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転生編
なんだかよく分からないけどピンチかもしれません
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人間であるユウカにとっては異様さしか感じられないその佇まいは、やはり恐怖を覚えさせるものだった。
とは言え、これは邪神としての力を発揮できないことをカハ=レルゼルブゥアなりに受け入れた結果なので、その見た目の異様さに反して実はものすごく落ち着いているのである。
クォ=ヨ=ムイが眠そうな気怠そうな雰囲気を発しているのと同じことなのだ。
カハ=レルゼルブゥアは炎を司るその性質故か、本来はものすごく気性が激しい邪神であった。ちょっとしたことで激高し、何もかもを炎熱で溶かし焼き払うような。それを抑えつけたらこうなってしまったという感じだろうか。
それでも、自分の力を発揮できるステージの中でなら本来の姿に戻り、岩石すら一瞬で蒸気になるほどの熱量を放ち惑星を丸ごと焼き尽くす程度の戦いはしてみせるのだが。
ちなみに、現在、ステージで戦っている二柱は、邪神の中でも特に破壊を司る存在なので、どちらかと言えば<破壊神>と称した方がいいかも知れない。
それに対してクォ=ヨ=ムイやカハ=レルゼルブゥアは再生や創造も担っているので、若干、性質が違うのだった。
「ヘルメットを思わせる頭をしている方がンプ=レデォタ=ゲルナヌゥグェレ。アルマジロみたいなのがクヌゥデショルゥテヘェコァね。
邪神としてはどっちもかなり若い方かな、若輩クラスって感じ?」
クォ=ヨ=ムイがそう説明してくれる。
一方、ユウカはと言えば、
「は……はぁ……」
と、辛うじて聞いてはいたものの、邪神にはそれなりに興味もあったものの、自分が思い描いていたものとあまりに違い過ぎて、正直なところ戸惑うしかできないでいたのだった。もちろん殺されたりしないのは良かったのだが、同時に気が抜けたと言うか。
『でも、こんなところに私がいていいのかな……』
ここでは年齢はさほど重視されないのでユウカがバーにいても追い出されたりはしないものの、ユウカ自身が酒には興味が無かったこともありこの場にいる意味がなく、
「お邪魔しました」
と頭を下げて店を出た。
階段を上がり地上に出たところで、
「ふう…」
などと胸を撫で下ろしながら大きく深呼吸すると、ようやく人心地つけた気がした。
自分が想像していたものとは違ってもやはり邪神が集う場所というのは人間には精神的な負担が大きかったようだ。ある意味ではSAN値が下がったかも知れない。だが正気は保っている。
『あ…買い物行かなきゃ』
気を取り直し、改めて当初の目的であるストレージを買うために歩き出そうとした時、
「……え?」
と、彼女は思わず振り向いていた。何かの気配を感じてしまったからだ。
「!?」
瞬間、彼女の背筋が凍りつく。その視線の先には、黒尽くめで長身長髪の、無機質な白い顔に赤い目をした姿が映っていたのだから。
とは言え、これは邪神としての力を発揮できないことをカハ=レルゼルブゥアなりに受け入れた結果なので、その見た目の異様さに反して実はものすごく落ち着いているのである。
クォ=ヨ=ムイが眠そうな気怠そうな雰囲気を発しているのと同じことなのだ。
カハ=レルゼルブゥアは炎を司るその性質故か、本来はものすごく気性が激しい邪神であった。ちょっとしたことで激高し、何もかもを炎熱で溶かし焼き払うような。それを抑えつけたらこうなってしまったという感じだろうか。
それでも、自分の力を発揮できるステージの中でなら本来の姿に戻り、岩石すら一瞬で蒸気になるほどの熱量を放ち惑星を丸ごと焼き尽くす程度の戦いはしてみせるのだが。
ちなみに、現在、ステージで戦っている二柱は、邪神の中でも特に破壊を司る存在なので、どちらかと言えば<破壊神>と称した方がいいかも知れない。
それに対してクォ=ヨ=ムイやカハ=レルゼルブゥアは再生や創造も担っているので、若干、性質が違うのだった。
「ヘルメットを思わせる頭をしている方がンプ=レデォタ=ゲルナヌゥグェレ。アルマジロみたいなのがクヌゥデショルゥテヘェコァね。
邪神としてはどっちもかなり若い方かな、若輩クラスって感じ?」
クォ=ヨ=ムイがそう説明してくれる。
一方、ユウカはと言えば、
「は……はぁ……」
と、辛うじて聞いてはいたものの、邪神にはそれなりに興味もあったものの、自分が思い描いていたものとあまりに違い過ぎて、正直なところ戸惑うしかできないでいたのだった。もちろん殺されたりしないのは良かったのだが、同時に気が抜けたと言うか。
『でも、こんなところに私がいていいのかな……』
ここでは年齢はさほど重視されないのでユウカがバーにいても追い出されたりはしないものの、ユウカ自身が酒には興味が無かったこともありこの場にいる意味がなく、
「お邪魔しました」
と頭を下げて店を出た。
階段を上がり地上に出たところで、
「ふう…」
などと胸を撫で下ろしながら大きく深呼吸すると、ようやく人心地つけた気がした。
自分が想像していたものとは違ってもやはり邪神が集う場所というのは人間には精神的な負担が大きかったようだ。ある意味ではSAN値が下がったかも知れない。だが正気は保っている。
『あ…買い物行かなきゃ』
気を取り直し、改めて当初の目的であるストレージを買うために歩き出そうとした時、
「……え?」
と、彼女は思わず振り向いていた。何かの気配を感じてしまったからだ。
「!?」
瞬間、彼女の背筋が凍りつく。その視線の先には、黒尽くめで長身長髪の、無機質な白い顔に赤い目をした姿が映っていたのだから。
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