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第一章 砂漠の姫君
これからの事
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「まずコルトー様の契約相手ですが、地精が良いのではないかと考えています。そして――」
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ」
私はいきなり精霊契約の具体的な方法を話し始めたサラマンドラを止める。
「どうされました?」
「精霊契約が解決策として有効なのはわかりますが、私は一度本洗礼を受けていて、かなりの数の精霊と出会っているのに誰とも契約を交わせていないのです」
そう、私は祭儀場で何十何百という精霊に囲まれたものの、誰一人として契約をしようなどと言う者はいなかった。
あの後トローネに契約するような精霊についての事は聞いているが、それならばそもそも契約したがる精霊に見向きもされなかったということで……。
「それはそうです。私のような低級精霊ごときが貴方に近づけるはずもありませんから」
「え、それはいったい……」
サラマンドラ程度では近づけないとは、どういうことだろうか。
私は困惑気味に説明を求めた。
「そうですね、なんと言えばいいのでしょうか……。コルトー様は、そう、太陽なのです」
「太陽?」
彼は少し思案すると、まさにピッタリの言葉を見つけたと言わんばかりに私のことを「太陽」に例えたが、言われた本人からするとさっぱり意味がわからなかった。
「私のような低級精霊というのは基本的に自我を持ちません。では、どうやって契約者を探すのかというと、魔力光を頼りにするのです」
「魔力光ですか?」
「ええ」
そんなに目立つような光を発しているのかと自分を見る。
しかし、星明かりにうっすら照らし出されている私の体は、特に発行している様子はなかった。
どういうことだろうかとサラマンドラに視線を戻すと、彼は何か微笑ましいものを見るかのような目をしていた。
(なんだろう、無性に恥ずかしい)
「言葉が足らず、申し訳ありません。魔力光というのは、魔力そのものや魔力が使用された残滓等のことなので、精霊やそれに近い者にしか見えないのです」
「なるほど。ですが、それならなぜ精霊が私に近寄れないのですか?」
自我のない存在がある程度機械的に契約を行っているとするなら、「太陽」のような私と契約しようとしないのはなぜなのだろうか。
普通ならそんな優良物件、入居者が殺到しそうなものである。
「格が合わないのです」
「格ですか?」
「はい。格の釣り合いというのは精霊にとって非常に重要で、不釣り合いな契約は、一方がもう片方を取り込んでしまう原因となるのです」
なんとなく分かってきた。
これは、ついさっきサラマンドラが消えかけていたように見えたことが関係しているのだろう。
低級精霊は肉体も自我も無い存在なのだから、自分より遥かに大きな存在を相手に、自分の存在強度を保てなくなるのではないかと思う。
「しかしそうなると、私が契約できるような精霊は存在しないのでは?」
本洗礼の際に釣り合う存在が現れなかったということは、きっとそういうことだろう。
そう思って聞いてみたのだが、彼は「いいえ、そんなことはありません」と言って首を横に振る。
「コルトー様はおそらく、帝級上位か神級の方々でないと釣り合わないのだと思います。そして、彼ら最高位精霊が自分から動くことは決してないので、こちらから出向かねばなりません」
(最高位精霊ときたかー)
どんな存在かはわからないが、きっととにかく凄いのだろう。
予想以上に自分の評価が高いことで、なんだか逆に不安になってくる。
「そんな凄そうな精霊のところへ行って、本当に大丈夫なんですか?」
「もちろんです。それだけの魔力があって、全く相手にされないことなど絶対にありえません」
サラマンドラは当然だと言った様子で断言する。
私には魔力が見えず彼の言っていることが実感できないので、いったいどこからその自身が来るのだろうと思ってしまう。
最高位精霊などと言うからには、当然かなり力を持った危険な存在なのだろう。
そんな存在のところへホイホイ付いて行って、もしも殺されたら、馬鹿としか言いようがない。
(正直、絶対なんて言う相手は信用出来ないんだけど……)
前の世界において、私は絶対なんてものは無いだろうと思っていた。
どんなに準備をしたとしても、不測の事態というのは僅かな確率であっても起こりうるのである。
それを言ったのが業者であれば特に信用ならないし、友人知人であってもそれほど変わりはない。
だが、目の前にいるのは精霊である。
度々フィクション作品などで、嘘をつけない者達というのがいた。
嘘をつくと魔法が使えなくなる魔法使いだとか、嘘をつかない種族といったような設定を持つキャラクター達である。
この世界の精霊にそのような性質があるのかは知らないが、まだヒューマンよりは信用できるのだろうか。
そんなことを考えていると、彼の話が最高位精霊の居場所についてのものになっていた。
「その地精ですが、丁度この場所から西に真っすぐ行った所にあるシルビウス大渓谷に居るはずです」
「確かその渓谷の向こう側がセント王国でしたよね?」
「そうですね。王国に何か御用がおありですか?」
「ええ。ブローカ平野にある侯爵領の首都ナベリアに私の生家があるので、なるべく早くそこに辿り着きたいのです」
そう、本来の目的は三歳になる前に実家へ辿り着くことなのだ。
私は帝都を出てからは北西に進んでいて、渓谷に行き当たったところでそのまま突き進むのか、それとも渓谷に沿って迂回するのか決めようと思っていた。
当初は姫様の回復を待って精霊門で返してもらう事になっていたのだが、姫様が今のような状態では難しいだろうと判断したのだ。
「そうですか……私が精霊門を開けたら良かったのですが。申し訳ありません」
「いえ、あなたの所為ではないですから」
「私はお力になれませんが、渓谷に住まう彼の精霊ならば単身でも精霊門を開けるはずです。なのでなるべく早く渓谷に辿り着きましょう」
「はい」
おおよその方針が決まったところで、改めて暗殺者達に視線を移す。
(どいつもこいつも何やらブツブツ呟いてるけど、一体どうしたんだ?)
何事かよく聞き取れないが、俯き加減で呪文でも唱えているような……。
(呪文!?)
私は即座に一番近くの男を殴って失神させ、他の者達も急いで意識を刈り取っていった。
かなり無理矢理やったので後遺症が残るかもしれないが、まあ、彼らには関係のないことだろう。
「ふぅ、危ない危ない」
一滴も汗をかいてなどいないが、かなり焦ったので、無意識に額の汗を拭う動きをしてしまう。
(しっかし、魔法っていうのは厄介だな。気絶させないと無力化なんて出来ないんじゃないか?)
向こうの世界であれば、全裸で体を拘束されている状態で出来ることなどなかったので、同じ感覚で無力化出来ていると思って油断していたようだ。
今後もこの世界で生きていくならば、魔法というものにはよくよく注意をしなければ。
私が心の中で自分を戒めていると、サラマンドラが不思議そうに話しかけてきた。
「コルトー様、いったいどうされたのですか?」
「ああ、いえ、彼らが呪文のようなものを唱えていたので」
「呪文ですか?」
「ええ……あの、魔法を使おうとしていたのでは?」
「いえ、彼らは祈りの言葉を口にしていただけですよ。大方、最高位精霊への手土産にされて、永遠の苦しみを味わうとでも思ったのでしょう。愚かなことです」
(うわ、恥ずかしっ)
頭の中で、「愚か者一名追加でーす」と言う脳内アナウンスが流れる。
顔が赤くなるのを自覚しつつ、咳払いをして誤魔化す。
「コホンっ。祈りの言葉ですか……よく聞こえなかったので、勘違いしてしまいました」
「それから、魔法を使うのに詠唱は必要ないですよ」
ルチアの時にも思ったが、なぜ精霊というやつはこうもズケズケとした物言いをするのだろうか。
(そういう習性なのか?)
サラマンドラに止めを刺された私は、胸を抑えて膝をついた。
ここは、これ以上の追撃を回避するため話をそらさなくてはいけない。
「そ、そうなんですか。けどそうなると、こいつらを無力化して連れて行くのは難しそうですね」
「ええ。ですが、それはおそらく必要ないでしょう」
「え?」
少なくとも彼らの内一人は証人として連れていくつもりだったのだが、いきなり肩透かしを食らってしまった。
彼らはここで処分し、道中で証人兼伝令役を見繕うつもりなのだろうか。
しかし上層部にある程度の信憑性を持って報告できる人物など、そうそう見つからないと思うのだが……。
「そのようなゴミを使われずとも、契約さえしてしまえば否が応にも知れ渡ると思いますので、ご安心下さい」
そう言うと彼は、男達を引っ掴んで岩の影へと引き摺っていく。
(契約してみればわかるって言われてもなぁ……)
彼らの消えた辺りが明るくなり、暗闇に岩の輪郭が浮き上がる。
前方から吹き付けてくる、夜の砂漠とは思えないような暖かい風を顔に受けながら、私は何となくこれからの事を不安に感じるのだった。
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ」
私はいきなり精霊契約の具体的な方法を話し始めたサラマンドラを止める。
「どうされました?」
「精霊契約が解決策として有効なのはわかりますが、私は一度本洗礼を受けていて、かなりの数の精霊と出会っているのに誰とも契約を交わせていないのです」
そう、私は祭儀場で何十何百という精霊に囲まれたものの、誰一人として契約をしようなどと言う者はいなかった。
あの後トローネに契約するような精霊についての事は聞いているが、それならばそもそも契約したがる精霊に見向きもされなかったということで……。
「それはそうです。私のような低級精霊ごときが貴方に近づけるはずもありませんから」
「え、それはいったい……」
サラマンドラ程度では近づけないとは、どういうことだろうか。
私は困惑気味に説明を求めた。
「そうですね、なんと言えばいいのでしょうか……。コルトー様は、そう、太陽なのです」
「太陽?」
彼は少し思案すると、まさにピッタリの言葉を見つけたと言わんばかりに私のことを「太陽」に例えたが、言われた本人からするとさっぱり意味がわからなかった。
「私のような低級精霊というのは基本的に自我を持ちません。では、どうやって契約者を探すのかというと、魔力光を頼りにするのです」
「魔力光ですか?」
「ええ」
そんなに目立つような光を発しているのかと自分を見る。
しかし、星明かりにうっすら照らし出されている私の体は、特に発行している様子はなかった。
どういうことだろうかとサラマンドラに視線を戻すと、彼は何か微笑ましいものを見るかのような目をしていた。
(なんだろう、無性に恥ずかしい)
「言葉が足らず、申し訳ありません。魔力光というのは、魔力そのものや魔力が使用された残滓等のことなので、精霊やそれに近い者にしか見えないのです」
「なるほど。ですが、それならなぜ精霊が私に近寄れないのですか?」
自我のない存在がある程度機械的に契約を行っているとするなら、「太陽」のような私と契約しようとしないのはなぜなのだろうか。
普通ならそんな優良物件、入居者が殺到しそうなものである。
「格が合わないのです」
「格ですか?」
「はい。格の釣り合いというのは精霊にとって非常に重要で、不釣り合いな契約は、一方がもう片方を取り込んでしまう原因となるのです」
なんとなく分かってきた。
これは、ついさっきサラマンドラが消えかけていたように見えたことが関係しているのだろう。
低級精霊は肉体も自我も無い存在なのだから、自分より遥かに大きな存在を相手に、自分の存在強度を保てなくなるのではないかと思う。
「しかしそうなると、私が契約できるような精霊は存在しないのでは?」
本洗礼の際に釣り合う存在が現れなかったということは、きっとそういうことだろう。
そう思って聞いてみたのだが、彼は「いいえ、そんなことはありません」と言って首を横に振る。
「コルトー様はおそらく、帝級上位か神級の方々でないと釣り合わないのだと思います。そして、彼ら最高位精霊が自分から動くことは決してないので、こちらから出向かねばなりません」
(最高位精霊ときたかー)
どんな存在かはわからないが、きっととにかく凄いのだろう。
予想以上に自分の評価が高いことで、なんだか逆に不安になってくる。
「そんな凄そうな精霊のところへ行って、本当に大丈夫なんですか?」
「もちろんです。それだけの魔力があって、全く相手にされないことなど絶対にありえません」
サラマンドラは当然だと言った様子で断言する。
私には魔力が見えず彼の言っていることが実感できないので、いったいどこからその自身が来るのだろうと思ってしまう。
最高位精霊などと言うからには、当然かなり力を持った危険な存在なのだろう。
そんな存在のところへホイホイ付いて行って、もしも殺されたら、馬鹿としか言いようがない。
(正直、絶対なんて言う相手は信用出来ないんだけど……)
前の世界において、私は絶対なんてものは無いだろうと思っていた。
どんなに準備をしたとしても、不測の事態というのは僅かな確率であっても起こりうるのである。
それを言ったのが業者であれば特に信用ならないし、友人知人であってもそれほど変わりはない。
だが、目の前にいるのは精霊である。
度々フィクション作品などで、嘘をつけない者達というのがいた。
嘘をつくと魔法が使えなくなる魔法使いだとか、嘘をつかない種族といったような設定を持つキャラクター達である。
この世界の精霊にそのような性質があるのかは知らないが、まだヒューマンよりは信用できるのだろうか。
そんなことを考えていると、彼の話が最高位精霊の居場所についてのものになっていた。
「その地精ですが、丁度この場所から西に真っすぐ行った所にあるシルビウス大渓谷に居るはずです」
「確かその渓谷の向こう側がセント王国でしたよね?」
「そうですね。王国に何か御用がおありですか?」
「ええ。ブローカ平野にある侯爵領の首都ナベリアに私の生家があるので、なるべく早くそこに辿り着きたいのです」
そう、本来の目的は三歳になる前に実家へ辿り着くことなのだ。
私は帝都を出てからは北西に進んでいて、渓谷に行き当たったところでそのまま突き進むのか、それとも渓谷に沿って迂回するのか決めようと思っていた。
当初は姫様の回復を待って精霊門で返してもらう事になっていたのだが、姫様が今のような状態では難しいだろうと判断したのだ。
「そうですか……私が精霊門を開けたら良かったのですが。申し訳ありません」
「いえ、あなたの所為ではないですから」
「私はお力になれませんが、渓谷に住まう彼の精霊ならば単身でも精霊門を開けるはずです。なのでなるべく早く渓谷に辿り着きましょう」
「はい」
おおよその方針が決まったところで、改めて暗殺者達に視線を移す。
(どいつもこいつも何やらブツブツ呟いてるけど、一体どうしたんだ?)
何事かよく聞き取れないが、俯き加減で呪文でも唱えているような……。
(呪文!?)
私は即座に一番近くの男を殴って失神させ、他の者達も急いで意識を刈り取っていった。
かなり無理矢理やったので後遺症が残るかもしれないが、まあ、彼らには関係のないことだろう。
「ふぅ、危ない危ない」
一滴も汗をかいてなどいないが、かなり焦ったので、無意識に額の汗を拭う動きをしてしまう。
(しっかし、魔法っていうのは厄介だな。気絶させないと無力化なんて出来ないんじゃないか?)
向こうの世界であれば、全裸で体を拘束されている状態で出来ることなどなかったので、同じ感覚で無力化出来ていると思って油断していたようだ。
今後もこの世界で生きていくならば、魔法というものにはよくよく注意をしなければ。
私が心の中で自分を戒めていると、サラマンドラが不思議そうに話しかけてきた。
「コルトー様、いったいどうされたのですか?」
「ああ、いえ、彼らが呪文のようなものを唱えていたので」
「呪文ですか?」
「ええ……あの、魔法を使おうとしていたのでは?」
「いえ、彼らは祈りの言葉を口にしていただけですよ。大方、最高位精霊への手土産にされて、永遠の苦しみを味わうとでも思ったのでしょう。愚かなことです」
(うわ、恥ずかしっ)
頭の中で、「愚か者一名追加でーす」と言う脳内アナウンスが流れる。
顔が赤くなるのを自覚しつつ、咳払いをして誤魔化す。
「コホンっ。祈りの言葉ですか……よく聞こえなかったので、勘違いしてしまいました」
「それから、魔法を使うのに詠唱は必要ないですよ」
ルチアの時にも思ったが、なぜ精霊というやつはこうもズケズケとした物言いをするのだろうか。
(そういう習性なのか?)
サラマンドラに止めを刺された私は、胸を抑えて膝をついた。
ここは、これ以上の追撃を回避するため話をそらさなくてはいけない。
「そ、そうなんですか。けどそうなると、こいつらを無力化して連れて行くのは難しそうですね」
「ええ。ですが、それはおそらく必要ないでしょう」
「え?」
少なくとも彼らの内一人は証人として連れていくつもりだったのだが、いきなり肩透かしを食らってしまった。
彼らはここで処分し、道中で証人兼伝令役を見繕うつもりなのだろうか。
しかし上層部にある程度の信憑性を持って報告できる人物など、そうそう見つからないと思うのだが……。
「そのようなゴミを使われずとも、契約さえしてしまえば否が応にも知れ渡ると思いますので、ご安心下さい」
そう言うと彼は、男達を引っ掴んで岩の影へと引き摺っていく。
(契約してみればわかるって言われてもなぁ……)
彼らの消えた辺りが明るくなり、暗闇に岩の輪郭が浮き上がる。
前方から吹き付けてくる、夜の砂漠とは思えないような暖かい風を顔に受けながら、私は何となくこれからの事を不安に感じるのだった。
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