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第一章
第6話 不幸×不幸×不幸
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「いきなり詰みゲーじゃねぇか…」
初クエストに失敗した俺は、前回のような失敗をしないようモンスターについての文献をギルドから借りて、宿屋(今は正式に契約して住んでいる。)で文献を読み漁っていた。
だが、俺の幸運度は本当に普通の人より高いのかと疑いたくなるような事実を突きつけられている。
この辺り一帯のモンスターのほとんどが魔法耐性には脆いくせに強力な物理耐性を持ち合わせていたのだ。(ちなみに物理耐性を持っていなかったモンスターはゴブリンくらい。)
これでは、対策の練りようが無かった。
どうやっても俺がモンスターに勝てる確率は0だった。
それに前回はスライムのような温厚なモンスターだったからいいが、攻撃的なモンスターであったら実に厄介だった。仕留めることが出来ないのにこちらは攻撃を避けることしか出来ない。
あの時、他のモンスターと遭遇したらと思うとゾッとする。
しかし、このままではいけない。
どうにかしてこの状況打破できる案が浮かんでこないものかと考えてみたが…
「何も思い付かねぇ…!」
俺はベッドにダイブする。すでに外は真っ暗で恐らく、宿屋の夫婦はもう寝ているくらいの時間帯だろう…。
「ハァ…明日からどうするか…」
異世界に来たというのに、何も出来ない。それが俺を苦しめていた。ここへきてもう1ヶ月半にもなるというのに…いっそのこと商人にでもなってしまおうか…
そんな事考えているうちに、俺の意識は深い闇の中へと沈んでいったのだった…。
~~~~
「ーん、朝…?もうこんな時間かよ…」
すでに太陽が結構高くなっている時間帯。俺はやっと目を覚ました。
「…なんだか外が騒がしいな。ちょっと出てみるか。」
普段よりも人の声が騒がしい。俺は着替えて外に出ることにした。
「…!……!!」
外に出ると、坊主頭のガラの悪い兄ちゃん達が(3人いるな。)なにかを叫んでいる。
少し近づいて何を言ってるか聞き取ろうとすると…
「だぁから!ボルス様のお体を傷つけた輩を出せっていってんだろうが!?」
泣きっ面に蜂とは正にこのことだった。不幸に不幸というのは重なるものらしい。
「おらぁ!早く出しやがれぇ!?」
流石にこの街に危害を加えられそうな状況を黙って見過ごす訳にはいかない。
そう思って、俺は名乗り出る事にした。
「おい、俺がーー
「止めなさい」
突如、凛とした声が俺の声を遮り響き渡った。誰もがその声がした方を向く。
ーその人物は赤いローブを身に纏った、黒髪の赤い瞳の少女(俺より2、3歳は年下だろうか?)だった。ー
いつの間にそんな所へ行ったのか。あれだけ目立つ格好ををしているのに。
「あぁん!?てめぇがそうなのかぁ!??このちび野郎!」
ガラの悪い兄ちゃん達は少女に向かって叫ぶ。
「いえ、私ではないわ。でもこれ以上好き勝手するのは止めてくれないかしら。でないと痛い目を見るわよ?」
「痛い目ェ?ハッ!やれるもんならやってみやがれぇ!!」
明らかに死亡フラグを真っ先に建てた兄ちゃんが(一人)殴りかかる…が。
「グフォァッッッ!!?」
やはりぶっ飛ばされた。少女は手から風魔法を発生させたようだった。
「なっ…!?」
下っ端Aがやられたことに驚いた様子だった下っ端BとCが驚きながらも少女を二人で囲む。どうやら一応戦いの基本くらいは身に付けているらしい。
「あら、貴方達もくるの?」
しかし少女は焦った様子もなくその場にたっている。
「うるせぇ!ちょっと強いからって調子こいてんじゃねぇぞ!」
「てめぇ、ただで済むと思うなよ!?」
また死亡フラグ台詞を吐く下っ端達。そして下っ端Aと同じように殴りかかる。
が、やはり
「あ、熱ッチィイイ!!?」
「こ、凍るゥウウウ!?」
それぞれ、炎魔法と氷魔法で返り討ちにされる。
ガラの悪い兄ちゃん達が倒れ、周囲から安堵のため息が聞こえる。
女の子が使った魔法。あれは凄まじい威力を持っていた。だが、決して殺さぬよう加減もしている。…一体どれほどの腕前なのか(魔法についてはルビンが使っている所を何度か見たのである程度威力がどれほどのものなのか分かる。)と考えていたら
「へぇお嬢ちゃんよぉ!中々やるじゃねぇか!」
民衆を無理矢理、掻き分けて図体のデカイ所々を鎧で覆った男が少女に迫っていく姿が見えた。
…ってよく見たらボルスじゃん!?
「あら、この連中のボスかしら」
少女は相変わらず落ち着いていた。(すげぇな…あの女の子…)
「あぁ、そうさ。俺がこいつらのボスさぁ…。俺が探してんのは俺の腕を折ってくれた変な格好した奴でよぉそいつにたっっっぷりお礼をしにきたんだが……」
明らかに俺のことを指している。だがボルスは続けて言う。(ってか今のあんたの格好も充分変なんだが。)
「その前にてめぇで肩慣らしすっかぁ!」
先程までの下っ端とは違う殺気を纏ってボルスは突進した!
だが、少女は先程と同じように魔法を放つ。今度は雷魔法のようだ。雷魔法による電撃がボルスに命中する!だが…!
「どぅおらぁあああ!!!!」
ボルスは全く意に介さず少女へ突っ込んでいくのだ!
「!?」
その場にいる誰もが驚いた次の瞬間、決着がつく。
「な…なぜ」
負けたのは少女の方だった。突進をくらう直前に、防御魔法を展開していたようだが、防御魔法を無視したかのようにボルスの突進は少女を吹き飛ばしたのだ。
「わりぃなぁ。俺はよぉ餓鬼のころから魔法耐性が異常に高くて魔法なんて食らわねぇんだわ!」
「フハハハ」と、明らかに勝利を確信した笑いを上げるボルス。
さらに抵抗出来なくなった少女へ近づき片手で持ち上げる。
「それによぉ、俺がさっき言った奴に負けてから随分とレベルを上げたお蔭であの時72だった身体能力値は90!!今の俺は無敵なんだよぉ!」
そして少女を殴ろうとした次の瞬間…!
「へぇ、面白ぇ…!じゃあやってみろよ!」
俺は迷うことなくボルスに向かって叫んでいた。
初クエストに失敗した俺は、前回のような失敗をしないようモンスターについての文献をギルドから借りて、宿屋(今は正式に契約して住んでいる。)で文献を読み漁っていた。
だが、俺の幸運度は本当に普通の人より高いのかと疑いたくなるような事実を突きつけられている。
この辺り一帯のモンスターのほとんどが魔法耐性には脆いくせに強力な物理耐性を持ち合わせていたのだ。(ちなみに物理耐性を持っていなかったモンスターはゴブリンくらい。)
これでは、対策の練りようが無かった。
どうやっても俺がモンスターに勝てる確率は0だった。
それに前回はスライムのような温厚なモンスターだったからいいが、攻撃的なモンスターであったら実に厄介だった。仕留めることが出来ないのにこちらは攻撃を避けることしか出来ない。
あの時、他のモンスターと遭遇したらと思うとゾッとする。
しかし、このままではいけない。
どうにかしてこの状況打破できる案が浮かんでこないものかと考えてみたが…
「何も思い付かねぇ…!」
俺はベッドにダイブする。すでに外は真っ暗で恐らく、宿屋の夫婦はもう寝ているくらいの時間帯だろう…。
「ハァ…明日からどうするか…」
異世界に来たというのに、何も出来ない。それが俺を苦しめていた。ここへきてもう1ヶ月半にもなるというのに…いっそのこと商人にでもなってしまおうか…
そんな事考えているうちに、俺の意識は深い闇の中へと沈んでいったのだった…。
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「ーん、朝…?もうこんな時間かよ…」
すでに太陽が結構高くなっている時間帯。俺はやっと目を覚ました。
「…なんだか外が騒がしいな。ちょっと出てみるか。」
普段よりも人の声が騒がしい。俺は着替えて外に出ることにした。
「…!……!!」
外に出ると、坊主頭のガラの悪い兄ちゃん達が(3人いるな。)なにかを叫んでいる。
少し近づいて何を言ってるか聞き取ろうとすると…
「だぁから!ボルス様のお体を傷つけた輩を出せっていってんだろうが!?」
泣きっ面に蜂とは正にこのことだった。不幸に不幸というのは重なるものらしい。
「おらぁ!早く出しやがれぇ!?」
流石にこの街に危害を加えられそうな状況を黙って見過ごす訳にはいかない。
そう思って、俺は名乗り出る事にした。
「おい、俺がーー
「止めなさい」
突如、凛とした声が俺の声を遮り響き渡った。誰もがその声がした方を向く。
ーその人物は赤いローブを身に纏った、黒髪の赤い瞳の少女(俺より2、3歳は年下だろうか?)だった。ー
いつの間にそんな所へ行ったのか。あれだけ目立つ格好ををしているのに。
「あぁん!?てめぇがそうなのかぁ!??このちび野郎!」
ガラの悪い兄ちゃん達は少女に向かって叫ぶ。
「いえ、私ではないわ。でもこれ以上好き勝手するのは止めてくれないかしら。でないと痛い目を見るわよ?」
「痛い目ェ?ハッ!やれるもんならやってみやがれぇ!!」
明らかに死亡フラグを真っ先に建てた兄ちゃんが(一人)殴りかかる…が。
「グフォァッッッ!!?」
やはりぶっ飛ばされた。少女は手から風魔法を発生させたようだった。
「なっ…!?」
下っ端Aがやられたことに驚いた様子だった下っ端BとCが驚きながらも少女を二人で囲む。どうやら一応戦いの基本くらいは身に付けているらしい。
「あら、貴方達もくるの?」
しかし少女は焦った様子もなくその場にたっている。
「うるせぇ!ちょっと強いからって調子こいてんじゃねぇぞ!」
「てめぇ、ただで済むと思うなよ!?」
また死亡フラグ台詞を吐く下っ端達。そして下っ端Aと同じように殴りかかる。
が、やはり
「あ、熱ッチィイイ!!?」
「こ、凍るゥウウウ!?」
それぞれ、炎魔法と氷魔法で返り討ちにされる。
ガラの悪い兄ちゃん達が倒れ、周囲から安堵のため息が聞こえる。
女の子が使った魔法。あれは凄まじい威力を持っていた。だが、決して殺さぬよう加減もしている。…一体どれほどの腕前なのか(魔法についてはルビンが使っている所を何度か見たのである程度威力がどれほどのものなのか分かる。)と考えていたら
「へぇお嬢ちゃんよぉ!中々やるじゃねぇか!」
民衆を無理矢理、掻き分けて図体のデカイ所々を鎧で覆った男が少女に迫っていく姿が見えた。
…ってよく見たらボルスじゃん!?
「あら、この連中のボスかしら」
少女は相変わらず落ち着いていた。(すげぇな…あの女の子…)
「あぁ、そうさ。俺がこいつらのボスさぁ…。俺が探してんのは俺の腕を折ってくれた変な格好した奴でよぉそいつにたっっっぷりお礼をしにきたんだが……」
明らかに俺のことを指している。だがボルスは続けて言う。(ってか今のあんたの格好も充分変なんだが。)
「その前にてめぇで肩慣らしすっかぁ!」
先程までの下っ端とは違う殺気を纏ってボルスは突進した!
だが、少女は先程と同じように魔法を放つ。今度は雷魔法のようだ。雷魔法による電撃がボルスに命中する!だが…!
「どぅおらぁあああ!!!!」
ボルスは全く意に介さず少女へ突っ込んでいくのだ!
「!?」
その場にいる誰もが驚いた次の瞬間、決着がつく。
「な…なぜ」
負けたのは少女の方だった。突進をくらう直前に、防御魔法を展開していたようだが、防御魔法を無視したかのようにボルスの突進は少女を吹き飛ばしたのだ。
「わりぃなぁ。俺はよぉ餓鬼のころから魔法耐性が異常に高くて魔法なんて食らわねぇんだわ!」
「フハハハ」と、明らかに勝利を確信した笑いを上げるボルス。
さらに抵抗出来なくなった少女へ近づき片手で持ち上げる。
「それによぉ、俺がさっき言った奴に負けてから随分とレベルを上げたお蔭であの時72だった身体能力値は90!!今の俺は無敵なんだよぉ!」
そして少女を殴ろうとした次の瞬間…!
「へぇ、面白ぇ…!じゃあやってみろよ!」
俺は迷うことなくボルスに向かって叫んでいた。
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