何でリアルな中世ヨーロッパを舞台にしないかですって? そんなのトイレ事情に決まってるでしょーが!!

京衛武百十

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今の時点ではそれは必要なことだから、<負>って訳でもないんだろう

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「あれが、ガルフフラブラ王国の王都、ガルフフルバウ市か」

いくつも国を通り抜け、二ヶ月かけてようやく入国してからも一週間かかって、私はようやく、山道から眼下に広がる町の様子を確かめることができていた。

それを見たら勝手に呟いてしまったんだ。私を警護してくれる兵士以外は誰もいないのにね。

兵士達は、私がVIPだっていうんで緊張しちゃって、気軽に話しかけてくれなかった。どうも生真面目な人達らしい。外見も、地球で言えばアジア系の特徴があって、何となく日本人っぽい印象もあったりした。

すると、王都の街並みも、なんだか和洋折衷って感じの不思議なものだった。基本的にはあくまで石造りなんだけど、デザインが何気なく日本建築っぽいのかな。

まあでも、私がそれ以上に気になったのは、やっぱり畑だった。

ここに着くまでにも畑を見てきたけど、確かにちょっと寂しい感じはあった気がする。作物の育ちも必ずしも良くなくて、実が明らかに小さい。

それを見て私は察してた。

『土壌の質と、実際に育ててる作物の種類とが合ってないんだ』

って。

というのも、ガルフフラブラ王国では、それまで主流だった作物から、同盟国や友好国との流通に適した作物へと転換したそうなんだけど、それが上手くいってないんだと思う。先代の王様の一存でそうしたって話で、その王様は、あまり農業に詳しい人じゃなくて、しかも結構、ワンマンだったみたい。

やれやれ。現場をよく知らない上司が<俺流>を押し付けてきて結果として大混乱ってやつの典型ってことかな。

それでもこの国の農家の人達は真面目だから王様の言うとおりに何とか新しい作物を定着させようと努力はしてるんだって。

まったく、涙ぐましい努力だよ。

ただ、それとは別に、ちょっと気になる情報が。

実は、ここ、ガルフフラブラ王国の王族と国民とは、人種的に起源が全然別で、東の方から流れついた人達と元々ここにいた人達とが協力して作った国を、またさらに別のところから来た人達が乗っ取る形でできたのが、ここ、ガルフフラブラ王国ってことだった。

しかも、元々ここにいた人達は今、僻地に追いやられてかなり苦しい生活をしてるとも聞いた。

ううん。はっきり言えば、<奴隷の生産拠点>だって話だ。そこの人達を『奴隷として輸出』してるんだ。そしてそれがこの国の重要な産業の一つでもある。

この世界の負の一面ってことかな。

いや、今の時点ではそれは必要なことだから、<負>って訳でもないんだろう。あくまで私の感覚ではそう感じてしまうっていうだけの話だ。

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