味がなくなったってわけだ。

これは、元々は女性の体に生まれて、<性別適合治療>によって男性となった元女性も同じだ。きちんと精巣が機能し、精子が作られ、そして性別適合治療によって女性となった元男性との間にさえ、問題なく子供ができるようになったんだよ。

性染色体のことも気になるかもしれないが、それは所詮、生まれる時の性別に影響するだけのものでしかなく、身体機能そのものにはそこまで影響するものでもなかったそうだ。

当然か。成長してからでもしっかりと影響するなら、<不妊>なんてものが生じるのもおかしいしな。

ましてや、あんのような性分化疾患も、自然と治っていかなきゃおかしいだろう。あんは、性染色体的には<雄>なんだよ。なのに、体の方は、

『雄でも雌でもない』

という状態のままになってる。

これがまさに、生まれた後の性染色体の影響力なんてのは微々たるものだって証拠だろうさ。

で、

『受精の時はどうなるんだ?』

という話にしたって、あまり専門的なことは俺には分からないものの、実は大して問題じゃないそうだ。人間の遺伝子そのものが、実は曖昧なものだってのが分かってきたりで。

遺伝子疾患なんかがあったりするのも、結局はその所為なんだと。

まあ、遺伝子疾患さえ今の地球人社会では根治するからな。

それでも、

<生まれた時の性>

に対する思い込みは強くて、偏見は根強く残っているそうだ。

だが、

<偏見を捨てきれないという性質>

もまた、多様性の一つだよなあ。

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