何でリアルな中世ヨーロッパを舞台にしないかですって? そんなのトイレ事情に決まってるでしょーが!!

京衛武百十

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分かっちゃいたが、改めてみるとこれはすごいな…!

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いよいよ本格的に雪が降りだして、奴隷の子達は堆肥の回収が大変そうだった。この頃にはバケツに一日分のウンチを堆肥化したものを溜めて家の前に出しておくという形が定着してたんだけど、それが凍っちゃって取り出すのが大変ってことがあった。物を温める魔法が使える子を同行させて温めてソリに乗せた樽に移し替える形だと、時間が掛かっちゃって。

とは言え、これについては具体的な対処方法が思い付かなかった。物を温める魔法を使える奴隷を増やして対応するしかないかなあと思い、売れ残りじゃない奴隷の中で、それが使える子を買って何とかしのいだ。予定外の出費だったものの、メロエリータは「構わん構わん」と言ってくれた。

そういう細かい不具合はありつつもなんとか冬を乗り切り、いよいよ本格的にすべての畑で作付けを行うことになった。

その為の労働力として、兵士も派遣してもらった。

「それじゃ、こちらが指示したとおりに堆肥を混ぜ込んで耕してください」

私が号令を掛けると、冬の間に講習を受けた兵士達はまあ指示したとおりに作業してくれた。ぬるくなった鍛錬に慣れた体には大変そうだったけどね。雪瓜の作付けの実験の際に手伝ってくれたバンクレンチのいる部隊は割と手慣れた感じだったかな。

彼らにはこれからずっと、雑草や虫の駆除もやってもらわないといけない。音をあげなきゃいいけど。

私達は順番に畑を回って指示通りに作業が行われてるか確認していった。そして、行った先々でアウラクレアが水や食事を振る舞ってくれた。これがまあ結構な励みになったのか、みんな張り切ってた。

春になって最初に作付けする作物についてはほぼ完了し、でもそのまま休まず次の作付けへと移る。それを行っている間にも先に植えたものが堆肥の養分を吸ってみるみる育っていく様子も見えて、それがどれほどのことか分かる人とかは「おお…!」と感嘆の声を上げたりしてた。

バンクハンマも、

「分かっちゃいたが、改めてみるとこれはすごいな…!」

って興奮してる様子だった。

この世界でも、主食は小麦(によく似たもの。だから便宜上、小麦ということにしておく)で、いよいよその作付けが始まった。これが上手くいくかどうかで実入りが大きく変わる。できすぎて逆に値崩れを起こしたりということもありえるけど、その為の販路の開拓はメロエリータの役目だった。

「取り敢えず、去年、不作気味だった友好国への援助ということで使い道はありそうだからな。遠慮せずにじゃんじゃん作ってくれ!」

だって。

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