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一人用セリフ
「すべてを失って、得るものは」
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悲しみ、叫び「すべてを失って、得るものは」男用セリフ
俺はある日、すべてを失った。
あらゆる建物、あらゆる人が一瞬にして消え去り、かろうじて残ったこの建物の屋上から見える景色は、
もはや瓦礫の町と化していた。
あれから二日が過ぎた今日、あちらこちらで瓦礫をどかして人々を探す救助隊や、掃除をする町の人たちの姿が見えるのを、おれはずっと、この屋上で眺めていた。
何も考えられず、見ているのに見ていない俺は、樽で蝋人形のようにカチッと固まったまま、動くことなどなかった。
町の人「たかしくーん、君も一緒にやらないかー?」
どれだけそこにいたのか、気づいたら日は傾き始め、視線を下ろすと、町の人と思われるおじさんがこちらを仰ぎ見ていた。
俺「なに、してんだよ」(小さく呟くように
かつて運動場だった場所に広げられる調理器具とブルーシート。
夕食の支度をしているのかと、ぼんやり思った。
しかし
「なにしてんの。俺はもういいんだよ。なにもいらねぇんだよ。たのむからほっといてくれよ。」
届きもしない小さな声で、そんな言葉しか履けない自分にすら、絶望していた。
あるひ、そんな俺に近づいてきた奴がいた。
俺はそれに気づかず、相変わらずさびれた街を眺めていて。
そいつは何か俺の後ろで言っていた。
なにを言ってるのか、わからなかった。
ただ、みんなと一緒にとか、気を紛らわすとか、そんなことを言っていたと思う。
しかし、その男の口から「家族は必ず見つかるから」などと聞こえた瞬間、俺の中の何かが簡単にぶっ壊れた。
俺「あんたになにがわかるんだよ!(叫び) 家族は必ず見つかるだと!? 随分お気楽な精神してんだな! 全てを目の前で失って、苦しむのは嫌だからと縋りつかれて、なんで俺があいつを殺さなきゃならなかったんだよ! お前に俺の気持ちがわかるのかよ! もうほっとけよ!」
うずくまって絞り出すように
「俺は、もう一人がいいんだよ」
なにも守れない俺は、まるでゴミクズのようだった。
俺はある日、すべてを失った。
あらゆる建物、あらゆる人が一瞬にして消え去り、かろうじて残ったこの建物の屋上から見える景色は、
もはや瓦礫の町と化していた。
あれから二日が過ぎた今日、あちらこちらで瓦礫をどかして人々を探す救助隊や、掃除をする町の人たちの姿が見えるのを、おれはずっと、この屋上で眺めていた。
何も考えられず、見ているのに見ていない俺は、樽で蝋人形のようにカチッと固まったまま、動くことなどなかった。
町の人「たかしくーん、君も一緒にやらないかー?」
どれだけそこにいたのか、気づいたら日は傾き始め、視線を下ろすと、町の人と思われるおじさんがこちらを仰ぎ見ていた。
俺「なに、してんだよ」(小さく呟くように
かつて運動場だった場所に広げられる調理器具とブルーシート。
夕食の支度をしているのかと、ぼんやり思った。
しかし
「なにしてんの。俺はもういいんだよ。なにもいらねぇんだよ。たのむからほっといてくれよ。」
届きもしない小さな声で、そんな言葉しか履けない自分にすら、絶望していた。
あるひ、そんな俺に近づいてきた奴がいた。
俺はそれに気づかず、相変わらずさびれた街を眺めていて。
そいつは何か俺の後ろで言っていた。
なにを言ってるのか、わからなかった。
ただ、みんなと一緒にとか、気を紛らわすとか、そんなことを言っていたと思う。
しかし、その男の口から「家族は必ず見つかるから」などと聞こえた瞬間、俺の中の何かが簡単にぶっ壊れた。
俺「あんたになにがわかるんだよ!(叫び) 家族は必ず見つかるだと!? 随分お気楽な精神してんだな! 全てを目の前で失って、苦しむのは嫌だからと縋りつかれて、なんで俺があいつを殺さなきゃならなかったんだよ! お前に俺の気持ちがわかるのかよ! もうほっとけよ!」
うずくまって絞り出すように
「俺は、もう一人がいいんだよ」
なにも守れない俺は、まるでゴミクズのようだった。
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