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第二部
ブオゴを歓待しているだけ
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「がはは! 帰ったぞ~!」
ブオゴと満足いくまで勝負できたのか、彼と肩を組んで伍長が森の中から出てきました。
ほんっとうに子供みたいな人ですね。
でも、そんな彼を、クレアは熱を帯びた目で見ています。彼のことが好きなんですね。
どこがいいんだか私にはさっぱりですが。
けれど、それを口にはしません。デリカシーがなくてガサツ極まりない彼ですが、自分より力や立場が弱い相手に対しては理不尽に振る舞うわけじゃないので、クレアのことも大切にはしてくれてるんです。
女性として接してるかどうかは別として。
「おう! クレア、お前は可愛いな~! どっかのビア樽とは大違いだ」
私とクレアを見るなり、そんなことも口にしますけどね……!
クレアの前なので大きな声は出しませんけど、正直、ほんと腹が立つ。
ただ、『自分より力や立場が弱い相手には理不尽に振る舞うわけじゃない』彼がそういう態度を取るということは、つまり、私のことも自分と対等以上だと認めてくれているという意味であるのも、実は分かってるんです。
でも、腹が立つものは腹が立つ!
店の<商品>である果実酒と干し肉を手にして勝手にブオゴとその場で杯を交わし始めた彼に、クレアがお酌をし始めます。
これも地球人の社会ではあれこれ言われそうな光景ですが、クレアが自ら望んでそうしてるので、私としては口出しするわけにもいきません。
あと、<店の商品>といっても、厳密には<商売>として成立していないので、伍長が勝手に飲み食いするのも止めることはありません。それにこれは、
『ブオゴを歓待しているだけ』
とも言えるので、それはそれで私達が<よろずや>を営んでいる趣旨に反してもいないですし。
伍長の役目は、こうして獣人達と交流を図り、親睦を深め、情報を得るというものでもあります。
そのために必要なものであるなら、躊躇うことなく使うべきなんでしょう。
事実、伍長は、猪人達ととても良い関係を築いていて、他の獣人達とも非常に親しくしてるのです。猪人や山猫人や梟人を恐れる鼠人でさえ、伍長のことは恐れてない。
つまり、伍長にはうってつけの役目ということですね。
そして、私の役目は、伍長のバックアップ。
不本意ではありますが、<役割分担>ということであればそれが合理的であることも事実。そしてそれが私に与えられた<任務>であるなら、疎かにはしません。
感情を優先して自身の役目を疎かにするような私では、少佐には相応しくありませんし。
ブオゴと満足いくまで勝負できたのか、彼と肩を組んで伍長が森の中から出てきました。
ほんっとうに子供みたいな人ですね。
でも、そんな彼を、クレアは熱を帯びた目で見ています。彼のことが好きなんですね。
どこがいいんだか私にはさっぱりですが。
けれど、それを口にはしません。デリカシーがなくてガサツ極まりない彼ですが、自分より力や立場が弱い相手に対しては理不尽に振る舞うわけじゃないので、クレアのことも大切にはしてくれてるんです。
女性として接してるかどうかは別として。
「おう! クレア、お前は可愛いな~! どっかのビア樽とは大違いだ」
私とクレアを見るなり、そんなことも口にしますけどね……!
クレアの前なので大きな声は出しませんけど、正直、ほんと腹が立つ。
ただ、『自分より力や立場が弱い相手には理不尽に振る舞うわけじゃない』彼がそういう態度を取るということは、つまり、私のことも自分と対等以上だと認めてくれているという意味であるのも、実は分かってるんです。
でも、腹が立つものは腹が立つ!
店の<商品>である果実酒と干し肉を手にして勝手にブオゴとその場で杯を交わし始めた彼に、クレアがお酌をし始めます。
これも地球人の社会ではあれこれ言われそうな光景ですが、クレアが自ら望んでそうしてるので、私としては口出しするわけにもいきません。
あと、<店の商品>といっても、厳密には<商売>として成立していないので、伍長が勝手に飲み食いするのも止めることはありません。それにこれは、
『ブオゴを歓待しているだけ』
とも言えるので、それはそれで私達が<よろずや>を営んでいる趣旨に反してもいないですし。
伍長の役目は、こうして獣人達と交流を図り、親睦を深め、情報を得るというものでもあります。
そのために必要なものであるなら、躊躇うことなく使うべきなんでしょう。
事実、伍長は、猪人達ととても良い関係を築いていて、他の獣人達とも非常に親しくしてるのです。猪人や山猫人や梟人を恐れる鼠人でさえ、伍長のことは恐れてない。
つまり、伍長にはうってつけの役目ということですね。
そして、私の役目は、伍長のバックアップ。
不本意ではありますが、<役割分担>ということであればそれが合理的であることも事実。そしてそれが私に与えられた<任務>であるなら、疎かにはしません。
感情を優先して自身の役目を疎かにするような私では、少佐には相応しくありませんし。
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