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第四世代
丈編 常識の範囲内
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ドローンは、いくらでも作ればいい。俺の曾孫を守るためならわざとぶつけて壊されたって惜しくない。
だから、一機だけじゃ怯まないなら、何機でもぶつけるまでだ。
そうして二機目が若いマンティアンの頭に衝突する。その程度じゃダメージにならないのは分かってるが、怯ませるだけでも意味はある。
と、相手にわずかな隙が生じると、淕も上手く体を捻って相手の鎌を外すことができ、間合いを取る。
しかし、不利な状況であることは変わらない。力は相手が上回ってるんだからな。
さりとて、逃げ出してしまっては縄張りを失う。
『生きてさえいれば勝ち』
なのが野生というものではあっても、まったく無関係なマンティアンが俺達の集落に隣接する縄張りを得るのは、安全保障上、大変にマズい。となれば、
『淕は俺の曾孫だから』
というだけでなく、他の家族や仲間のためにも、対処しなけりゃならない。そしてそれを実現するために駆けつけた者がいた。
「!?」
相手の若いマンティアンがギョッとなる。
無理もない。その視線の先にいたのは、<得体の知れない怪物>のごとき姿をした<ロボット>だったんだからな。
<ドーベルマンDK-a拾弐号機>
だった。
俺達の<人間としての暮らし>を守るために常に密林の中で哨戒任務にあたってくれていた拾弐号機が最も近い位置にいたことで、派遣したんだ。
これまでの運用でデータを蓄積し、それを基にアップデートを繰り返してきた今のドーベルマンDK-aであれば、並のマンティアンは敵じゃない。かつて現れた<龍然>のような常識外れの個体が相手だとさすがに今でもおそらく厳しいだろうが、今回のマンティアンは、
『標準内でもやや強い方』
といった程度だろうさ。まあ、丈から体の使い方を学んだ淕でさえ容易ならざる相手になる程度には強いにしても、それですら、常識の範囲内には収まっているわけで。
だが、それ以前に、今回の若いマンティアンは、拾弐号機の姿を見た瞬間に踵を返して密林の茂みの中へと姿を消した。
それというのも、かつて丈《じょう》の縄張りに侵入したのを撃退したのが、拾弐号機だったんだ。詳細な身体データを解析するとその時の個体だというのがはっきりと分かる。で、向こうも当然、自分が勝てなかった相手だというのに気付いて即時撤退を選択したということだ。
実に懸命な判断だな。
以前、拾弐号機と対峙した時にはいささか無鉄砲で無謀なところも見受けられたが、データを見る限りではそうだが、さすがに経験を活かして成長したというわけか。
だから、一機だけじゃ怯まないなら、何機でもぶつけるまでだ。
そうして二機目が若いマンティアンの頭に衝突する。その程度じゃダメージにならないのは分かってるが、怯ませるだけでも意味はある。
と、相手にわずかな隙が生じると、淕も上手く体を捻って相手の鎌を外すことができ、間合いを取る。
しかし、不利な状況であることは変わらない。力は相手が上回ってるんだからな。
さりとて、逃げ出してしまっては縄張りを失う。
『生きてさえいれば勝ち』
なのが野生というものではあっても、まったく無関係なマンティアンが俺達の集落に隣接する縄張りを得るのは、安全保障上、大変にマズい。となれば、
『淕は俺の曾孫だから』
というだけでなく、他の家族や仲間のためにも、対処しなけりゃならない。そしてそれを実現するために駆けつけた者がいた。
「!?」
相手の若いマンティアンがギョッとなる。
無理もない。その視線の先にいたのは、<得体の知れない怪物>のごとき姿をした<ロボット>だったんだからな。
<ドーベルマンDK-a拾弐号機>
だった。
俺達の<人間としての暮らし>を守るために常に密林の中で哨戒任務にあたってくれていた拾弐号機が最も近い位置にいたことで、派遣したんだ。
これまでの運用でデータを蓄積し、それを基にアップデートを繰り返してきた今のドーベルマンDK-aであれば、並のマンティアンは敵じゃない。かつて現れた<龍然>のような常識外れの個体が相手だとさすがに今でもおそらく厳しいだろうが、今回のマンティアンは、
『標準内でもやや強い方』
といった程度だろうさ。まあ、丈から体の使い方を学んだ淕でさえ容易ならざる相手になる程度には強いにしても、それですら、常識の範囲内には収まっているわけで。
だが、それ以前に、今回の若いマンティアンは、拾弐号機の姿を見た瞬間に踵を返して密林の茂みの中へと姿を消した。
それというのも、かつて丈《じょう》の縄張りに侵入したのを撃退したのが、拾弐号機だったんだ。詳細な身体データを解析するとその時の個体だというのがはっきりと分かる。で、向こうも当然、自分が勝てなかった相手だというのに気付いて即時撤退を選択したということだ。
実に懸命な判断だな。
以前、拾弐号機と対峙した時にはいささか無鉄砲で無謀なところも見受けられたが、データを見る限りではそうだが、さすがに経験を活かして成長したというわけか。
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