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日常編
ゆる~く楽しめばいいんだよ
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「でも楽しむって具体的に何すれば…」
「うん、私もそれ思ってた」
ユウカが自分で言ったことに自分で戸惑っていると、メジェレナも乗ってきた。正直、この二人はこういう部分では非常に良く似ている。メジェレナも楽しいことをしてきた覚えがないからだ。ユウカは書庫に来てから、メジェレナは引きこもりを脱してから毎日を平穏に暮らせるようになることをまず目指していたのだから。
二人とも不器用なので、段階を踏まないと適応できないのである。
その点、ガゼは二人に比べればちゃっかりしている面もある程に適応力も高く、こちらに来てからまずまず楽しんでいたりもした。
「まあまあ、いいからいいから。こっち来てよ。魚が泳いでるよ」
ガゼが手招きして、川縁に近付く。滝からは少し離れた流れの穏やかな辺りだったので、水が澄んでいることもあり浅瀬を泳ぐ魚の姿がよく見えた。
「わあ! こんな風に魚が泳いでるのをちゃんと見たのも初めてな気がする」
「私もだよ」
ユウカが声を上げるとメジェレナも続く。と、そこにさらに、
「美味しそう…」
「水の眷属か…」
などと、明らかに捕食しようと構えるヌラッカと、不穏な気配と共に魚を睨み付けるレルゼーが。
「野生か!? それと魚相手に邪神の本性を見せるんじゃない!!」
とガゼが二人にツッコむ。
「おまえらは~! 今日はピクニックなんだよ? サバイバルキャンプでも縄張り争いでもないっての!」
憤慨するガゼに、ヌラッカとレルゼーは、
「私の住んでたところがこんな感じだった…懐かしい……」
「私は火の神格だ……水の眷属にかける容赦などない……」
という感じで聞く耳を持とうとしない。
「ああもう! お前らはお前らで好きにやっとけ! ユウカ、あっちに行こ!」
処置なしと諦めてガゼがユウカの手を引いてさらに下流へと歩いていき、メジェレナもガゼとユウカの後について行った。そんな三人に、
「あまり離れないでね」
と声を掛けるマニの姿はやはり母親のそれであった。
他にもピクニックやキャンプに訪れているのであろう人間達がちらほらいる中、空いたところを見付けたガゼが、
「あ~、やっと落ち着いた」
と立ち止まった。
「んじゃ、ま、気を取り直して…」
改めてユウカに向き直ってガゼは微笑んだ。
「別に、『何かしよう』って考えなくてもいいんだよ。その時に目に付いたものを『何だろう』って見てるだけでもいいの。そしたら自分にとって面白そうなものとかが見付かることもあるんだよ。そうやってゆる~く楽しめばいいんだよ」
嬉しそうに語るガゼの青い髪を、爽やかな風が揺らしていたのだった。
「うん、私もそれ思ってた」
ユウカが自分で言ったことに自分で戸惑っていると、メジェレナも乗ってきた。正直、この二人はこういう部分では非常に良く似ている。メジェレナも楽しいことをしてきた覚えがないからだ。ユウカは書庫に来てから、メジェレナは引きこもりを脱してから毎日を平穏に暮らせるようになることをまず目指していたのだから。
二人とも不器用なので、段階を踏まないと適応できないのである。
その点、ガゼは二人に比べればちゃっかりしている面もある程に適応力も高く、こちらに来てからまずまず楽しんでいたりもした。
「まあまあ、いいからいいから。こっち来てよ。魚が泳いでるよ」
ガゼが手招きして、川縁に近付く。滝からは少し離れた流れの穏やかな辺りだったので、水が澄んでいることもあり浅瀬を泳ぐ魚の姿がよく見えた。
「わあ! こんな風に魚が泳いでるのをちゃんと見たのも初めてな気がする」
「私もだよ」
ユウカが声を上げるとメジェレナも続く。と、そこにさらに、
「美味しそう…」
「水の眷属か…」
などと、明らかに捕食しようと構えるヌラッカと、不穏な気配と共に魚を睨み付けるレルゼーが。
「野生か!? それと魚相手に邪神の本性を見せるんじゃない!!」
とガゼが二人にツッコむ。
「おまえらは~! 今日はピクニックなんだよ? サバイバルキャンプでも縄張り争いでもないっての!」
憤慨するガゼに、ヌラッカとレルゼーは、
「私の住んでたところがこんな感じだった…懐かしい……」
「私は火の神格だ……水の眷属にかける容赦などない……」
という感じで聞く耳を持とうとしない。
「ああもう! お前らはお前らで好きにやっとけ! ユウカ、あっちに行こ!」
処置なしと諦めてガゼがユウカの手を引いてさらに下流へと歩いていき、メジェレナもガゼとユウカの後について行った。そんな三人に、
「あまり離れないでね」
と声を掛けるマニの姿はやはり母親のそれであった。
他にもピクニックやキャンプに訪れているのであろう人間達がちらほらいる中、空いたところを見付けたガゼが、
「あ~、やっと落ち着いた」
と立ち止まった。
「んじゃ、ま、気を取り直して…」
改めてユウカに向き直ってガゼは微笑んだ。
「別に、『何かしよう』って考えなくてもいいんだよ。その時に目に付いたものを『何だろう』って見てるだけでもいいの。そしたら自分にとって面白そうなものとかが見付かることもあるんだよ。そうやってゆる~く楽しめばいいんだよ」
嬉しそうに語るガゼの青い髪を、爽やかな風が揺らしていたのだった。
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