未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第五世代

陽編 人間の理屈

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新暦〇〇四十四年八月二十七日



こうしておんを見送った俺達だが、それ以外は本当にいつも通りの穏やかな日常を送っていた。むしろまあ『命の最期を見届ける』こと自体がここじゃ本当に日常ではあるけどな。

地球人はいつからそれを<非日常>にすり替えてしまったんだろうな。

確かに<大切な人との永遠の別れ>はとてもつらくて悲しいことではあるものの、命の終わり自体は絶対に回避しようのない<当たり前の出来事>なんだからそれを無理に現実から遠ざけようとするのはそもそも無茶な話のはずなんだ。これによって地球人にとっての<生>も<死>も、大きく歪んでしまった印象は否めない。

『愛する者の命が奪われる』

というのがあまりに大きくて特別な意味を持つからこそそれを悪用しようとするのが現れてしまったんじゃないのか? 野生の生き物にとってはパートナーや肉親の死はそこまで大きな意味を持つものじゃない。もし命を奪われても地球人ほどはその事実に打ちのめされることも執着することもないよな。

もちろん野生の生き物でも種によっては<恨み>を抱いたりする者もいるにせよ、決して一般的とまでは言えないし。

考えようによっては<大きな弱点>でもあるだろう。愛する人を人質に取られて望まない振る舞いを強いられたりなんてのも、地球人ならではだったわけで。

野生の生き物はパートナーや肉親を人質に取られても、それ自体の意味が理解できないし。

やっぱりそういう点からも地球人というのは野生の生き物としての在り方を根本的に損なってるだろうさ。だから野生の生き物の在り方を引き合いに出して自身の行いを正当化しようなんてのは、本当に卑劣で卑怯だと俺は思う。自分にとって都合のいい部分だけを利用しようだとか、真剣に、

『恥ずかしくないのか?』

と感じるんだよ。

『野生の生き物が<殺し>を躊躇ったりするか?』

だとか、フィクションの中で殺人鬼みたいなのが言ってたりもしたが、いやいや、野生の生き物は、

『誰かの愛する者を殺してその苦痛を愉しもう』

なんてそもそも考えないぞ? そんなものを<愉しみ>にしようなんて時点でもうお前は<野生の生き物>なんかじゃない。野生の生き物の在り方を引き合いに出して己の振る舞いを正当化しようだとか、<子供の理屈>と言うのすら烏滸がましい。

心底反吐が出るくらい<人間の理屈>でしかない。それも、

<身の程をわきまえてない人間の理屈>

だ。高潔さの欠片もないな。

俺はそんな輩の戯言などに耳を傾けるようなつもりは毛頭ない。

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