242 / 255
一緒にお風呂入ろ
しおりを挟む
このアパートは、正直言って壁もそんなに厚くないから、少し大きな声で話をすると殆ど筒抜けになるみたい。玲那が隣の部屋でテンション高く楽しそうに喋ってる様子が伝わってくる。
それに混じって、男の人の声も届いてくる。しかも何人も。どうやらあの秋嶋さんって人だけじゃなくて、他にもいるみたい。そうか、このアパートの住人みんな、<沙奈子ちゃんのファン>なんだっけ。ということは、住人達みんな集まってるってこと?。
正直、最初は少し心配してたけど、玲那が楽しそうに話してるのを聞いてるうちに自分が安心してくるのを自覚した。女の子の友達と一緒にいる時の彼女の声だって分かったからかもしれない。
一時間ほどして、
「じゃ、またね~♡」
と、隣の部屋のドアが開く気配と一緒に玲那の声が外から聞こえた。そしてすぐ、こっちの部屋のドアが開いて、
「ただいま~。あ~楽しかった♡」
って感じの満面の笑みで彼女は帰ってきた。
「そう、それは良かった」
私はホッとしながら玲那を迎え入れる。
「おかえりお姉ちゃん」
沙奈子ちゃんも安心したみたいに笑顔になってた。
「ただいま、沙奈子ちゃん。沙奈子ちゃんはホントに人気だね~♡」
とか、玲那が彼女の頭を撫でながら惚気るみたいに言う。
玲那が帰ってくる前に私と沙奈子ちゃんはお風呂を済ませてた。
「玲那、お風呂は?」
そう尋ねる私に、
「お父さんと入る~」
って軽く応える。だけどそれは、『二人だけで話をしたい』っていう意味だと私にも分かった。だからもう驚かない。秋嶋さんから聞いた詳しい話をしたいってことなんだろうな。
八時半前くらいに、「今から帰るよ」と達さんから電話があった。それから三十分くらいで玄関の鍵が開けられる気配がして、彼が帰ってきた。
「おかえりなさい」
三人で声を揃えて彼を出迎える。すると彼の顔がふわっとほころぶのが分かった。安心したんだろうな。
そんな彼に、
「お父さん、一緒にお風呂入ろ♡」
と玲那が声を掛ける。すると達さんも心得たもので、「分かった」と平然と応えてた。
それから二人してお風呂に入って、そこでどんな話をしたのは、私も玲那から後で聞いた。
秋嶋さんたちのことについて親しげに話す彼女に、彼がどうしても不信感を拭えない表情をしてたのに対して、
「お父さんが信じられないのは当然だと思う。私だって秋嶋さんたちのやり方は上手くないって思う。だけどみんな悪い人じゃないんだよ。ただ不器用なだけで…」
って、<自分の友達>として庇ったそうだった。
それに混じって、男の人の声も届いてくる。しかも何人も。どうやらあの秋嶋さんって人だけじゃなくて、他にもいるみたい。そうか、このアパートの住人みんな、<沙奈子ちゃんのファン>なんだっけ。ということは、住人達みんな集まってるってこと?。
正直、最初は少し心配してたけど、玲那が楽しそうに話してるのを聞いてるうちに自分が安心してくるのを自覚した。女の子の友達と一緒にいる時の彼女の声だって分かったからかもしれない。
一時間ほどして、
「じゃ、またね~♡」
と、隣の部屋のドアが開く気配と一緒に玲那の声が外から聞こえた。そしてすぐ、こっちの部屋のドアが開いて、
「ただいま~。あ~楽しかった♡」
って感じの満面の笑みで彼女は帰ってきた。
「そう、それは良かった」
私はホッとしながら玲那を迎え入れる。
「おかえりお姉ちゃん」
沙奈子ちゃんも安心したみたいに笑顔になってた。
「ただいま、沙奈子ちゃん。沙奈子ちゃんはホントに人気だね~♡」
とか、玲那が彼女の頭を撫でながら惚気るみたいに言う。
玲那が帰ってくる前に私と沙奈子ちゃんはお風呂を済ませてた。
「玲那、お風呂は?」
そう尋ねる私に、
「お父さんと入る~」
って軽く応える。だけどそれは、『二人だけで話をしたい』っていう意味だと私にも分かった。だからもう驚かない。秋嶋さんから聞いた詳しい話をしたいってことなんだろうな。
八時半前くらいに、「今から帰るよ」と達さんから電話があった。それから三十分くらいで玄関の鍵が開けられる気配がして、彼が帰ってきた。
「おかえりなさい」
三人で声を揃えて彼を出迎える。すると彼の顔がふわっとほころぶのが分かった。安心したんだろうな。
そんな彼に、
「お父さん、一緒にお風呂入ろ♡」
と玲那が声を掛ける。すると達さんも心得たもので、「分かった」と平然と応えてた。
それから二人してお風呂に入って、そこでどんな話をしたのは、私も玲那から後で聞いた。
秋嶋さんたちのことについて親しげに話す彼女に、彼がどうしても不信感を拭えない表情をしてたのに対して、
「お父さんが信じられないのは当然だと思う。私だって秋嶋さんたちのやり方は上手くないって思う。だけどみんな悪い人じゃないんだよ。ただ不器用なだけで…」
って、<自分の友達>として庇ったそうだった。
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる