転生したら甘々な人達に囲まれてます!第2の人生は幸せになれそうです

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突然の転生

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 ふわふわと空を飛ぶような、けれどなんとなく水の中にいるような息苦しさを感じた。ああ、溺れちゃう。そう思って体を動かし目を開けようとした。
だけど、どう頑張っても自分の手足は動いてくれてるような気配もないし、目もあかない。
 自分が溺れているのかもしれないと思った途端、体が動かないことにとてつもない焦りを感じた。でも、うまく回らない思考では何とかしなくちゃとしか考えられずどんどんと息が苦しくなっていった。ダメだ、もう息できない。そう思ったのを最後に意識が途切れた。




「・・・・・・ん・・・・・・か?」
ん?なんか話しかけられてる?
誰だろう。知らない声。
あれ?息もできてる。なんで?
もしかして、あの記憶は夢だった?
あんなにリアルな感覚だったのに?
色々と疑問だらけだけど、とりあえず起きなきゃ。
 そう思い体を起こす。

「ああ!!よかった!起きれたんですね!いやぁ、焦りましたよぉ。なかなか起きてくれないもんでしたから」

 長い白髪の知らない青年が体を起こすといきなりそう話しかけてきた。突然の事で、自分の置かれている状況がどんなものか全く理解出来ず、思わず眉間に皺をよせながら考え固まっているとその青年が話し始めた。

「いやいや申し訳なかったです!全く予期しない人物の死だったもので対応が遅れてしまい、こちらの世界にきてからもしばらくの間あなたが死亡した時の状況のままになってしまってまして。気づいて慌ててとりあえず死亡した時の苦しい状態から解放したんですが……苦しかったですよね………?」

 と若干青ざめた顔をしながら申し訳なさそうに訊ねてきた。

「まぁ、苦しかったですけどそれは置いといて、死亡したってなんですか?!私死んだんですか?」
と捲し立てるように聞いた

「本当に申し訳なかったですぅ。あれれ、覚えてないですか?長谷川 菜那歌ななかさん、あなたは死亡しました!もう分かってるかもしれないですけど一応言っておくと死因は溺死ですね!子供が橋から川覗き込んでいて、その子供がバランス崩して落ちそうになったのを助けて自分が川に落ちてしまったみたいですね!」
 
「え……?私本当に死んだんですか?何かの冗談じゃなくて?」

「はい!まぁ、あなたは本当はまだ死ぬべきではなかったんですけどね!」


 軽い口調とミスマッチな重たい事実を告げられてしまい私は思考を放棄した。

 「じゃあここは天国かなんかですかね?私生きてる間特にこれといって悪いこととかした記憶ないんですが……」

「惜しい!天国に近いけど天国ではないんですよ!そして、ここは生きてる間に良い行いをした人を転生させるためにあります!
菜那歌さんが助けた子供さんは将来色んな人を助ける予定がある人物でした。その人物を助けたことと、こちらの不備で苦しい思いさせてしまったことに加え元々の善行で大分融通がききます!あなたはどんな世界に転生したいですか??」

「いきなりそんなこと聞かれても……
元の世界に戻ることは出来ないんですよね?」

「そうですねぇ…元の世界に新しい命として転生させることは難しいですねぇ…菜那歌さんが生きている間関係を持った人たちがいますし」

「そう…ですか。
じゃあどこでもいいです。なるべく優しくて温かい家族の元に転生出来るようにしてください。」

「それだけですかぁ?他の方は剣と魔法のファンタジーな世界!とか乙女ゲームでイケメンがいっぱいの世界!とかそういう希望をしますよ?」

「はい。生前は温かい家庭とは無縁でしたから…優しくて温かい家族は憧れだったんです。転生出来るならそんな人達の元に産まれたいです。」

「そうですか……
ですが、それだけだと菜那歌さんの善行などと釣り合いが取れないのでこちら側でいくらか条件を付け足させて貰いますね!それで大丈夫ですか?」

 「はい。私の希望はそれだけなので、そちら側が都合のいいようにしておいて下さい。なんか色々とありがとうございます…えっと、今更ですが名前聞いてなかったですね」

 「あぁ、申し遅れました!私転生者の管理などしてます、クラウスといいます!」

「ありがとうございましたクラウスさん」

 そうお礼を告げると瞼が重くなり急に眠気が襲ってきた。

 「第2の人生…楽しんで下さいね」

 そう最後にクラウスさんが私に呟いたのを聞き取り感謝の言葉を口にしようとしたけど眠気によってそれは出来ず、薄く微笑んで私は意識を手放した。
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