第一〇七六四八八星辰荘へようこそ ~あるJC2の異種間交流~(セリフマシマシバージョン)

京衛武百十

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日常編

マニのお鍋

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「ユウカちゃん、ガゼちゃん、お鍋しようと思うんだけど一緒に食べない?」

アパートに帰ると、マニがそう声を掛けてきた。

「あ、いただきます!」

「ラッキー!」

二人はそう応えて、そのままマニの部屋に上がらせてもらった。するとそこには、クォ=ヨ=ムイとメジェレナとレンが既にいた。

「お~、ユウカとガゼじゃ~ん! おいでおいで~!」

しかもクォ=ヨ=ムイとレンは酒を酌み交わして、レンにいたっては完全に出来上がっていた。

「もう。レンさん、明日も仕事じゃないんですか? そんなに酔っぱらって大丈夫なんですか?」

「あはははは! らいじょ~ぶ、らいじょ~ぶ! 私はこうやって燃料補給してるんだから~!」

と、絵に描いたような酔っぱらいぶりである。しかしこれでも確かに毎日仕事には行ってるのだから大したものだ。

クォ=ヨ=ムイの方は、相変わらず手酌でぐいぐいと空けていく。彼女は邪神なのでいくら飲もうと心配ないだろうが、それにしても見ているだけで気分が悪くなるようなハイペースぶりである。

「正直、助かったよ。この二人とだと間が持たなくてさ~」

メジェレナが苦笑いをしながらそう言った。しかも、二人にも聞こえる声で。メジェレナもすっかり変わった。とても二千年も引きこもっていたとは思えないくらいに普通に自分の思ったことを口にできるようになっていた。勤め先で出逢って恋に落ちた男性とも、付き合うことはできなかったが屈託なく話ができるようになり、仕事も頑張れているようだ。

「私が注ぎますよ、レンさん」

「お~! 頼むわ~! 可愛い女の子を肴に酒を飲む。う~ん、まさに醍醐味ですな~」

メジェレナから酒瓶を受け取りグラスに注ぐと、レンが上機嫌でユウカの肩をバンバンと叩いた。

「ホントに絵に描いたみたいな酔っ払いよね」

と、誰もが思うことであろうという感想を、ガゼがシニカルな笑みを浮かべながら口にする。

「ほらほら、どんどん食べて食べて」

マニに勧められて、ユウカとガゼも鍋をいただいた。子供舌であまり辛いものは食べられないガゼでも食べられるくらいに控えめでちょうどいい辛さの唐辛子鍋だった。

「あ~、美味しい。やっぱりマニさんの料理は安心するな~」

「ウマウマ!」

嬉しそうに鍋を口にする二人に、マニが改めて声を掛ける。

「それでどうなの? 用意はできてるの?」

するとガゼがニカっと笑ってVサインを出してきた。順調だという意味だった。ユウカも、

「はい、ちゃんと用意できてると思います」

と応えたのだった。


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