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第二章
第2話 急展開からの逃走
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「えっと、もう一回言ってくれないか?」
「ええ、良いわよ。貴方に惚れました。私と結婚を前提にお付き合いしてください。」
~~~~~
前回のあらすじ
年下の女の子に告白されました。(しかも今聞き直したら、結婚すること前提だった。)
~~~~~~
俺はいきなりの急展開に焦る。
いや、告白は嬉しい。俺は生まれてから今、この瞬間まで一度も告白されたことなんて無かった。嬉しくない訳がない。
だが、相手は五歳年下の12歳。俺の元々住んでいた世界では(日本)まだロリに定義される年齢。
恋愛に年齢は関係ないと言うが、それは成人してる人同士の話だろう。
(実際そうだろう?例えば39歳と29歳ならまだわからんことはない。だが19歳と9歳だったらなんか駄目な気がしないか?同じ10歳差なのに。)
「それで…どうかしら…?」
セレスを見ると、ローブで顔が隠れていて分かりにくいが見える範囲ではかなり赤くなっている。
恐らく、顔が見えたらさぞ真っ赤なことだろう。
…意識したらなんかこっちも恥ずかしくなってきた。
(おい、落ち着くんだ、俺。相手は12歳。いわば幼女。もとの世界だったら犯罪者扱いされ、ロリコンの方々にネットで叩かれ(社会的に)死ぬかもしれない年齢層だぞ!
……いや、異世界だし大丈夫か?…いやいや!そういう問題じゃないだろう!!)
俺は暫く悶々としていたが、やがて、答えをだす。
「悪いな…。ちょっと考えさせてくれる期間をくれないか?」
やはり俺はヘタレだった。我ながら情けないことだが。
だが、どうする?考える期間をくれとは言ったものの結論が出る気がしないぞ…!
しかも追い打ちをかけるように、
「今、返事をして…」
声が大分小さいが、しっかりと拒否される。
俺は無駄だと分かってながら、なんとか時間を稼ごうとする。
「えっと、俺なんかのどこがいいんdwすか…?」
幼女相手に敬語になる本当に情けない17歳の姿がそこにあった。
…しかも、思いっきり噛んだ。
「そ…それは……その……」
さっきまでの大人びて凛とした姿はどこへやら。完全に俯いてしまうセレス。
そして訪れるしばしの沈黙。
…誰か助けてくれ………。
その願いが叶ったのか、後ろから助けが現れる。
「お、コウスケじゃん?そんなとこでなにしてんだ?」
「師匠!退院されたんですね!おめでとうございます!」
最初の台詞はお馴染みのルビン。
そしてもう一人の方は先日、俺の元に弟子入りにきた青年 ミレナリオだった。
~~~~~
ミレナリオは俺がボルスを倒した時(一回目)偶然その場にいたらしく、一発でボルスを(まぐれだが)倒した姿を見て感動したと言う。
そして偶然、俺と同じ日にギルドへ入るための許可証を受け取り冒険者になった。
いわば同期だが、俺が入院している時(第一章、8話の最後のすぐ後)に病室へやってきて「師匠!僕を弟子にしてください!」と言ってきたのだった。
あまりにも突然だったので、「お、おう」と了承の返事をしてしまい、それ以降、ずっと「師匠!師匠!」と言ってきて俺の病室へ訪れてきたのだったーー。(2時間に一回くらいのペースで、夜にくることは流石に無かったが…。)
~~~~~~
「こんな所で何してのさ。お、そっちにいんのはセレスのおちびか?」
ルビンは知り合いのように気軽にセレスに話しかける。
「ルビン、知り合いなのか?」
俺は藁にもすがる思いでルビンに訪ねる。
「あぁ、こいつが赤ん坊の時から面倒みててな。にしても大きくなったなぁ…。昔は虫をみるだけで怖くて「おねぇちゃーん、助けてぇー」って叫んで泣いてたのに」
「…なっ、そ、それは違う、違うわよっ!」
しみじみと呟くロビンと否定しながらさっきとはまた別の意味で赤くなりながら必死に否定するセレス。
さらに、ミレナリオは…
「あ、あの方が〈彩色の魔女〉のセレスティン=ジルバーナ様!?さすが…姉さんと超一流の腕をもつ師匠です!僕は一生ついていきます!」
…なんか、俺の評価が高くなった…。(ちなみにミレナリオはルビンの事を姉さんと呼んでいる。兄妹じゃないけど。)
(彩色の魔女?)
と頭の中で考え、ピンくる。セレスはボルス部下と交戦した時、さまざまな魔法を駆使し戦っていた。
なるほど。恐らくそこから来ている異名なんだろう。
「セレス様!僕は師匠の弟子のミレナリオというものです!是非ともお会いしたいと思っておりました!」
俺がセレスの異名の由来にたどり着いた時、すでにミレナリオはルビンとセレスの間に入って、セレスに握手を求めていた。
…一瞬でよくあの場に入れるな。俺はミレナリオに色んな意味で感心する。
「あ、そういえばお二人は何をされてたんすか?」
「!」
ミレナリオの言葉で、さっきの出来事を思い出す俺。
(こ、こいつ折角乗りきれたと思ったのに…!)
ミレナリオに少し恨みの目線を送るが全然気づく様子もない。
「な、なんでもないわ。この前のお礼を言いに来ただけ。」
(あれ?大丈夫だった?)
セレスは赤くなりながら何も無かったと告げる。
「え?何のです?」
ミレナリオは二回目ボルス戦のときにクエストに出掛けていた。そのため、セレスがボルスに負けたという事実を知らなかった。
「ま、なんでもいいじゃんか!それよりコウスケ。お前クエストに行くんだろ?早く武器もってギルド行くぞ!」
「あ、師匠がいくなら僕も行きます!」
「え、?あ、あたしも行くわ」
「お、セレスティンも来るのか?でもあくまでコウスケの特訓だから、手出ししちゃ駄目だぞ?んじゃあたし達は先にギルド行ってから早く来いよ!」
そう言ってルビンは「ほぅら、セレスティンも抱っこして連れてってやるぞ~」抵抗するセレスを連れていった。
…よかった。でもなんか複雑な気分だ…。
こうして、俺は(とりあえず)時間を稼ぐ事が出来たのだった。
「ええ、良いわよ。貴方に惚れました。私と結婚を前提にお付き合いしてください。」
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前回のあらすじ
年下の女の子に告白されました。(しかも今聞き直したら、結婚すること前提だった。)
~~~~~~
俺はいきなりの急展開に焦る。
いや、告白は嬉しい。俺は生まれてから今、この瞬間まで一度も告白されたことなんて無かった。嬉しくない訳がない。
だが、相手は五歳年下の12歳。俺の元々住んでいた世界では(日本)まだロリに定義される年齢。
恋愛に年齢は関係ないと言うが、それは成人してる人同士の話だろう。
(実際そうだろう?例えば39歳と29歳ならまだわからんことはない。だが19歳と9歳だったらなんか駄目な気がしないか?同じ10歳差なのに。)
「それで…どうかしら…?」
セレスを見ると、ローブで顔が隠れていて分かりにくいが見える範囲ではかなり赤くなっている。
恐らく、顔が見えたらさぞ真っ赤なことだろう。
…意識したらなんかこっちも恥ずかしくなってきた。
(おい、落ち着くんだ、俺。相手は12歳。いわば幼女。もとの世界だったら犯罪者扱いされ、ロリコンの方々にネットで叩かれ(社会的に)死ぬかもしれない年齢層だぞ!
……いや、異世界だし大丈夫か?…いやいや!そういう問題じゃないだろう!!)
俺は暫く悶々としていたが、やがて、答えをだす。
「悪いな…。ちょっと考えさせてくれる期間をくれないか?」
やはり俺はヘタレだった。我ながら情けないことだが。
だが、どうする?考える期間をくれとは言ったものの結論が出る気がしないぞ…!
しかも追い打ちをかけるように、
「今、返事をして…」
声が大分小さいが、しっかりと拒否される。
俺は無駄だと分かってながら、なんとか時間を稼ごうとする。
「えっと、俺なんかのどこがいいんdwすか…?」
幼女相手に敬語になる本当に情けない17歳の姿がそこにあった。
…しかも、思いっきり噛んだ。
「そ…それは……その……」
さっきまでの大人びて凛とした姿はどこへやら。完全に俯いてしまうセレス。
そして訪れるしばしの沈黙。
…誰か助けてくれ………。
その願いが叶ったのか、後ろから助けが現れる。
「お、コウスケじゃん?そんなとこでなにしてんだ?」
「師匠!退院されたんですね!おめでとうございます!」
最初の台詞はお馴染みのルビン。
そしてもう一人の方は先日、俺の元に弟子入りにきた青年 ミレナリオだった。
~~~~~
ミレナリオは俺がボルスを倒した時(一回目)偶然その場にいたらしく、一発でボルスを(まぐれだが)倒した姿を見て感動したと言う。
そして偶然、俺と同じ日にギルドへ入るための許可証を受け取り冒険者になった。
いわば同期だが、俺が入院している時(第一章、8話の最後のすぐ後)に病室へやってきて「師匠!僕を弟子にしてください!」と言ってきたのだった。
あまりにも突然だったので、「お、おう」と了承の返事をしてしまい、それ以降、ずっと「師匠!師匠!」と言ってきて俺の病室へ訪れてきたのだったーー。(2時間に一回くらいのペースで、夜にくることは流石に無かったが…。)
~~~~~~
「こんな所で何してのさ。お、そっちにいんのはセレスのおちびか?」
ルビンは知り合いのように気軽にセレスに話しかける。
「ルビン、知り合いなのか?」
俺は藁にもすがる思いでルビンに訪ねる。
「あぁ、こいつが赤ん坊の時から面倒みててな。にしても大きくなったなぁ…。昔は虫をみるだけで怖くて「おねぇちゃーん、助けてぇー」って叫んで泣いてたのに」
「…なっ、そ、それは違う、違うわよっ!」
しみじみと呟くロビンと否定しながらさっきとはまた別の意味で赤くなりながら必死に否定するセレス。
さらに、ミレナリオは…
「あ、あの方が〈彩色の魔女〉のセレスティン=ジルバーナ様!?さすが…姉さんと超一流の腕をもつ師匠です!僕は一生ついていきます!」
…なんか、俺の評価が高くなった…。(ちなみにミレナリオはルビンの事を姉さんと呼んでいる。兄妹じゃないけど。)
(彩色の魔女?)
と頭の中で考え、ピンくる。セレスはボルス部下と交戦した時、さまざまな魔法を駆使し戦っていた。
なるほど。恐らくそこから来ている異名なんだろう。
「セレス様!僕は師匠の弟子のミレナリオというものです!是非ともお会いしたいと思っておりました!」
俺がセレスの異名の由来にたどり着いた時、すでにミレナリオはルビンとセレスの間に入って、セレスに握手を求めていた。
…一瞬でよくあの場に入れるな。俺はミレナリオに色んな意味で感心する。
「あ、そういえばお二人は何をされてたんすか?」
「!」
ミレナリオの言葉で、さっきの出来事を思い出す俺。
(こ、こいつ折角乗りきれたと思ったのに…!)
ミレナリオに少し恨みの目線を送るが全然気づく様子もない。
「な、なんでもないわ。この前のお礼を言いに来ただけ。」
(あれ?大丈夫だった?)
セレスは赤くなりながら何も無かったと告げる。
「え?何のです?」
ミレナリオは二回目ボルス戦のときにクエストに出掛けていた。そのため、セレスがボルスに負けたという事実を知らなかった。
「ま、なんでもいいじゃんか!それよりコウスケ。お前クエストに行くんだろ?早く武器もってギルド行くぞ!」
「あ、師匠がいくなら僕も行きます!」
「え、?あ、あたしも行くわ」
「お、セレスティンも来るのか?でもあくまでコウスケの特訓だから、手出ししちゃ駄目だぞ?んじゃあたし達は先にギルド行ってから早く来いよ!」
そう言ってルビンは「ほぅら、セレスティンも抱っこして連れてってやるぞ~」抵抗するセレスを連れていった。
…よかった。でもなんか複雑な気分だ…。
こうして、俺は(とりあえず)時間を稼ぐ事が出来たのだった。
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