未来系アイドル ヴァルキリーエンジェルRin

蒼井一

文字の大きさ
1 / 9
プロローグ

第一劇 これって何よ!? 変身できるの?

しおりを挟む

中学校の授業が終わり、かわいい顔立ちの少女が、いつもの帰り道を歩いていた。
 周りには、だれ一人、一緒に帰る友達もいなかった。
 少女は、そわそわしていた。ほわわと、ほんわかな気分だった。
 ほわわとしながら、歩いていたとき、なぜか、きらきら光る、店屋があった。
まさに、黄金の城みたいだった。
黄金といえど、金色には輝いているが、おそらく、鉄をメッキしたものだろう。
 なにかに引き込まれるように反応し少女は、ほわわと、指をくわえながら、店屋の看板を見た。
 すると、そこには電飾でほどこされている、いかにも、怪しい文字が書かれていた。

「魔法堂イブリース? あれっ? こんなところにお店あったかな?」
 少女はきらきらに負けて、怪しいと思いながらも前に歩いていく。
 ドアの前で、指をくわえ、数秒たち止まった。

「入ってみよっと」
 だが、決断は、はやかった。好奇心旺盛なのだ。
導かれるように少女は、店の中に入っていく。
 だれがみても、怪しすぎる店だったのだが。

 中に入ると、どうやら、宝石店のようで、いろんな貴金属が置かれていた。
 ガラス張りのケースにたくさん陳列されている。

「う~ん、何かきれいになれるようなものないかな? (きれいだけど、なんかみんな、高そぉ!)」

「お嬢ちゃん? 飛びっきり、素敵になれるチョーカーがあるよ」
 そのとき、店の奥から、怪しそうなかっこうをした老人がでてきた。
 ひげを生やし、髪も白髪だ。顔にしわもある。
 その老人が指差したチョーカーは、値段が100万円もする代物だった。

「えっ、わぁ、きれい。でも、おじさん、これ高いんでしょ?」
「値段をみてごらん。百万円じゃよ。だけど今日は、お嬢ちゃんが店の記念すべき来場者1000人目だから、ただにしとくよ」

 なんと、老人は百万円もするチョーカーをただでくれるというのだ。
 いかにも、あやしい。
 しかし、少女にはそんな考えは一つもなかったのだ。大人なら、まず断るだろうが。

「えぇっー、うそぉー。このきれいなハート型のチョーカーただでくれるの?」

「うそじゃないよ、ほんとに、ただだよ」
 老人は目利きをし、再三ただだと、言いはった。

「やったぁ、信じられない」
 少女の目は最高にかがやいた。ピュアな気持ちだったのだ。

「つけてみますか? 不思議なことがおこりますよ!」
 老人はそういうと、ショーケースからチョーカーを取りだした。

「まさか、超美人になれるとか、アハハ!」
 少女の喜びようは普通じゃなかった。
 うれしくて、にやけていた。
 そして、その表情をみると、老人はチョーカーを少女に手わたした。

「お嬢ちゃん、つけてみて。お嬢ちゃんの願いが本物になりますよ!」
「じゃぁ、おじさん、ここでは、はずかしいから、家でこっそりつけさせてもらいます!」
 そういうと、チョーカーを老人から受けとって、少女は背中を向けた。
 出口のところで、少女はうれしそうな顔で、老人に手をふった。

「じゃぁ、またね」
「毎度、アリガトよ、嬢ちゃん。願いが叶うゼ。また来てくれよ。どこかで会うかもしれないがな」

 少女が店を出て、老人が意味深な言葉をいうと、なんときらきらの店屋があっというまに消えてしまったのだ。いったい、これはどういうことなのだろう。

「ん? あれ、店が消えた? 変ねぇ、たしかここにあったのに? なんか最後にどこかで会うとかいってたような。ま、いっか。いいものもらったし」

 少女はほわわとしながら、首をかしげていた。
 チョーカーに釘づけだった。不思議な形をしたチョーカーだったのだ。

「夢だったのかな? でも、チョーカーがある?」
 再三、少女は首をかしげて、チョーカーをながめていた。
 たしかに、わたしてもらった、貴金属はあったのだ。

「まぁ、いいや。おかしなことおじさんがいってたけど、家に帰って着けてみようっと!」

 そういうと、少女は、その場を後にした。






☆☆
第二劇へつづく。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

処理中です...