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第四世代
閑話休題 セシリアの役目
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セシリアCQ202は、メイトギアである。元は<惑星探査チーム・コーネリアス>に配備されメンバーの普段の暮らしのサポートを行うのが役目のロボットだった。
同じようにコーネリアスに配備された他のメイドギアとは異なり標準仕様だった彼女には<戦闘力>と言えるようなものはほとんどない。
とはいえ、生身の人間が使える武装については許可さえあればほぼ制限なく使用でき、しかも訓練された兵士と変わらない程度には使いこなすこともできるため、錬是の集落がグンタイ竜の襲撃を受けた際には、エレクシアとリンクし、携帯武器を使いこなして大いに活躍してみせたりもした。
もっともそれ以降は、防衛のための備えが充実してきたのもあり集落そのものが外敵の襲撃に見舞われることもなくなったため、標準仕様のメイドギア本来の役目に徹することができている。
<人間の日常生活のサポート>
という役目に。
しかし、それでも彼女の仕事は広範で、錬是とシモーヌと錬慈の家の家事全般、光と順の家の家事全般、さらには鋭と玲とメイの身の回りの世話に加え、これからは陽と和と麗の家についても担当することとなる。
しかしその程度であれば、彼女の性能からすれば十分に対応可能であった。なにしろドーベルマンDK-aらが彼女の手足として働いてくれるから、同時に複数の仕事もこなせるのである。
錬是の家の掃除をしながら、リンクしたドーベルマンDK-aによって光に家の掃除を行うというように。
そしてロボットである彼女には<心>も<感情>もないため、普通の人間にとっては苦役とさえ言えるようなハードワークもまったく苦にならない。
もしロボットに<心>や<感情>が生じてしまったら、このような運用はできなくなってしまうだろう。それではなんのためにロボットが作られたのか分からなくなってしまう。
そもそも、現時点ではロボットを制御しているAIに<心>や<感情>が生じる可能性はないとされている。単純な<思考能力>だけを見ればすでに人間を上回っているとされるものの、<思考の仕方>がそもそも<人間>というより<生き物>と根本的に違っているため、
『心の働きを精密に再現する』
ことはできても、それが<ロボット自身の心>になり得るかといえば『否』なのだそうだ。
膨大で煩雑なアルゴリズムを総当たりする形で思考しているAIは、結局、
<想定された思考>
しかできないからである。
どんなに複雑な思考をしているように見えても、そこに<矛盾>はないのだ。
そんなロボットであるセシリアは、今日もただ淡々と自身の役目を果たすだけなのであった。
同じようにコーネリアスに配備された他のメイドギアとは異なり標準仕様だった彼女には<戦闘力>と言えるようなものはほとんどない。
とはいえ、生身の人間が使える武装については許可さえあればほぼ制限なく使用でき、しかも訓練された兵士と変わらない程度には使いこなすこともできるため、錬是の集落がグンタイ竜の襲撃を受けた際には、エレクシアとリンクし、携帯武器を使いこなして大いに活躍してみせたりもした。
もっともそれ以降は、防衛のための備えが充実してきたのもあり集落そのものが外敵の襲撃に見舞われることもなくなったため、標準仕様のメイドギア本来の役目に徹することができている。
<人間の日常生活のサポート>
という役目に。
しかし、それでも彼女の仕事は広範で、錬是とシモーヌと錬慈の家の家事全般、光と順の家の家事全般、さらには鋭と玲とメイの身の回りの世話に加え、これからは陽と和と麗の家についても担当することとなる。
しかしその程度であれば、彼女の性能からすれば十分に対応可能であった。なにしろドーベルマンDK-aらが彼女の手足として働いてくれるから、同時に複数の仕事もこなせるのである。
錬是の家の掃除をしながら、リンクしたドーベルマンDK-aによって光に家の掃除を行うというように。
そしてロボットである彼女には<心>も<感情>もないため、普通の人間にとっては苦役とさえ言えるようなハードワークもまったく苦にならない。
もしロボットに<心>や<感情>が生じてしまったら、このような運用はできなくなってしまうだろう。それではなんのためにロボットが作られたのか分からなくなってしまう。
そもそも、現時点ではロボットを制御しているAIに<心>や<感情>が生じる可能性はないとされている。単純な<思考能力>だけを見ればすでに人間を上回っているとされるものの、<思考の仕方>がそもそも<人間>というより<生き物>と根本的に違っているため、
『心の働きを精密に再現する』
ことはできても、それが<ロボット自身の心>になり得るかといえば『否』なのだそうだ。
膨大で煩雑なアルゴリズムを総当たりする形で思考しているAIは、結局、
<想定された思考>
しかできないからである。
どんなに複雑な思考をしているように見えても、そこに<矛盾>はないのだ。
そんなロボットであるセシリアは、今日もただ淡々と自身の役目を果たすだけなのであった。
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