私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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第二幕

『高齢者は切り捨てるべき』ってさあ、今の高齢者のほとんどは<誰かの親>なんじゃないの? それを『切り捨てるべき』ってのは、つまり、『親なんて

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『高齢者は切り捨てるべき』

ってさあ、今の高齢者のほとんどは<誰かの親>なんじゃないの? それを『切り捨てるべき』ってのは、つまり、

『親なんて敬う必要がない』

って言ってるのと同じじゃないの? てか、

『切り捨てられて当然』

と思われてる親がほとんどだってことだよね?

『自分の資産で生きていける高齢者は大丈夫』

みたいに言ってるのもいる感じだけど、あのさあ、『高齢者は切り捨てればいい』なんて考えてるようなのが、

<資産を蓄えた高齢者>

とか、そのままにしててくれると本気で思う? その資産を吐き出させて、『さっさと死んでくれ』ってやりそうな予感しかしないんですけど? 

だいたいさ、誰かの親であるはずの高齢者を『切り捨てればいい』って考えられる時点で、

『親は敬うべき』

だとか言ってたのは口だけだったってことだよねえ? 一ミリも敬ってなんかないよねえ?

私も本音では、自分の両親なんてそれこそ『さっさと死んでほしい』と思ってるのは事実だよ? 私の子供達に迷惑かける前にこの世からいなくなってほしいと本気で思ってる。

だけどさ、だからってそこで<主語>を大きくして『高齢者は切り捨てるべき』みたいに考えるのはおかしいって思ってるんだよ。

だって、ダンナのお母さんとか、私、めちゃくちゃ尊敬してるからね? ダンナと出逢う前に亡くなってたからすごく残念に感じてる。いろいろ教わりたかったって思える相手なんだ。それを『高齢者だから』って切り捨てられるのは納得いかないなあ。ダンナのお母さんは別に資産家でもなかったそうだしさ。

まあそれも含めて、『切り捨てられるべき』って考えられる時点で、

『<親>なんてやっぱり大した存在じゃない』

っていう何よりの証拠だと思うけど? 親を敬うのが当たり前だったら、誰かの親であるはずの高齢者を切り捨てるとか、正気だったら考えられるとは思えないしねえ。

たとえ誰かの親じゃなくても、高齢者は<大人>でしょ? なのにそれを切り捨てようなんて、

『<切り捨てても構わない大人>が、社会そのものを圧迫するくらいにいる』

ってことじゃん。つまり大人なんてその程度のものだっていうことじゃん。

あはは! 大人自らが、

『大人なんてその大部分が切り捨てられて当然の存在でしかない』

だって白状しちゃってるじゃん! おかしいよね。今の高齢者は、それこそ昭和以前の<厳しい躾>を受けて育ってきたはずの世代じゃん。

なのに、そんな大人である自分自身の在り方を改めるんじゃなくて、『切り捨てればいい』だとか、いやいや、

<そういう安直な方向に走る形にしか思考が向かない程度の存在>

だってのを自ら立証しちゃってるじゃん。

ねえ? そういう自分を恥ずかしいとは思わないの? 

ねえ? ねえってば?

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