私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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自らの承認欲求を満たすのを目的にした

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『私、頑張ってるでしょ? 褒めて褒めて!』

こういうのってさ、子供のうちは可愛いんだよ。それまでできなかったことをやって見せた子が、

『どやぁ!』

みたいな表情かおしてたら、

『かわいい~~~~~~♡』

って抱き締めたくなっちゃうんだ。

だけど、いい歳した<大人>がそれをするのは、正直言って可愛くない。むしろ冷めるよ。しらけるよ。

まあ、中には、それでも『可愛い』って思えるタイプの人もいたりするかもだけど、そんなの基本的には例外の部類だと思うし、自分がそういうタイプじゃないのをわきまえずに<褒めてアピール>されたら引かない?

私は引くよ。だから私はしないようにしてる。

子供達のためにした努力を褒めてもらおうとも思ってない。

ま、それは、他人に褒めてもらわなくたってダンナはちゃんと認めてくれてるからっていうのもあるけどさ。

そういうダンナだから一緒に暮らせてるっていうのはある。てか、そういうダンナだから『一緒になりたい』って思えたんだけどね。

私は本来、酷い人間不信があってさ。信頼できる相手じゃないと関わりたくもないって考えちゃうタイプなんだ。そんな私が厳選に厳選を重ねて残ったのが、ダンナと、担当編集の女性なんだ。

二人には本当に感謝してる。

こんな私みたいなのを認めてくれて。

私が、見ず知らずの他人に認めてもらわなくても平気なのは、二人がいてくれてるおかげっていうのも確かにある。二人がいなかったら、私も、承認欲求を暴走させてたかもしれない。

そういう意味じゃ、

<承認欲求の塊みたいな親>

についても、<そうならざるをえなかった事情>ってうのはあると思うし、それについては同情もする。

でもね、だからって自分の子供を、

<自らの承認欲求を満たすのを目的にした自己実現のための道具>

にするのは違うと思うんだよ。

子供は<親の道具>でもなければ<ペット>でもない。れっきとした<独立した一つの人格>なんだ。それを蔑ろにしておいて自分を認めてもらおうなんてのは、やっぱりただの<甘え>だよ。

自分を蔑ろにするような相手を、本心から認めたいと思う?

たまに、自分を蔑ろにする相手に認めてほしがる人もいるかもだけど、それだってあくまで<特定の相手>に限るんじゃないの? 自分にとって<そういう相手>だからそう思うんじゃないの? 子供にとって親が必ず<そういう相手>になるとは限らないよ?

そういう現実に向き合わなきゃ。

そういう現実と向き合う姿勢を親が示さなきゃ、子供だって現実と向き合えるようになるのは難しいよ。

私はたまたま出逢いに恵まれたおかげで何とかなったけど、それを期待してるだけじゃ、その機会もなかなか巡ってこないんじゃないかな。

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