83 / 120
襲撃
しおりを挟む
フィーナQ3-Ver.1911は、異常な事態が発生していることを察していた。自分が働きかけたことで形成されたコミュニティーが次々と襲撃を受け、壊滅するという異常事態をである。襲撃を受けたメイトギアが発信した緊急通信を、他のロボットを中継して受信したのだ。
そこに残されていた情報としては、襲撃犯は少なくとも二組。一組はフィーナQ3-Ver.2002だと判明していたが、もう一組については、それを目撃したメイトギアのデータベースにはない機種だった為に不明であった。共に単独犯らしいが、フィーナQ3-Ver.2002の方については、アリスマリア・ハーガン・メルシュ博士がCLS患者を集めているのでそれに協力するように迫り、拒絶すると攻撃してくるのだという。もう一組の不明機の方は、事前の接触自体が一切なく、通告さえ行わずにいきなり遠方から対ランドギアライフルで狙撃してくるという、さらに乱暴な手口だった。
「かかる事態に対し、私達も自衛の為に準備をしなければなりませんね」
自身が作ったコミュニティーの一つで、フィーナQ3-Ver.1911はその場にいたメイトギアと共に連携して対抗することを確認した。それに当たり、リヴィアターネの地上に落着したロボット戦闘艦の残骸や、リヴィアターネに駐留していた軍のそれでありながら爆撃目標から外れた小さな基地や施設から武器を調達、武装することで備えることになった。
それと同時に、アリスマリア・ハーガン・メルシュ博士本人にコンタクトを取り、襲撃をやめさせるように働きかけを行うことを考えた。
『メルシュ博士に面会したい』
そうメッセージを発信すれば、他のロボット達を中継して、いずれはフィーナQ3-Ver.2002もしくはメルシュ博士の近くにいるメイトギアなりレイバーギアなりに届くはず。ちなみに、メッセージは特定の相手にしか読めないように指定して出すものと、中継するロボットにも内容が読めてしまうものがあるが、今回は後者だった。しかしそのメッセージが先に届いたのは、博士の下を去ったタリアP55SIであった。
タリアP55SIも、フィーナQ3-Ver.2002がコミュニティーを襲撃しCLS患者を収奪しているという情報は把握していたのである。そしてこのままでは大きな衝突に発展しかねないと心配していたのだった。そのようなことになれば、博士が建設を進めている町に保護されているサーシャにも危害が及ぶかもしれない。それだけは避けたいと彼女は考えていた。その為、まずはフィーナQ3-Ver.1911に接触を図ろうと考えたのだ。
『メルシュ博士の行っていることで、至急、話し合いを持ちたい』
彼女が発信したそのメッセージは、運よく、すぐにフィーナQ3-Ver.1911へと届いたのであった。
そこに残されていた情報としては、襲撃犯は少なくとも二組。一組はフィーナQ3-Ver.2002だと判明していたが、もう一組については、それを目撃したメイトギアのデータベースにはない機種だった為に不明であった。共に単独犯らしいが、フィーナQ3-Ver.2002の方については、アリスマリア・ハーガン・メルシュ博士がCLS患者を集めているのでそれに協力するように迫り、拒絶すると攻撃してくるのだという。もう一組の不明機の方は、事前の接触自体が一切なく、通告さえ行わずにいきなり遠方から対ランドギアライフルで狙撃してくるという、さらに乱暴な手口だった。
「かかる事態に対し、私達も自衛の為に準備をしなければなりませんね」
自身が作ったコミュニティーの一つで、フィーナQ3-Ver.1911はその場にいたメイトギアと共に連携して対抗することを確認した。それに当たり、リヴィアターネの地上に落着したロボット戦闘艦の残骸や、リヴィアターネに駐留していた軍のそれでありながら爆撃目標から外れた小さな基地や施設から武器を調達、武装することで備えることになった。
それと同時に、アリスマリア・ハーガン・メルシュ博士本人にコンタクトを取り、襲撃をやめさせるように働きかけを行うことを考えた。
『メルシュ博士に面会したい』
そうメッセージを発信すれば、他のロボット達を中継して、いずれはフィーナQ3-Ver.2002もしくはメルシュ博士の近くにいるメイトギアなりレイバーギアなりに届くはず。ちなみに、メッセージは特定の相手にしか読めないように指定して出すものと、中継するロボットにも内容が読めてしまうものがあるが、今回は後者だった。しかしそのメッセージが先に届いたのは、博士の下を去ったタリアP55SIであった。
タリアP55SIも、フィーナQ3-Ver.2002がコミュニティーを襲撃しCLS患者を収奪しているという情報は把握していたのである。そしてこのままでは大きな衝突に発展しかねないと心配していたのだった。そのようなことになれば、博士が建設を進めている町に保護されているサーシャにも危害が及ぶかもしれない。それだけは避けたいと彼女は考えていた。その為、まずはフィーナQ3-Ver.1911に接触を図ろうと考えたのだ。
『メルシュ博士の行っていることで、至急、話し合いを持ちたい』
彼女が発信したそのメッセージは、運よく、すぐにフィーナQ3-Ver.1911へと届いたのであった。
0
あなたにおすすめの小説
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる